桃さんの映画レビュー・感想・評価

桃

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恋は光(2022年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

2024年3作品目。

哲学者の戸谷さんの新著、『恋愛の哲学』の刊行時に、戸谷さんファンの方から紹介いただいた映画。

恋とは?
人それぞれによって異なるという話に興味を持ち、鑑賞。

憧れと恋の間は
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.4

このレビューはネタバレを含みます

2024年2作品目。

言葉以外での社会彫刻を感じた。

ヒラヤマさんの沈黙の心地よさ。
わたしも、周りからは意外だと言われても
かなりの口下手である。
放っておいたら全く喋らないこともある。

何も
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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

4.1

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2024年1作品目。

気になるけれど、グロシーンとか大丈夫だろうか…とさりげなくレビュー漁りをしながら、意を決してみた作品。

結論としては、観れてよかった!
一部手で目を隠しながら観ました。(グロ
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赤と白とロイヤルブルー(2023年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

2023年11作品目。

メタモルフォーゼに続いたのは、偶然です。

何も気にせず発言すれば、美しかったです。
純粋に、2人が冗談いいながら少しずつ距離をつめて、素直になっていく様に、ただ栄養をいただ
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メタモルフォーゼの縁側(2022年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

2023年10作品目。

母から、ぜひ観てほしい、あんたはきっと共感すると思う、と言われ続け、ようやく鑑賞。

好きが高じて、自らもつくるようになる、
あぁ、まさに。
誰がどう思う、ではなく、純粋に好
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わたしたちの国立西洋美術館~奇跡のコレクションの舞台裏~(2023年製作の映画)

4.0

2023年9作品目。

学芸員学習レポート提出のご褒美に、学芸員の舞台裏の映画鑑賞。
リアルだったなぁ。面白かった。
博物館、美術館の文脈に限らず、いろいろ循環させていくしかない。
それは人間しか出来
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

3.9

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2023年8作品目。

7と8の間にみた作品について、きちんと書けなかった、今年は資格勉強にてレビュー休みがちです。

話題作、
ネタバレを恐れて急ぎ鑑賞に。

引退を撤回し、自伝的作品として挑まれた
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名探偵コナン 黒鉄の魚影(サブマリン)(2023年製作の映画)

4.1

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2023年7作品目。

こればかりは何歳になっても劇場で観たい。どんなテーマでも裏切られることがないし、自分の人生と並行して少しずつハイテクになっていく(しかし年齢は変わらない)コナンくん達を観るのは
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TOVE/トーベ(2020年製作の映画)

3.8

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2023年6作品目。

ムーミンの生みの親、トーベ・ヤンソンのお話。

彫刻家の父親と画家の母親の元、芸術家になることを見込まれながら、イラストを描き続けたヤンソン。

戦争も経験し、自己との対話の中
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すべてうまくいきますように(2021年製作の映画)

4.0

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2023年5作品目。

なんとか間に合い、鑑賞。

友人に教えてもらい、高齢者の余生の向き合い方、父と娘という2つのポイントから、必ず観たいと思っていた作品。

わたし自身、5年前に父を原発不明がんに
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RRR(2022年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

2023年4作品目。

やっと行けました。
超大作!
interrrvelと映ったけれども、3時間一気観でした。(最近では分けて放映する作品も減りましたね…テアトル梅田で観た、エクス・リブリスが最後か
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プアン/友だちと呼ばせて(2021年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

2023年3作品目。

ウォン・カーウァイが、「バッド・ジーニアス 危険な天才たち」で注目を集めたタイのバズ・プーンピリヤ監督を惚れ込んでプロデュースしたという話題作。

劇場鑑賞間に合わず、心待ちに
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コロンバス(2017年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

2023年2作品目。

近代建築のメッカ、アメリカ・コロンバスが舞台。
薬物依存の母親を見守りながら、建築ツアーのバイトをする図書館館員のケイシーと、著名な建築家の父の急病をきっかけにコロンバスを訪れ
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THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

2023年1作品目。

兄の推薦で期待値maxで鑑賞しました。
問題なくその期待さえも超えて、楽しめました。

DOLBYで3Dアニメと音楽の没入感も高く、原画のかっこよさもそのままにリアルにコートの
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ベイビー・ブローカー(2022年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

2022年57作品目。

是枝さん、またすごいものをつくられたなぁ。
カメラワークとしては、暗闇の中での撮影がとても印象的。
5人でホテルに泊まった最後の夜のシーンしかり、列車移動のトンネルに入って表
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SING/シング:ネクストステージ(2021年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

2022年56作品目。

SINGも好きだったので、劇場に行っても良かったのですが、
稲葉さんかボノかを選べなくて結局アマプラで鑑賞。

うん、やっぱり疲れ果てた金曜の夜は、こんなラブリーな映画に限る
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モロッコ、彼女たちの朝(2019年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

2022年55作品目。

モロッコにて、子を身籠った状態で住む家と働き手を探す女性。詳細な事情は、最後まで語られず。
パン屋で暮らす未亡人と1人娘の家族の家で、出産までの間、店を手伝いながら、居候をす
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緑の光線(1986年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

2022年54作品目。

水平線に夕陽が沈む瞬間に現れる、緑の光線。
光線を前に、2人の気持ちがみえるという。

こじらせ女子のデルフィーヌが、バカンスの予定が決まらず、お人好しの友人たちを振り回しな
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すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

2022年53作品目。

深海監督の作品は、日本っていいなぁと日本をじっと見つめ直す時間になる。
日本の美しさや、アニミズムの冷酷さと礼賛。そして日本アニメの芸術性。
今回は特に、ジブリへのオマージュ
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カンフー・ヨガ(2017年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

2022年52作品目。

太極拳仲間にすすめていただいて鑑賞。
普段、カンフー映画観ないので、ジャッキーさんや皆さんの格闘シーン、感激しながら観ていました。
女の子も戦ってるのすごい。

シンプルにエ
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大人は判ってくれない(1959年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

2022年51作品目。

飛行を繰り返す、少年アントワーヌ。

親の前ではゴミ出しも手伝い、従順な様子だが、家の外に出たら、学校をサボるわ。酒にタバコに歓楽街の徘徊。

しかし、所謂グレている、という
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手紙と線路と小さな奇跡(2021年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

2022年50作品目。

これは、見事に予告はフェイクで、きちんと伏線回収を味わえる素晴らしい作品。

程よい違和感で観る側にひっかかりをつくりながら、作品中の誰も説明することはなく、鮮やかに判る。
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突然炎のごとく(1961年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

2022年49作品目。

トリュフォーの名作、ようやく鑑賞。

台詞がポエティックで好き。

オープニング
-愛していると男は言った
ちょっと待ってと女は言った
抱いて と女は言いかけた
うるさ
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獅子座(1959年製作の映画)

3.6

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2022年48作品目。

ヌーヴェルヴァーグ特集にて。

親族の遺産頼みに人生の頂点からどん底まで振り回される、ふわふわヴァイオリニストがパリをひたすらふらつき歩く話。

億万長者になる、住んでいる部
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ブエノスアイレス(1997年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

2022年47作品目。

9月末に幕を閉じるテアトル梅田にて。

劇場に入ったら、似た思いを抱えてきている人ばかりで、壁一面に貼り出されているウォン・カーウァイの作品ポスターの撮影会状態。
テアトル梅
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テーラー 人生の仕立て屋(2020年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

2022年46作品目。

何かの引力に寄せられるがまま。

パリの調香師 しあわせの香りを探して(2019年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

2022年45作品目。

コロナで1日半、嗅覚が麻痺した時のことを思い出した。
人生の楽しみを大きく削り取られたような喪失感と絶望感を味わった。
自分にとっては、季節ごとの花の香り、野菜を切った時の鮮
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メインストリーム(2021年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

202時年44作品目。

名匠フランシス・フォード・コッポラの孫にしてソフィア・コッポラの姪である、ジア・コッポラの長編監督第2作。

ミイラ取りがミイラになる。
えてして、人が何かを嫌い遠避ける時は
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プロミシング・ヤング・ウーマン(2020年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

2022年43作品目。

ポップでありながら、鋭い切れ味で描かれる復讐劇。

「プロミシング・ヤング・マン(有望な若者)」性犯罪の加害者の若い男性を擁護するときに使われる言葉。
女性にも付け入る隙があ
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ソウルフル・ワールド(2020年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

2022年42作品目。

ジョン・バティステが好きで、ずっと観たかった作品。
ジャズピアノが良いし、ラストの“It’s All Right”も大好き。

映像も、アニメーションと思えない光の加減、質感
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欲望の翼(1990年製作の映画)

3.9

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2022年41作品目。

やはり、ウォン・カーウァイ、好き。
音楽が特に、だし、部屋とか、壁とか一つ一つの質感。台詞も。

マギー・チャンも、花様年華に続き、美しい。警官との恋、夜の散歩のシーン、好き
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エルヴィス(2022年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

2022年40作品目。

これは絶対に劇場で観たい!聴きたい!とコロナ明け1週間後に満を持して鑑賞。

ライブシーンだけでも満足。
そしてエルヴィス役の俳優オースティン・バトラーさん、良いですね。
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花様年華(2000年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

2022年39作品目。

一時期、大先輩に勧められた映画が美しい不倫もの(デヴィッドリーンの『逢引き』)でという話を母としていたら、"母的最も美しい不倫映画"として紹介された、この映画。
不倫不倫と言
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tick, tick...BOOM!:チック、チック…ブーン!(2021年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

2022年38作品目。

1996年、NYの小さな劇場で誕生した 『RENT』。

プレビュー公演の前日に35歳の若さで急死した作者、ジョナサン・ラーソンが、どういった経緯で『RENT』を生み出したの
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ものすごくうるさくて、ありえないほど近い(2011年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

2022年37作品目。

ずっと気になっていたものの、漸く鑑賞。

9.11にて父親を亡くした少年が、父親との対話の続きを求めて旅をする話。

少年の名はオスカー。
賢くて、ちょっぴり生意気で、好奇心
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クレッシェンド 音楽の架け橋(2019年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

2022年36作品目。

"世界で最も解決が難しい"とされている、イスラエルとパレスチナの衝突。
そんな2カ国から成る、オーケストラ楽団の結成の話。

さわりだけ聞くと、先が読めそうな二項対立からのハ
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