エソラゴトさんの映画レビュー・感想・評価 - 7ページ目

エソラゴト

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エヴァ(2018年製作の映画)

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魅力的な作品で一躍成功を掴んだもの書きの主人公。次作のプレッシャーに苛まれている時に謎めいた女性と出会うー。

どこか既視感のあるプロットはつい最近鑑賞したロマン・ポランスキー監督の『告白小説、その結
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バトル・オブ・ザ・セクシーズ(2017年製作の映画)

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1970年代女子テニス界を牽引したビリー・ジーン・キング。彼女の人生を賭けた一世一代の"戦い"が始まる…。

私自身テニスは専らやるよりも観る方専門なのですが、失礼ながら今作を観るまでビリー・ジーン・
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ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー(2018年製作の映画)

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"ソロ"から"デュオ"へ

スター・ウォーズシリーズの魅力や醍醐味は何かと問われれば、ストーリー・キャラクター・メカデザイン・SFX等々は勿論なのですが、公開の何ヶ月も前から予告編や真偽不明の情報など
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告白小説、その結末(2017年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

奇しくも今年に入りMeToo運動の真っ只中に曝されている巨匠2人の新作がここ日本では同日(6/23)に公開されました…。

夫婦vs夫婦、男性vs女性、そして今作は…

近年のロマン・ポランスキー監督
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女と男の観覧車(2017年製作の映画)

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舞台は1950年代のニューヨーク、コニーアイランド。4人の男女を乗せた観覧車はゆっくりと動き出すー。


「観覧車はいつも同じところをグルグルと廻っているだけで、どこか別の場所に行く訳ではない。観覧車
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ビューティフル・デイ(2017年製作の映画)

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10.9.8.7…カウントダウンは死への誘惑なのか、それとも…?

ここ最近比較的分かりやすい作品に触れる機会が多かったせいか、今作のような極限まで無駄を削ぎ落とし、五感をヒリヒリと刺激する文字通りハ
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ゲティ家の身代金(2017年製作の映画)

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自分が幼少期の頃、ここ日本でも身代金目的の誘拐が頻発していて、その中でも最も世間を騒がせ記憶に深く刻まれているのはグリコ・森永事件です。(結局迷宮入りしてしまいましたが)

最近あまりこうした誘拐事件
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レディ・バード(2017年製作の映画)

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17歳だった頃の自分に戻らせてくれるお話…といっても自分自身は主人公に感情移入するのではなく、あくまでも客観的な目線・俯瞰視点ー。というのも自分には2つ年上の姉がいるからなのですが…。

その当時、こ
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デッドプール2(2018年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

MCUを早々に途中脱落し、全世界的な『アベンジャーズ』祭りにも一切乗れなかった自分にとって『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』と今作『デッドプール』はMARVEL作品で唯一追い続けている2作品。>>続きを読む

ファントム・スレッド(2017年製作の映画)

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『シェイプ・オブ・ウォーター』、『君の名前で僕を呼んで』…ここ最近、多種多様な型にはまらないラブストーリーが次々公開され自分自身"愛"の本質を再考させられる良い機会を得てきました。

今作もそういった
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犬ヶ島(2018年製作の映画)

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奇才ウェス・アンダーソン監督の新作が『ファンタスティック Mr.FOX』以来のストップ・モーションアニメでしかも舞台が日本だと聞いた時は果たしてどんな作品になるのやら⁉︎という大きな期待と若干の不安が>>続きを読む

フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法(2017年製作の映画)

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フロリダの澄みきった青空や目も眩むような鮮やかな色彩の風景、それとは対照的な暗雲漂う貧困層の暮らしぶり、守護者としての大人の存在…昨年アカデミー作品賞受賞の『ムーンライト』が脳裏に浮かびました。

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モリーズ・ゲーム(2017年製作の映画)

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ジェシカ・チャスティン主演の前作『女神の見えざる手』は膨大な情報量と緻密な会話劇・法廷劇からアーロン・ソーキン脚本作品を想起させましたが、彼女の新作が正にそのアーロン・ソーキンの脚本&初監督作品と聞い>>続きを読む

ロンドン、人生はじめます(2017年製作の映画)

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英国ロンドンの郊外にある緑豊かな高級住宅街、原題でもある「ハムステッド」。その一角の高級マンションに住む未亡人のエミリー、広大な国立公園ハムステッド・ヒースに掘っ建て小屋を建て悠々自適に暮らすドナルド>>続きを読む

さよなら、僕のマンハッタン(2017年製作の映画)

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『(500)日のサマー』のマーク・ウェブ監督が昨年の『ギフテッド』から短いスタンスで届けてくれた最新作は、彼の作風に一貫して流れるある1人の迷える成人男性の等身大の成長記。

とはいえ自分の視点はどう
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君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)

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同性との恋愛模様、ひと夏の経験、自転車での疾走やプールサイドでの戯れ…先月鑑賞したばかりの『彼の見つめる先に』を思い起こしました。

『彼の〜』の方は同級生同士という事もあり青臭さや甘酸っぱさが充満し
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ザ・スクエア 思いやりの聖域(2017年製作の映画)

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リューベン・オストルンド監督前作、『フレンチアルプスで起きたこと』は確かここ日本公開時は真夏の暑さ真っ盛りの時期にも関わらず、凍り付くどころか危うく凍死しかける(笑)というそれはそれはとても怖ろしい作>>続きを読む

レディ・プレイヤー1(2018年製作の映画)

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何はともあれ、取り敢えずまず一言。

「ありがとう、スピルバーグ監督!」

鑑賞直後は「面白かった!」は勿論ですが、「楽しかった!!」がまず最初に浮かんだ率直な感想です。

『ジョーズ』、『インディ・
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パシフィック・リム アップライジング(2018年製作の映画)

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前作はギレルモ・デル・トロ監督の特撮愛・怪獣愛・ロボット愛に満ち溢れた作品でした。

高度な科学技術の発達した近未来でありながら遠隔操作ではなく人間自らロボットに搭乗し操縦する世界観はそんなギレルモ監
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ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書(2017年製作の映画)

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スピルバーグ監督の所謂「社会派」作品は1998年の『プライベート・ライアン』が個人的にはかなり強烈な印象だった為かその後のそういった類の作品は敬遠しがちな自分がいました…。

しかしながら、今現在の世
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ワンダーストラック(2017年製作の映画)

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トッド・ヘインズ監督の前作『キャロル』では1950年代のニューヨークを独特の美意識で華やかに彩られていましたが、今作も舞台は同じニューヨーク。

1927年と1977年という半世紀を隔てた2つの時代を
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ウィンストン・チャーチル /ヒトラーから世界を救った男(2017年製作の映画)

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今作でアカデミー主演男優賞を受賞したゲイリー・オールドマンは、インタビューの中で今作における現代の政治に対するメッセージの有無を問われた時にこう語りました。「ただ物語を伝えようとしただけ。政治的教訓に>>続きを読む

ハッピーエンド(2017年製作の映画)

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不条理で不穏な空気感の作品はここ最近立て続けに鑑賞してるせいか免疫は問題無かったのですが、劇伴もほぼなく淡々と進行するフランスのあるブルジョワ一家の歪で不寛容な関係性はやはり見ていてあまり気持ちの良い>>続きを読む

イカロス(2017年製作の映画)

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監督のブライアン・フォーゲルは自身がアマチュアの自転車選手であることから当初ドーピング版『スーパーサイズ・ミー』を撮るつもりだったらしいのですが、協力者としてロシアの反ドーピング機関所長を招き入れてか>>続きを読む

アナイアレイション -全滅領域-(2017年製作の映画)

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前作『エクス・マキナ』でAIを扱ったSF映画の傑作をまた一つ生み出したアレックス・ガーランド監督。今作では主演にナタリー・ポートマンを迎えまた新たなSF作品に挑んでいます。

内容は確かに一見難解なS
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彼の見つめる先に(2014年製作の映画)

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元々短編物としてYouTubeに発表したものが巷の好評を呼び、オリジナルキャストのまま長編映画化されたのが今作なのだそうです。

地球の裏側ブラジルの学園生活がどういった雰囲気なのか馴染みがない分興味
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ラッキー(2017年製作の映画)

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昨年2017年9月に91歳で亡くなった名バイプレイヤー、ハリー・ディーン・スタントンの遺作。

毎日欠かす事のないルーティン、いきつけのダイナーやバー、気心の知れた人々との他愛もない会話…。昨年公開の
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ダウンサイズ(2017年製作の映画)

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最愛の妻と小さな幸せを願う主人公ポールが大きな夢を実現する為に身体を14分の1に縮小する"ダウンサイズ"な世界に飛び込むお話。

その世界で彼は今迄とは違う暮らしや自分とは真逆の性格や境遇の人々と出会
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15時17分、パリ行き(2018年製作の映画)

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実話ベース、しかも本人自身が主人公を演ずる作品はつい先日鑑賞した『ビック・シック〜』でも同じ手法が使われていました。

早撮り名人、クリント・イーストウッド監督は近年の作品はほぼ実話ベースでしかもここ
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聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア(2017年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

前作『ロブスター』で不条理且つシュールなストーリー設定で異質な世界観を見せてくれたギリシャ出身のヨルゴス・ランティモス監督。今作ではその不穏で不安定な空気感が更にヒートアップ。

全体的な画面構成や音
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シェイプ・オブ・ウォーター(2017年製作の映画)

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物語冒頭、アレクサンドラ・デスプラの美しくて繊細なそれでいてどこか切ない旋律に乗せてユラユラと揺らめく水中描写で瞬く間にファンタジーの世界に引き込まれます。

しかし直後にサリー・ホーキンス演じるイラ
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ビッグ・シック ぼくたちの大いなる目ざめ(2017年製作の映画)

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パキスタン生まれの駆け出しコメディアン、クメイル。彼の人生を大きく揺るがす大いなる半年間を描くー。

少女、欲望、と来て今作…ここ何作か只の偶然とはいえ奇しくも副題に"めざめ"という文言の付いた作品を
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The Beguiled/ビガイルド 欲望のめざめ(2017年製作の映画)

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女性の集団心理を描いた作品はソフィア・コッポラ監督デビュー作『ヴァージン・スーサイズ』を彷彿とさせますが、今作では当時の時代背景も絡めながらそれぞれの年齢相応の立場や感情、思惑が交錯していく様を描いて>>続きを読む

マザー!(2017年製作の映画)

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ある郊外の一軒家。年の差カップルの前に現れた何人もの招かれざる客達。いつしか混沌状態にー。『レクイエム・フォー・ドリーム』『ブラック・スワン』のダーレン・アロノフスキー監督の新作は得意とするサイコスリ>>続きを読む

ゆれる人魚(2015年製作の映画)

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陸に上がった美しい人魚姉妹は妖艶なナイトクラブに辿り着く。彼女達の歌声と舞はたちまち人々を魅了していくー。

まさか2週続けて同じ題材で似たテーマの作品を観るとは思ってもみませんでしたが、こちらは人魚
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