画づくりやワンカットのカメラワークが素晴らしい。
内容はさっぱりわからん!
ノスタルジーの対象が、単に故郷や家族だけに向けられたものではなく、二項対立以前の失われた全体性的なもののような気はした。>>続きを読む
映像美とか絵画のようなとかといった言葉がひどくチープになってしまうほどに、とにかくワンカットごとの「訴える力」のようなものが凄まじい。
どちらかというとスチール寄りの画づくりで、カメラも被写体もそれ>>続きを読む
役所広司にとってトイレ掃除の仕事はもはや仏教における作務。
綺麗にすることを目的としていない。
何かに執着しないところも仏教的。
若い女の子にキスされて銭湯でニヤついたり、バイトの後輩が無責任に仕事>>続きを読む
武のギャグは面白いが、終盤はそれが少し過剰だった気がする。
趣が緊張している、または抒情的な流れのところでは、ギャグの多用によりトーン弛緩してしまう(映画監督としての武の照れ隠しのようにも見えるが)>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
学校生活はこの世界が不平等であることを叩き込まれる場所だ。
身長が低い、顔の造形が良くない、筋力がない等々、持つ者と持たざる者がいるのは明らかで、その現実を誤魔化すことはできない。
持たざる者が努力>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
良い意味で全く恋愛映画ではなかった。
朝子を非難、否定することは容易で、実際に多くの人にとって否定せずにはいられない存在だろう。
ただこの映画には、「あなたたちの中で罪を犯したことのない者が、朝子>>続きを読む
初、濱口監督作品。
めちゃくちゃ面白かった。
特別、画やカメラワークが素晴らしいわけではないけど、脚本と長回しの会話が唯一無二過ぎる。
「彼女に振られて意気消沈していた、内気で行動範囲が下北沢で完結している社会人男性の元に突如として自主映画の出演依頼が舞い込み、衣装係の気さくで美人で少し影のある美術大学生から出会ったその日に家に誘われ>>続きを読む
劇中を通して取り立てて何かが起きるわけではないのに、とにかく妙に味わい深い…噛めば噛むほどに…
50、60歳を超えた時にまた観るとより良さがわかりそう。
夫婦共働きや男も台所に立っている様に、時代>>続きを読む
親子関係という普遍的なテーマの映画で、かつ内容も普遍的。
関係性の描き方がリアル…どこまでもリアル…
溝口映画とは対照的に、カメラはほとんど動かないが、構図やミディアムショット〜ロングショットが見事>>続きを読む
物語の展開については早い段階で予想がつくが、演出が素晴らしいので飽きない。
たとえば暗いお屋敷に侍女が次々と灯りを灯していく場面や、屋敷の主が覗き込んでくるところでは、光の濃淡がとても綺麗。
ただ>>続きを読む
初めてのトリュフォー大先生作品。
残念ながら素晴らしさが良くわからんかった!
主人公は清々しいまでのクズ!
画は綺麗!
わからなくもないが、やっぱりよくわからん。
15年ぶりくらいに黒澤映画を観た。
普段、映画で泣くことは全くないのに、途中から謎の涙が止まらなかった。
悲しいとか共感とか、そういう単純な感情ではなく、いろんな感情をごちゃ混ぜにして鍋に焚べた感じ>>続きを読む
劇中には、世の多くの男にとって身に覚えのあるシーンが散りばめられており、自分の黒歴史を見させられているような気分になる。
「俺は、君のことを好きな俺が好きだった」
「あなたは私を美化しすぎている」>>続きを読む