Fewさんの映画レビュー・感想・評価 - 9ページ目

少年と自転車(2011年製作の映画)

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自転車は、人に出逢わせてくれる乗り物なのね!

血筋は関係ないといえど、
血の繋がりのなかに愛があることを望んでしまうのは人間の性だよな。


自分に降りかかってきたことを、
暴れて傷つけながらも、
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新・喜びも悲しみも幾歳月(1986年製作の映画)

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クリップ忘れてた!記憶がだいぶ飛んでいる

日本旅行記要素も入っている。
日本の四季に、それぞれの心象が重ねられているので、全てが歌のようである。

ここまで縁をとぎれさせずに生きる家族は、そういな
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タクシー運転⼿ 〜約束は海を越えて〜(2017年製作の映画)

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この映画に関わった人や、光州事件の当事者だと自覚する人から
私はこのバトンを受け取った思いたくて、感想を書いてみる。長くなるが、必要な時間だ。

光州事件の内容は知っていたが、光州以外の地域の反応に
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花様年華(2000年製作の映画)

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王家衛の色彩バランスと、
一瞬のカットにかける美学を堪能する映画

いつでも離れる準備をしているのに、
それが近づいた瞬間にせきとめようのない想いがあるようだ。

異国の地から、祖国をみる郷愁が
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恋する惑星(1994年製作の映画)

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が、よく、わからないけど、
恋をすると、

自分のまわりの時間が
とまってみえたり、
世界からすべりおちそうに、
なったり、
腹がたつことも、
なんかゆるせたり、
この世に溢れるものが、
きれ
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息子のまなざし(2002年製作の映画)

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すべての歯車がふと、噛み合った瞬間に
言おうとも思っていなかったことを口にこぼす

歯車が音も立てずに噛み合わさるのを
フィクションとしてつくれるんだ…と深くうなだれた。圧倒される。

喜怒哀楽を何
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遠い雲(1955年製作の映画)

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関係が浅く描かれたまま進むので、
物語にどうも厚みが感じられない…

でも木下恵介の作品の中の女性たちは、
生き方を選択している人もいれば、
そうでない女性も描かれているので、
この時代の貴重な資料
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仁義なき戦い 頂上作戦(1974年製作の映画)

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風吹きすさぶ音をききながら、
刑務所の廊下の長椅子にすわり、
足をふるわせる場面

散々争ってきたけど、
同じ組で上下関係にあった義理はなくなるわけじゃない。
極道から離れたら、ただの仲間だった人な
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仁義なき戦い 代理戦争(1973年製作の映画)

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血気あふれる時代から、
皆が尻込みする時代へ

組織が一回は通る道が描かれる。
これは今も昔もあるイザコザで、
普遍的な物語なんだろうな。

いつだって新しいといえる。

かなりイライラするし、前2
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精神(2008年製作の映画)

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精神的な治療にはよく、対話が不可欠ときくが
やまもとせんせーは、対話をしているのかわからない。

せんせーは、来てくれた人の話をよくよくきく。それに軽く返事をして、机にカードをならべる。「自分はどう
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どら平太(2000年製作の映画)

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これくらいふんぞりかえって、けろりと、聡明に生きたい

夕やけ雲(1956年製作の映画)

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家族の心臓が張り裂けていくのが目にみえる。良作。カットもいちいち、木下哲学がある。1秒1秒とめて語りたいところ。


お姉さんの陰鬱から這い上がって、
少しでも自分に影を落とす存在は遠ざける行動のな
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仁義なき戦い 広島死闘篇(1973年製作の映画)

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息遣いが耳にきこえてくるほど近くまで寄る画 
極道の世界が肌をかすめていくようで、
緊張する。
自分が、いつ撃たれるか。と。

山中の、初めて人を殺したあとの顔。
もう二度と後戻りできない恐怖と、
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アイズ ワイド シャット(1999年製作の映画)

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女も男も、従順な人間はいないし、
従順さをコントロールできても、ズレる瞬間を制御することはできない。

しかし、道からズレたときにこそ
ちがう人生がはじめられる。
大事な瞬間でもある。

こういう哲
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田園に死す(1974年製作の映画)

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ヤク中になって2ヶ月半くらいしたときにみる夢のような映画

寺山修司自身がひたすら、寺山修司に問いかけて、答えて、問いかけて、悩んで、答えていく葛藤をじりじりと描いた作品

恐山の美しさに口がカラカ
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若草物語(1994年製作の映画)

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小説を読んだ教授から助言されて泣くシーン、これから小説家になっていくような初々しさがあってよかった

物語が爆速で進む
ベスの感覚の鋭さがすきです

メッセージ(2016年製作の映画)

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『言語は武器』

うん、道具じゃなくて武器だよな。
相手を攻撃する刀であり、
相手の傷を癒やす薬にもなり得る。
それも含めた''武器''


言語が思想を分かつなら、
全世界共通の第二言語を習得すれ
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ペーパー・ムーン(1973年製作の映画)

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ボロボロの車に乗って、
また一から作りなおす、生活を

アディの観察眼と、
据わった目にひきこまれる。

悪党でもなく、
有り余ったお金を頂戴します。
という詐欺は、みてて笑える。

ダンサーが自分
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ゴーストバスターズ(1984年製作の映画)

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ほぼ寝てしまった。
たまにはこういうのもいいか…
マシュマロマンもみてないけど、
マシュマロマンをロゴにしてたのは予知?なんで?

シックス・センス(1999年製作の映画)

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オチが読めてしまう。
なのに、ほんとうのことに気付く瞬間が
じーんと心にのこる。
カランと指輪がおちて、ジタバタまわる。
あの、静かな部屋に響く、金属の音。

学校の先生が、一般大衆の視点を持ってい
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生きる(1952年製作の映画)

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人生で、十本の指に入るほど好きな作品。


志村さんの、すべてから目を逸らしてきたが故の太く強い声と、市役所に消費されきって弱りきった目、おぼつかない足取り………この人は、渡辺さんという人を何年も何
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グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち(1997年製作の映画)

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知識と心は、二つで一つ。

自分の世界はとてもあたたかいけど、
それでは、心は育たない。(育つ必要もない)

自分の世界を破り、旅にでる。

ウィルが人のことを考えられなかったのは、ウィルのせいじ
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オアシス(2002年製作の映画)

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はじめに書いておくが、男の姿勢をみて強姦された彼女がゆるしたのは危ういシーンである。というかあのシーンだけは、どうしても気持ち悪くて消化できない。

しかし、彼女の声に耳を傾けて応え続けたの
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深夜の告白(1944年製作の映画)

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物語の構成はもちろん完璧なんですが、

愛する人と計画を実行する高揚と緊張

罪をおかしてしまったあとに襲う不安と疑心暗鬼

愛しているが仲間割れしてしまう
墓場にたどりついたときの諦め

この
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アウトロー(1976年製作の映画)

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インディアンおじいちゃんの台詞が、
全部好き。

無難な面白さかな〜…
早撃ち真似しながら観ました。

途中の砂漠が息をのむほどきれい。

フルメタル・ジャケット(1987年製作の映画)

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劇中の映画をきいて、「もうやめてくれ」と思ったのははじめてだった。
もうすぐ、あの錆びた鉄がこすれる音が鳴るんじゃないか…と祈るように曲が終わるのを待った。
でも結局、音楽は淡々とすすんでいった。
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あなた、その川を渡らないで(2014年製作の映画)

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真っ白な雪でいっぱいの山から離れられないのは、
おじいさんを置いて帰れないからだ


鏡を持ち上げられなくてイライラしてしまうおじいさんの姿をみて、
自分の力でできないことが増えるって、こんなにもど
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七人の侍(1954年製作の映画)

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覚悟して、みた。
私は、映画をたくさんみることは自分の教養として生きていく糧になると信じている。
あの砂の墓がうつって、画面が真っ暗になったとき、自分の映画観はまちがっていなかったと心の奥底でおもった
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日曜の昼食(2015年製作の映画)

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表面にはでないけど、長年の付き合いでわかる嫌な側面を、嫌な感じのままくっきり版画タッチにしている。

語り手からは、呆れも感じた。
それほど長い時間をかけて傷ついてきたのかもしれない。


多様性万
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菜の花畑で引きつけられて(2018年製作の映画)

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宇宙は、あらゆるものに宿る。
花、星、森、豚、性的嗜好、ソーセージ、パーティ、セックス

あらゆるものに、宿る

フランケンシュタイン(1931年製作の映画)

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理解できないものに近づく

今までの知識経験ではどうにもならないことにぶつかると、人は仲間と言い訳を呼び寄せ、わからないことを正当化しようと努める。

しかし、それはなんのためになるのか?
子供や若
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ファーゴ(1996年製作の映画)

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理解できない不幸と思考にぶち当たって、
自分の移住区域にある幸せを確かめる警察官。

あと脳裏には、裁断機から飛び散るトマトジュースと飛び出た足、静かな車内がみえた気がする。

裁断機を動かしてた男
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教誨師(2018年製作の映画)

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花粉症じゃない
けどある日突然、花粉症になることもある 気付いたときにはもう手遅れになる

これに尽きるなと思ってみていた。

罪は、生まれたときから背負っている。
ボランティアをしている人も、
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天井桟敷の人々(1945年製作の映画)

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恥ずかしがらず、
こころに浮かんだ詩のままに言葉を編みあげることができたなら、
今よりもっと目にみえない感覚を分かち合える気がした。

そもそも、生きてることが恥なのだから。
そうしたいね


時代
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