小学生のときに原作の七人の侍よりも先に観てハマり、その後苦手な祖父と初めて共通の話題として話したり、スティーブ・マックィーンに傾倒したりと結構思い入れのある映画。主演のユル・ブリンナーがかっこいいんだ>>続きを読む
パッチワークのような印象。パートによって撮影スタンスや演出がガラリと変わるなと思ったら、各分野の専門家による分業制で製作されたらしく納得。人物の撮り方がアニメや漫画に習っていないように感じたけど製作陣>>続きを読む
ジブリが手がけた短編&CM集。『On Your Mark』は文句なしにいいんだけど、ジブリがハウスカレーのCMをCapulseの楽曲を使ってやっていたとは…。レトロメモリーと昭和の風景が良い。日清製粉>>続きを読む
シンデレラのような一夜限りの魔法の話。ほかにも赤毛のアンや脱原発的な要素とともに歴代ジブリ作品でみたようなシーンがたくさん出てくる。ジブリ出の米林監督初独立作品ということでいろいろな要望があったのかも>>続きを読む
建物もまた夢をみる
*冒頭、宝物庫の整理のシーンでは攻殻機動隊のバトーさんが天日干しされてる小ネタ有り
昔見た時はオーランド・ブルーム演じるパリス王子が他国の姫を寝取ったことが全部悪いしそのためにギリシア史に残る大戦が起こったとかどんだけ不毛な話なんだと思ってたけど、そういうのはきっかけでしかなくて、む>>続きを読む
仕事のない役者が女装したらウケてしまって言い出せないままあれよあれよと話が進んでいく。
この時期にコメディとしてやったから描けたのであろうジェンダー観。昨今では配慮する点(この映画の制作時には透明だっ>>続きを読む
当時から少しは犬格が尊重される社会になったろうか。お前は強いから野犬でもやってけるさ、と野に放つのが通らない時代になったのはよかったね。
多少の脚色があれどハチは立派だし仲代達矢と八千草薫の演技は印>>続きを読む
機関車で酒場の壁を突き破って乗り込むという演出をやりたくて仕方がなかったんだと思う。一応法をテーマにしてるからクライマックスは裁判所で撮りたい。でも思いついたからやります!というわけで小悪党数人に酒場>>続きを読む
カーチスは直球系名誉と女好きキャラって感じだけど、飛空艇を扱う巧さが作画で示されててポルコはそれに気づくから腕は認めるしセリフでポロッとこぼす。この映画ポルコの渋いセリフが切り抜かれがちだけどそういう>>続きを読む
なによりも絵的な美しさが失われていたことに落胆した。
唯一ぶっ飛ばされてトイレ?の瓦礫の上で倒れてるネオと向かっていくスミスを横から撮ったカットが、絵画的なキーショットとして機能しようとしてたけど1秒>>続きを読む
仮想世界マトリックスの多様性を掘り下げる第2作。プログラムにも個性があって秩序が全てではないという設定がAIvs人間という前作までの構図をもう一段深める。
完結編への繋ぎと補完で小難しい設定が頻出す>>続きを読む
籠の鳥が目覚める。
「現実とは君が脳で解釈した電気信号にすぎん」序盤にこの強烈なセリフ入れてくるのはいま観ても痺れる。
「スプーンを曲げようとしちゃダメだ。そんなことできない。そうじゃなくてただ真実>>続きを読む
当時劇場で見たときは作品が鑑賞者に対して何か問いかけてくることや、アニメが現実世界に働きかけること(またはその逆)を全く意識してなかったけど、思春期をこういう作品に囲まれて過ごしたことの影響は無意識で>>続きを読む
ロンドンの下町で花を売って暮らすイライザ。ある日、著名な言語学教授と出会ったことをきっかけに貧しい身分から抜け出すべく彼のもとで特訓を受け、レディとして正しい振る舞い方や言葉使いを学ぶことに…。
途>>続きを読む
ヒッピー崩れのデュードやベトナム帰りのウォルターなど、アメリカには事あるごとに時代に取り残される人がいて、そういうアメリカの歴史を描くなら悲哀やブラックユーモアなど、もうちょっとはっきりとした態度で示>>続きを読む
共に暮らす母を他人のように感じる理由。母が同性愛者であること。父との関係。
日常空間にカメラを持ち込み、撮影をすることで、これまで避け続けられてきた母と娘の対話が始まる。
娘(監督)と対話者とのやり>>続きを読む
細かな仕事に宿る命。いい画の連続で眼福。
ここぞな場面で黒澤明の『七人の侍』の音楽を使ったり、俳句を取り入れたりと日本の芸術へのオマージュが随所に見られる。市長の顔は三船敏郎をもとに作ったとか。
ベン・ウィショーと手紙の相性の良さ。
自由研究の起点映画として良かった。絶対これを講義で流してる大学教授いる。
絵画を思わせる全数十のシーン。ポスターイメージにも使われている、廃墟と化した街の上を漂う恋人たちはマルク・シャガールの《街の上で》《赤い空の恋人たち》を。建物内に人がポツポツと佇んで、窓あるいは鏡が映>>続きを読む
舞台は映画都市ニャリウッド。敏腕プロデューサーのポンポさんらをはじめとする愉快なキャラクターたちの奔走を通して映画制作を業界内部の視点から概観する。アニメならではの疾走感で創る喜びと産みの苦しみの両面>>続きを読む
どこまでも広がる砂漠は無の世界。余計な解釈や連想を拒むかの如く徹底されたソリッドなつくりは古代の戦記を読んでいるような感覚を鑑賞者に与える。こちらからは干渉できず向こうからは絶えず圧力を送られる禁欲的>>続きを読む
007以外の映画も含めたシリーズ長編ものの最終話としてかなり好きかも。
なによりも007シリーズへの自己言及性。方々で言われているけど、今の時代感覚からすると完全に宙に浮いていたジェームズ・ボンドと>>続きを読む
クリストフ・ヴァルツの使い方やや勿体ない気が…。ラストの終わり方からみてもなんとなくステレオタイプなボンドガールの登場としてはモニカ・ベルッチが最後になるのかなと思ったり(最新作の予告でアナ・デ・アル>>続きを読む
前2作と比べてもボリューム感があったし私怨で追っかけまわすハビエルバルデムの怖さ。
毎度歴史都市を舞台にひと騒動巻き起こしてくれるので海外旅行好きとしてはありがたい。今回ボコボコにされた歴史都市はイ>>続きを読む
過ちを認めた者への敬意。老兵マティスの言葉にグッときた。
それにしても2作連続でイタリアの歴史情緒あふれる市街地をボコボコにしていくのは何かの皮肉?ちなみに序盤の馬のレースはパーリオというイタリアの>>続きを読む
大体の展開で後手に回らされたり、アクションシーンでは毎回手傷を負いながらなんとか殴り勝ったりと、ぼんやり想像していたしていたスマートな英国諜報員のイメージ(キングスマンライクな)がいい意味で崩壊。宵の>>続きを読む
邦題(劇中の言葉を借りると悪趣味な)が予期せず美しい本とは何かという問いかけになっている。
シュタイデルは現代芸術家ヨーゼフ・ボイスを師と仰いで彼の印刷物のほとんどを手掛けたそう。
「あらゆる仕事は>>続きを読む
漂うシティ感。生き生きとした団地。トルコ風呂。YMO。巨人の江川。超若いでんでんにJKのエドはるみ。当時はナウい感じがしたであろうカット割りと音楽。1981年の東京のノリ(のようなもの)が凍結されてい>>続きを読む
『閃光のハサウェイ』監督による伊藤計劃作品の映画化。貧しい国々で虐殺行為が頻発する事態に主人公が属する米国特殊部隊が介入。それらの虐殺は意図的に人のもつ“虐殺の器官”を呼び覚ますことで引き起こされてい>>続きを読む
4Kリマスター版を視聴。もう5回くらい観た気がするけど何度観ても慣れない雰囲気がある。リマスターとはいえ、室内に光が差し込む部分では結構ハレーションが起きちゃっているんだけどそれがまた不気味。
この映>>続きを読む
とにかく速くてとびきり可愛い2人の少女。この在り方は再発見でした。キッチンで黙々と料理作って食べるシーンがものすごく好き。
同じ辞書映画の『博士と狂人』とはまたひと味違う言葉を紡ぐ業の物語。
この映画の手触りにはなんとも言えない心地よさがあって、それは紙がもつ温度のようでもあるし何かを知りたくなった瞬間の心の弾みのようで>>続きを読む
名門オックスフォードの格式高い英語大辞典の編纂に取り組んだのは、学士号を持たない異端の学者と精神を病んで収監された殺人犯だった…という驚きの実話をもとに作られた映画。
辞書編纂という仕事の途方のなさ>>続きを読む
アメリカ古典SF小説の舞台を日本に置き換えて映像化した作品。タイムスリップ好きなので無条件鑑賞。
この物語はBTTFでお馴染みの(原作が源流ですが)ひとつの時間軸を行ったり来たりするタイムスリップも>>続きを読む