eaturkarmaさんの映画レビュー・感想・評価

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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

3.8

俺は生涯をかけて、エディプス・コンプレックスの呪いを商業アニメーションの最高峰に昇華させた。クリエイターよ、君たちはどう生きるか

東京物語(1953年製作の映画)

4.5

色彩と重厚感を感じるカメラワークが多くの映画人に影響を与えたことを十分に感じさせる。娘息子たちの言動は、いい歳してまだ実家にいる私には、京子と同じように身勝手に感じられ、共感できないものだったが、これ>>続きを読む

aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

5.0

愛する人と、こんなに幸せな時間を過ごしているにもかかわらず、なおも重圧や苦しみが込み上げてくる自分を知った時、よりいっそう、すべて捨てて消えたいという気持ちが鮮明に湧き上がる。

怪物(2023年製作の映画)

5.0

こどもは自分たちのわけわからなさや、その純粋なグロテスクさに自ら怯えている。そして、そんなわけがわからない社会を、こどもたちなりのコンテキストを駆使して乗り越えようとしている。

大人はシングルマザー
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故郷の便り/家からの手紙(1977年製作の映画)

3.9

言語化できないよそ者としての孤独、無関心、家族のぬくもり、鬱陶しさ、気まぐれを一本の映画で返信している。
彼女の映画は常に生活がついて回るのに、私小説的ではなく、一貫して構築的なのが魅力だ。

街をぶっ飛ばせ(1968年製作の映画)

4.0

昨年の上映祭で『ジャンヌ・ディエルマン』に衝撃を受けて今年も鑑賞。映像作品は台本と上映時間がある限り「もだもだ」するのが難しいことが弱点であると思っていたが、たった12分でそれを打破する作品があったと>>続きを読む

ホワイト・ノイズ(2022年製作の映画)

3.8

「人は事実という敵に囲まれた弱い生き物だ」という言葉が象徴的。死への恐怖から、死に対する虚妄に駆られ、陰謀を信じ、今まさに生きていることへの喜びを自ら棄ててしまう。コロナ禍でさまざまな陰謀が跋扈したの>>続きを読む

パリ13区(2021年製作の映画)

4.5

性愛が消費しあうものでなく、愛おしさから湧き出るものだと知ることができれば、人は穏やかになれるのだろうなと思う

ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

5.0

言語が、家系が、同じであってもディスコミュニケーションは必ず起こる。人は嘘をつく。他人の、そして自分の心のどこかにある不可侵のどす黒い部分に、一生をかけてどう向き合っていくのか。
演技はテキストに追随
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ラストナイト・イン・ソーホー(2021年製作の映画)

4.3

とても良かった。エドガーライトは「良き時代の良き音楽」的なものを小気味良く掴むのがうまい

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