ピピンさんの映画レビュー・感想・評価

ピピン

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Fair Play/フェアプレー(2023年製作の映画)

1.0

馬鹿な男子と無神経な女子の悪循環。

誇張した様な台詞の応酬で雑な展開。

女の出世が2人の関係性を狂わすというコンセプト以前の問題で、
そもそもこの女は自分の彼氏の事を本当に仕事が出来る奴だと思って
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フェイブルマンズ(2022年製作の映画)

4.3

特にスピルバーグ作品が好かというわけでは無いのだが、この作品は素晴らしいと思った。

この作品でスピルバーグは、自分は映画の奴隷で自分の人生は映像に支配されているという事を淡々と綴っている。
只それだ
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ミステリと言う勿れ(2023年製作の映画)

2.5

連ドラはここ数年で1番面白いドラマだったので鑑賞。
とはいえ映画としてではなく、あくまでドラマのスペシャル版ぐらいの期待値だったのでそれなりに面白く観れた。

とはいえ言いたい事は山ほどあるが、少しだ
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アンダーカレント(2023年製作の映画)

4.0

湯布院映画祭

映画を観てから原作を拝読したが、改編の上手さに唸った!
よくこんなポイントを拾ったなぁと感心。

嘘を暴かれた人
嘘を白状した人
嘘をつき続ける人

それぞれに理由が有り、自分との向き
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クリード 過去の逆襲(2023年製作の映画)

1.0

ボクシングの世界戦を子供のケンカにしてしまったどうしょうもないシナリオ。

シリーズ3作目が幼稚化するのはある意味“ロッキー“の伝統なのかも。

それでもロッキー3は華が有った。
今作のラストバトルは
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べイビーわるきゅーれ(2021年製作の映画)

4.2

センス抜群で魅力的!
シチュエーションコントとスタイリッシュアクションが素晴らしくてずっと観ていたい。

ウーマン・トーキング 私たちの選択(2022年製作の映画)

1.0

教育も受けず読み書きの出来ない女性達が、今時のリベラル達が言いたがりそうな言葉をポンポン出しながら議論するのに違和感しか感じない。

議論もいつしか事件の加害者対被害者では無く男対女になり、男性嫌悪の
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17歳は止まらない(2023年製作の映画)

3.9

湯布院映画祭

タイトルとポスターから全く期待してないキラキラ映画だろうと思っていたが、全然違うぶっ飛んだハチャメチャ作品だった。

自分に付きまとう男にはボロカス言って迷惑だとあしらうが、自分が好き
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ハート・オブ・ストーン(2023年製作の映画)

2.0

派手な割には迫力も緊迫感も感じ無いアクションシーンと、雑なストーリーとキャラ設定。

ガルガドットじゃなかったら途中で観るのやめてるかも。

とんび(2022年製作の映画)

2.5

昭和の不器用な親父の人情話なのだが、普通過ぎて語るものが何も無い。
母の死因をもうひと工夫出来なったものかなぁ⁈

Single8(2023年製作の映画)

2.5

湯布院映画祭

監督の自伝的作品。
映画の中で作った8ミリ映画を丸々一本流してしまうというおかしな構成も監督の思い入れが強すぎるが故の御愛嬌。

楽しくて甘酸っぱくて残酷な青春が詰まっていて堪らない。
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バービー(2023年製作の映画)

4.1

凄い脚本だ!
単純明快コメディックでハッピーなフリしてかなり複雑で全編皮肉だらけ!

古来から有る人形遊びは女の子が赤ちゃん人形で遊ぶだけのものだったというところから始まるが、これは人間の持つ本能的な
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ビー・バップ・ハイスクール 高校与太郎哀歌(1986年製作の映画)

5.0

懐かしー!
まあ、冷静に観て出来の悪い作品なんだけど、テルの怪演のおかげでカルト的な輝きを放っている。

しかしヒロシというか清水宏次朗の扱いが酷い。
幾ら仲村トオル人気が凄かったからって、
テルを倒
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ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE(2023年製作の映画)

3.0

画面全体から観客を楽しませようという意欲がビシバシ伝わってくる作品。

そして作品全体からデジタル依存が進む世の中でアナログがどこまで生き残れるかというメタファーが溢れていて応援したくなる。

残念な
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ワム!(2023年製作の映画)

3.5

洋楽を聴き始めた中学生の頃に新人スターだったワム。

当時の認識はイケてるジョージマイケルと何で居るのか分からないアンドリューという感じだった。
海外ではアンドリューの方が人気が有るという噂もあったが
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

4.5

難解と言われても仕方の無い程様々な要素が何層にも重なっている。
“風立ちぬ“が青年宮崎駿を投影した作品ならばこの作品は少年宮崎駿を投影した作品なのだろう。

少年時代のイマジネーションを爺さんになった
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マジンガーZ対デビルマン(1973年製作の映画)

3.0

当時ワクワクしながらTVで観たと記憶している。

結構絵が綺麗でビックリした。

ストーリーは全く覚えて無かったがまさかここまでデビルマンが良いとこ無しな扱いだったとは。
ただのヤラレ役で全部マジンガ
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サーキットの狼(1977年製作の映画)

5.0

とんでも系作品!
ぶっ飛んだストーリーと棒読み演技は今観ると楽しめるが、当時観た人はガッカリしただろうなぁ。

しかしそんな事はどうでもよくなるぐらい鈴鹿のコースにスーパーカーが集まって来るシーンだけ
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サントメール ある被告(2022年製作の映画)

1.5

この作品を観終えて
“母が子を育て上げる事を当たり前だと思うな!
様々な障壁を乗り越えなければ育て上げる事は不可能なのだ。
だから今生きている事を奇跡だと思え“
とでも言いたいように思えた。

言いた
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サバカン SABAKAN(2022年製作の映画)

2.5

最初の30分ぐらいは昭和ノスタルジーで堪らない気分になったし、友達のいない子が“友達“と容易に言えない切なさはよく分かる。

友達の多い人にはわからない感覚だろう。
しかし、母親がその事を説明するのも
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娼婦ケティ(1976年製作の映画)

5.0

ショーガールやベネデッタなど、バーホーベンが描く女性像の原点のような作品。

やはりここでもバーホーベンの描く強さには無様さや滑稽さも含まれている。

家族を捨てる時の捨て台詞がケティの生き様を物語っ
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彼女と僕のいた場所(1995年製作の映画)

4.0

地味な小品だがバームパックの魅力が凝縮されている。

大してストーリーとかも無く何が有る訳でもないのに、全ての会話とシチュエーションが面白くて終始クスクスと笑ってしまった。

拗らせた痛々しさが堪らな
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スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース(2023年製作の映画)

4.0

アートの世界にうっとり。
前作を凌ぐ程のエゲツないアニメーションだけで大満足。

途中で終わるので今作だけでは評価出来ないが、スパイダーマンの根幹のストーリーを使ってスパイダーバースの均衡を保とうとす
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ザ・フラッシュ(2023年製作の映画)

3.5

テンションは冒頭が一番上がる。

タイムリープとマルチバースで複雑化しているが結局はタイムパラドックスの解消には至っておらず、むしろこの話の根幹に有る“諦め“に説得力を無くしてしまっている気がする。
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どん底 4Kレストア版(1936年製作の映画)

3.0

男爵から貰った馬の銅像を持ってるだけで警察に捕まる主人公。

ラストシーン手前、警官2人が主人公達の前を通り過ぎるだけで希望を演出しているのが素晴らしい。

映画とはこう言う事だと再認識させられた。

波紋(2023年製作の映画)

4.4

さすが荻上監督。細部にわたる迄演出していて目が離せない。

恐怖、孤独、依存、救いなど人の心に起こる問題をテーマにしていて劇中に起こる様々な出来事は具体的に解決されるわけでは無い。

様々な登場人物が
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aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

4.0

鑑賞後にジワジワ来る作品だ。
旅行特有の空気感。
リゾートでの騒々しさとその狭間での孤独感がよく表現されていて魅入ってしまう。

性と死の匂い。
父と娘の最後の思い出の旅行ビデオ。
父と同じ31歳にな
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怪物(2023年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

視点が変われば見え方も変わる羅生門的手法を成立させる為に少し強引で極端な描き方をしてるのが気になる。
ストーリーの風呂敷を拡げる事象として飴とかケガとか泥の水筒とか「豚の脳」とかなど色々配置しているが
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TAR/ター(2022年製作の映画)

5.0

緻密に構成されていて演出やセリフにいっさい無駄が無く全てに意味が有る。

一瞬たりとも気を抜けない作品で、正直観てる間は面白いのか面白く無いのかさえよく分からない程難解に感じた。

鑑賞後はジワジワと
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イカとクジラ(2005年製作の映画)

5.0

最高に好きなテイストの作品。
4人家族の拗らせ話。

作家としては自分より下だと思っていた妻に抜かれてしまい、嫉妬と妬みを誤魔化す為に大衆受けするものを“俗物“と見下す理論武装で自分のプライドを保って
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俺を早く死刑にしろ!(2022年製作の映画)

1.0

このレビューはネタバレを含みます

残念だが良いところが見当たらない。

だが発想だけは理解できる。
クズの様な犯罪者がもしまともな心になったらどうなるだろうと考えた事は何度もあるから。

しかし、この依頼を受けた連中っていったい何なの
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ライフ・オブ・デビッド・ゲイル(2003年製作の映画)

4.1

やはり映画はこうでなきゃ!
凄く良かった。

死刑制度、活動家、思想といった社会的テーマをキッチリ娯楽サスペンスに昇華した脚本が、職人芸としか思えない程素晴らしくて映画的。

当然役者も監督も超一級。
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レッド・ロケット(2021年製作の映画)

4.5

やはりこの監督は最高だ!

真実は人によって違うという事をよく分かっている。

どうしようもないクズしか出て来ないが、それぞれが事実と真実の狭間で生きている。
その様がリアルで良かった!

登場人物達
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BLUE GIANT(2023年製作の映画)

4.5

原作未読。
魂が震える演奏に胸熱だった!

話はダイジェスト感は有るが、ギリギリ登場人物達の背景が想像出来るぐらいにはまとめていた。

主人公はモーツァルト、ピアニストはサリエリ、それに凡人のドラマー
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フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法(2017年製作の映画)

5.0

最高だった!
彩りが鮮やか画面からもの哀しさが溢れて来る。
子供達のやる事なす事全てがキラキラしていて、そして哀しい。

今の感覚だとメチャクチャにしか見えない貧困層が住むモーテル。
このモーテルが一
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