persimmon1aさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

persimmon1a

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ヘレディタリー/継承(2018年製作の映画)

2.0

「ミッドサマー」を見てレビューを拝見した際、同監督のこの映画をリファーされてる方が結構いたので、いつかは見てみようとは思っていたけど、私には全く分かりませんでした。お婆様が教祖だったってこと?私的には>>続きを読む

ONODA 一万夜を越えて(2021年製作の映画)

3.8

戦後30年、それを知らず(認めず?)フィリピンの島のジャングルで生き続けたという小野田寛郎という事実の方が大きすぎて、なかなかピュアな映画の感想になりにくいのだけど、最後島を未来永劫去るとき、島の大地>>続きを読む

スペシャルズ! 政府が潰そうとした自閉症ケア施設を守った男たちの実話(2019年製作の映画)

4.2

全ての人のジャスティスを保証する全方位的に完璧な法律は存在しないから、遵守とリアルに則った例外事例の是認の判断ボーダーって難しい。

初めてヴァンサン・カッセルかっこいいと思った。モード系も似合わない
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メタモルフォーゼの縁側(2022年製作の映画)

4.0

宮本信子さんのやわらかな空気感がよかった。あんな感じのおばあさんになりたい。あと、宮本さんが昭和の台所で作るカレーや、イカと大根の煮物、サンドイッチがめちゃくちゃ美味しそうだった。カレーはスパイスとか>>続きを読む

解夏(2003年製作の映画)

3.0

長崎のビジュアル復習として視聴。

タイトルが解夏で、話の中には結夏といういずれも仏教用語を意味ありげに引用しておきながらも、それとストーリーとの紐付けが薄すぎて、完全にタイトル負けしている内容だった
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手紙と線路と小さな奇跡(2021年製作の映画)

3.5

確かに泣いてる方いました。家族要素だけではなく、恋愛、社会性もバランス良く含有していてよいお話だと思います。

主役の高校生役はムリがあったが、ユナちゃんの細胞の老けなさは異常で驚くばかり。すごい。韓
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海辺のポーリーヌ(1983年製作の映画)

3.0

ロメールの「夏物語」が好きなので、割と期待して見たけれど…どこにも行きつかない群像劇という意味で大枠は変わらないのに、なぜかハマらなかった。(たぶん好きなビジュアルの役者さんがいなかったから)

15
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パーフェクト・ケア(2020年製作の映画)

4.7

車ごと水没したのに、フロントガラス割って九死に一生のシーンは、おいおい、さすがにありえないだろwとは思ったけど、話の展開が小気味よくて飽きさせない、THE 映画の楽しさ!って感じで、大変に満足。

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皮膚を売った男(2020年製作の映画)

4.8

最初のシーンからこだわりのあるカメラアングル、フレームワークだなーとそこらへん鈍い私でも気づくくらいで、全体を通して監督さんのディレクションのこだわりを感じ、そしてそれがすごく綺麗で好きだった。人身売>>続きを読む

連鎖(2018年製作の映画)

3.5

田舎道を女の子ニケツして自転車こぐ姿や女の子に最後裏切り的な態度取られるのも「声もなく」じゃん!と思ったし、自分の正義を突き通そうとするシェルター長は、「空白」の寺島しのぶそのままで、事実関係の有無が>>続きを読む

由宇子の天秤(2020年製作の映画)

3.8

「ドキュメンタリー」と言えど、いかに世に出回るドキュメンタリーが、意図したナラティブを作るために編集された可能性の高いものであるか考えさせられた。そのナラティブが監督主導ならまだいいが、どうやらそれは>>続きを読む

空白(2021年製作の映画)

4.5

「みんな、どうやって折り合いつけてんだろうな…」後半、古田新太がタクシーの窓から流れる地元の海沿いの風景を眺めながら、つぶやく。隣に座っていたモトヨメはもちろんそれを拾わない。観てた私は思わず「ほんと>>続きを読む

追憶(2017年製作の映画)

3.0

あらゆる側面から日曜の午後やってる2時間ドラマの再放送の域を超えなかった。この感想につきる。

小公女(2017年製作の映画)

5.0

確か5,000円ぐらいだったから頑張ればやってけそうな家賃値上げ額だったけど、執着なくあっさりと家なし子になって、昔のバンド仲間に家を転々とする。住む家はもちろんあるものの、仲間は仲間で、また様々な事>>続きを読む

宝島(2018年製作の映画)

4.0

大好きなヴァンサン・マケーユが出る映画をよく撮ってるギョーム・ブラックの作品だから見てみたかった。

夏のヨーロッパの水辺なんて多幸感しかないやん、ていう場所の定点観測的人間観察でした。若い子らはナン
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林檎とポラロイド(2020年製作の映画)

4.5

登場人物は基本1人で、暗くてセリフも限られたように少なく、見せられる部屋はクウェーカー教徒のように静謐で、言い訳をあげればキリなく、要所要所寝落ちしたんですが、最終的には滅多に買わないパンフまで買うと>>続きを読む

偶然と想像(2021年製作の映画)

4.8

この監督の作品一連のプラトーな話し方、自分の感情を話すときに特に顕著なそれの自分なりの理解着地点がようやく見つかったような気がする。

映画で映像を見ながらも同時に読書で台詞を文字で追って読んでいるよ
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私の少女(2014年製作の映画)

3.7

ソウルで一悶着あって田舎の漁師町に飛ばされて… 設定だけなら「海街チャチャチャ」みたいだけど、全くチャチャチャ感はなくて、踏み入れたら抜け出せなさそうな田舎のネガ部分だけをこれでもかと詰め込んでくる。>>続きを読む

TITANE/チタン(2021年製作の映画)

4.5

いろんな意味でやべぇw

頭にチタン埋め込まれて狂気になった少女のぶっ飛び話ってだけじゃなくて、後半の展開は現代の様々な類のアイデンティティ、価値観の止まらないダイバーシティ化なんかをこのイカれた設定
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ちょっと思い出しただけ(2022年製作の映画)

3.5

こんな感じがスマホがここまでになる前の時代、2010年代くらい?に適度にビタースイートで、今となってはちょっとセンチになるぐらいで泣き悔やむこともなく、人生経験値として昇華および消化できる恋愛のあるあ>>続きを読む

苦役列車(2012年製作の映画)

3.5

森山未來は2012年からこんなすごい演技してだんだなー。ただただ彼の演技を堪能してました。

自伝なんだろうけど、中上健次みたいなこういう話に自分がエンパシーを感じるポイントを見つけらないし、内容には
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村の秘密(2015年製作の映画)

4.0

オーストリア映画なんてめっけもんだーと思ったけど、「サウンド・オブ・ミュージック」みたいな美しい景色は全く望めなかった。

サスペンスとしては、最後まで誰なの、誰なの?あっ、付き合ってなかったんだet
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渚のシンドバッド(1995年製作の映画)

3.7

「恋人たち」で感じた全体的な作りの甘さみたいのはこの作品でも感じてしまいました。白線粉や牛乳入りカルピスなどわかりやすすぎるメタファー(むしろその時点でメタファーではない) は言わずもがな、最後の浜辺>>続きを読む

愚行録(2017年製作の映画)

3.7

キャスト、タイトル的に吉田修一作品なのかな、と勝手に思い込んでましたが、違いました。原作も読んでみます。

流れ、構成に特に目新しいところはなく。
東京の大学のことは全く分からないのだが、誰かの人生を
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声もなく(2020年製作の映画)

5.0

ユアイン君贔屓目120%承知で満点。
前に本人インスタでかなりデカくなった写真アップしてて、オフで自堕落な生活したかな(いかにもしそうなタイプに見えるもので…) とか思ってたんだけど、この作品用だった
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ノッティングヒルの恋人(1999年製作の映画)

5.0

自分史上No.1のラブコメ。久しぶりに見ても好きだった。

まずノッティングヒルの旅専門書店ていうのが、周りの雰囲気も含め最高。90年代後半のあの雰囲気は二度と見ることはできないのかと思ったらさみしか
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his(2020年製作の映画)

2.8

氷魚くんx ゲイということで結構楽しみに見たけど、全くハマらなかった。

相手役の子のエンジのコートに黒のスリムパンツに黒のスニーカーってのが、一生日の目を見ないインディーズロックバンドのボーカルみた
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怒り(2016年製作の映画)

4.7

これだけ一級役者揃えられると、強すぎる商業臭にずっと敬遠してたけど、見るものなくて見てみたら思いの外良くて、視聴後すぐさま原作に手を伸ばした次第。

吉田修一って以外何の事前情報なしに見たら、妻夫木く
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前科者(2022年製作の映画)

3.0

泣いてる人もいたようでグズグズ音が聞こえたけど、内容的に自分にはささらなくて、ちょっと残念。

過去に、ある意味不可抗力で背負うことになってしまった罪悪感を贖罪するかのように保護師という職について、献
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不気味なものの肌に触れる(2013年製作の映画)

4.3

分かるようで分からない、と言うよりも分からないようで分かると言った感じ。私は嫌いではなかった。というより好きかも。。。

一対一で対したときの人との関係性、相手をどう思ってるかというのは視覚的にこうで
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完璧な他人(2018年製作の映画)

3.1

スマホを公開し合うっていかにも韓国っぽい設定だな〜と思ってたけど、元ネタ作品あるようで。見てないけど。

自分と同じ世代の人たちだけど、みんな裕福で社会的には成功してて、客観的には満たされてる人物で、
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浜の朝日の嘘つきどもと(2021年製作の映画)

3.8

良くも悪くも大震災モノって結局ひとつのナラティブにしかなりえない気がするし、自分がやるせない気持ちになる帰結しか想像できないから映画だろうがドキュメンタリーだろうが基本見ないようにしてきたふしがあるけ>>続きを読む

街の上で(2019年製作の映画)

4.5

アメリカでいうミレニアル世代、日本でいうところのゆとり世代の下北沢での日常会話で成り立ってると聞くと、Gen.gapを感じまくりでハマらないかなぁと思いきや、なんか会話が心地よかった。

特に青くんの
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ワンドゥギ(2011年製作の映画)

3.8

ユアイン君は大好きな俳優さんなので、とりあえず見てみた。ちょっと三白眼っぽい一重と厚い唇のバランスが出す雰囲気がとにかく好き。

海外労働者のエピソードは、「バッカス・レディ」にも出てきたし、日本の研
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ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

4.3

チェーホフのワーニャ叔父さんは読んだことないので、台詞と映画の絡みについては分からないが、多言語芝居の設定は全体を通してこの映画の根幹を表してるのではないかと感じた。

家族も含め他人との分かりあいは
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がんばれ!チョルス(2019年製作の映画)

4.2

他人に勧めて人格を疑われることはまずない良作。ひねくれた性格の自分でも、病気の子と知的障害の親なんてクサいわ〜とかなぜかほとんど思わなかった。

子役ちゃん感心してしまうほど演技がうまい。イ・スンヨプ
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