知る人ぞ知るめっちゃ良い音楽をNYのワンブロックから発信し続けて、やがてアニマル・コレクティブ、ヴァンパイア・ウィークエンドなどという今やヘッドライナー級のデケぇバンドが世に知られるきっかけを作り出し>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
原作の漫画は未読。気になる点はどれも原作に向けたものになってしまうかもしれないけれど…「夢を持つのは大事」とは認めつつも、ちょっと夢物語が過ぎたかな、と思ってしまった次第である。まずレコードデビューも>>続きを読む
ダニエル・ラドクリフが屁で海を驀進する下品でイタイ前作は、最後に突然の感動展開があって、はぁ?って感じであまりハマらなかった。そして、1年心待ちにした最新作。案の定ケツアナ確定などの下品なギャグはまっ>>続きを読む
今までスピルバーグをあまり熱心に追いかけてきたわけではないけれど、スピルバーグと同じ時代を生きていられることはやはり、喜びなのかもしれない。「ユニバーサル」の地球のロゴの前にヌルっと月が現れて「アンブ>>続きを読む
エルヴィスのステージを初めて目撃した若い女性たちが「え、なんかヤバくない?ちょ…なんかヤバいんだけど〜!!」と、徐々に立ち上がってブチ上がっていくシーン。エルヴィスが腰を振るたびに観客の熱狂が増してゆ>>続きを読む
今泉力哉作品、もしやNETFLIXとの相性が良いのかもしれない。申し訳ないことにご飯作ったり食ったりしながらスマホで気軽に観たのだが、実際これぐらいのスタンスで向き合うには丁度いい雰囲気だったりした…>>続きを読む
監督曰く「主演はオリヴィア・コールマンしかあり得なかった」ようで、彼女を思い浮かべて物語を組み立てたのだそう。女王陛下に引き続き、なおもメンタル病み病みな役を当ててしまうサム・メンデスの底意地の悪さ(>>続きを読む
「孤独」を扱った作品によく出会うようになった気がするのは、きっとコロナ禍の影響もある。そもそもそういう作品が増えたのか、もしくは自分がより孤独に対して敏感になっただけなのか。このカンヌグランプリ作品も>>続きを読む
2時間半の内訳は、ザックリと第1部30分・第2部1時間・第3部1時間。冒頭のファッションショーで背景に映る"Cynicism Masquerading as Optimism"(楽観主義を装った皮肉?>>続きを読む
パク・チャヌク最新作。前作『お嬢さん』を観た時はワタクシ「優れた映画に大事なのはチ◯ポよりテンポ!」などとぬかして大興奮してしまったが、今回はそのテンポすらもなんだかイマイチで、残念無念。
お互いど>>続きを読む
表面的なプロダクションや事実に反する描写への批判があるのは理解できる。チャゼル監督に対しては「100年早い」という評論もあったようである。しかし、実際のん気に100年待っていたら、映画業界なんてもうと>>続きを読む
舞台裏ドキュメンタリーもみた。ほんとうに、クリエイターには足向けて寝れない。完成まで15年を費やした、リアリティへの半端ないこだわりによって生まれた映像は、たしかに劇場で観られるべきだろう。
そして>>続きを読む
「彼氏いるかってさっき聞かれたけど私の場合彼氏じゃなくて彼女なのよね、今はいないけどもしいるってなったら彼女なんすよ」「おぅ、そうなんだ」でサラッと次のシーンへいく感じが、なんか新しい。セクシャルマイ>>続きを読む
大自然に囲まれてはいるがあまり日光を浴びていなくて幸せホルモンは少なそうな、架空の島の住人たち。海の向こうの内戦はオオゴトだが、親友同士のケンカだってじゅうぶんオオゴトなのだそうだ。
おっさんがおっ>>続きを読む
第一次世界大戦勃発、オリジナル作1930年、アカデミー賞受賞、第二次世界大戦勃発、リメイク作1979年、戦争戦争戦争、本作、アカデミー賞ノミネート、なおも戦争
「恋人に会いたい」「母に会いたい」と口>>続きを読む
誰かを愛することによって苦しみ、裏切りを味わい、失望し、遂には孤独になる。それでも人は愛を求める………彼女が最も強い愛を向けた先は、結局のところ彼女自身だったのでは、などと思ってしまったりもしたが、実>>続きを読む
信仰の薄さによって、愛する妻を失う長男。信仰があまりに厚く、自らをキリストとよぶことで家族から呆れられる次男。信仰の違う女性を愛したことで、家族から反対され結婚を認められない三男。それぞれに決着がつく>>続きを読む
愛の昼下がり、なんともメロドラマティックなタイトル。妻への愛がなくなったわけではない。でも、妻以外の女性に惹かれている自分がいる……そんな具合に上司が開き直って、自分が働いてるオフィスに上司の昔の女が>>続きを読む
世界最高峰のヒザ映画。結婚を間近に控えたキモい男が、年端もいかない少女との駆け引きを始めるあたりから眉間に皺が寄りっぱなしだった。ところが中盤、満を持してヒザ神・美少女クレールが降臨してからは、キモお>>続きを読む
女の部屋に取り残される男。中盤二人きりになって迎える「一夜」の長く長く小気味よい会話の応酬。舞台劇を観ているようだった。
いろいろ能書き語ったり講釈垂れたりしてるくせに、誰も本当のことを言わないまま>>続きを読む
ロメール6つのエピソード、これの一個前はたしかワガママ爆弾娘に振り回される哀れな男子の話だった。これも似たようなものかと思っていたら途中からベクトルが変わった。「この女、俺に気がある…」などとのたまい>>続きを読む
頑張った!勝った!エイドリアーン!というような、かつてのわかりやすい快感は不要。そもそもたまたま題材がボクシングだった、それだけのことだ。
三宅唱監督のインタビュー記事での言葉を拝借するなら、ここで>>続きを読む
色々やりすぎではある。ずっと何見てるんだろうコレ、という変な違和感もある。トゥルとかトゥルカンとかトゥクトゥクとかよく分からない名前も、まるで皆さまご存知かのように続々と出てくる。
監督曰く、3時間>>続きを読む
『ドライブ・マイ・カー』でタバコを吸い車を乗り回していた三浦透子になにやら無性別的な魅力を感じて「ヨッシャ、コレで一発当ててやろう」と製作側が思い立ったか。そうですと言われたら浅はかだと返したくなるし>>続きを読む
「あなたは〈彼女〉を、体験する」という宣伝文句はあながち間違っていない。カメラが常に彼女のそばを離れず顔面もドアップでひたすら追い続けることによって、視点は一人称になる。彼女が見るもの感じるものすべて>>続きを読む
無数の英国人たちを撃って射って殴って刺して、あげくには国旗をひるがえし「母なるインドのために!」と叫ぶ。現代劇なら「お、おぉ…」という気持ちにはなるだろうが、物語の舞台となるのは1920年。英国植民地>>続きを読む
公開前に集まった盛大な批判の数々にビビり、放たれたボールがゴールリングの上をグルグルと回るような気持ちでおそるおそる観に行ったが、見事シュートが決まった!という感触でございます。
漫画を経てアニメも>>続きを読む
総じて意味不明。論じるための教養も周辺知識もスキルも気力もない。怪しい薬の副作用「物忘れ」を発動することもなく、ほっといても明日には忘れていそうな作品だった。
エンドクレジットに関してはLCDサウン>>続きを読む
亡きチャドウィック・ボーズマンへ捧げる続編は、残された者たちの悲しみと戸惑いに溢れた追悼映画だった。マーベル・シネマティック・ユニバースの世界線は一旦横へ置いておいて、ただただワカンダの人々を描くこと>>続きを読む
すずめの戸締まりだけで戸を開けまくっている大入りのTOHOシネマズを避けてこっそりみてきた。ほぼ手ぶらで来てしまったので「新海誠本」と書かれたデカい特典の冊子を渡されて正直めちゃめちゃ困った。でも開い>>続きを読む
妻の不倫を知りながらもショックを受けない稲垣吾郎、『ドライブ・マイ・カー』で泣いていた西島秀俊に向かって「ねえ、西島くん。どうして泣いているの?」と真顔で質問しそうな雰囲気が怖い。あと、吾郎がハンドソ>>続きを読む
社畜の日常はまさに単調なルーティンの繰り返し…それをそのままタイムループに置き換えるアイデア。どんな小さな組織にも確実に存在する縦社会も、しっかりと見せてくる。
はじめにタイムループに気づいた後輩社>>続きを読む
イニャリトゥ流、マジック・リアリズム。ストーリーよりもイメージを目に焼き付ける。空飛ぶ人間の影から幕を開ける自伝的作品は、監督自身が「目を閉じて自らに向き合う必要があった」と言う通り、内省的で、ちょっ>>続きを読む
かつてレーニンやヒトラーを主人公に映画を作り、ロシア政府から監視されまくってきた、アレクサンドル・ソクーロフの最新作。これを作ったのがソクーロフだと言われなければ「ハァ?」みたいな映画。と同時に、こん>>続きを読む
父を死に追いやった叔父への復讐を誓う、若き王位継承者。というところでライオン・キングを思い出した。なぜか四つん這いになって獣みたいに吠えてるし占い師のサルみたいなウィレム・デフォー出てきたからはいはい>>続きを読む
主演男優のドアップから始まるファーストカットで、なんかさっそく感動してしまった。顔が綺麗すぎたから、ではない。たぶん、始まった…という感動なんだと思う。「わぁ、小泉徳宏監督最新作だ」ってなもんである。>>続きを読む