観終わっても訳が分からない。観ている間もうんざりと驚きが繰り返す。でもなんだろう、劇場を出たときの清々しさは。
実験的でアート映画であることは間違いないんだけど、王国(あるいはその家について)をすご>>続きを読む
キートス!(ありがとう)
大勢の映画館でカウリスマキを観る悦び。引退を撤回してこれを作った意味が分かったよ。暴力を押し返すには愛と犬しかない。
デッド・ドント・ダイ。
他者の身勝手な憶測や思い入れを跳ね返す市子こと杉咲花。
制度の狭間にこぼれ落ちる人。家父長制の上に成り立ち、女が不幸になるように設計されている法。
社会の軋轢を背負わされた家族。ただそこにいていい、>>続きを読む
FBIの取調べ音声データを書き起こして、外からの犬の鳴き声や口ごもり、記録の黒塗り部分含めてそのまま再演しているところが興味深い。
国家・体制を背景にその末端同士の絶妙な駆け引きがひりつく。
これを>>続きを読む
観終わってしばらく膝が笑ってた。
ダメだよこれ。上映禁止。
(年内で国内上映権消失とのこと…)
リアルとは何か、リアル過ぎるとは何か。変にカメラが寄ったりしないところがいい。
サスキアが何もないと>>続きを読む
ブラムハウス製作だからなのか現代的な雰囲気で観やすい。
当該場面については、過去の想い、場所、儀式、色、物がしっかり配置されていて硬派な印象。悪魔に憑かれた子役たちの演技もいい。
どっちつかずのまま進んでいって心の持ちようがない。
百歩譲って脚本やストーリーはいいとしても、とにかくルックやディテールがダサい。
手汗すごいかいた。
映す、映さないと背景の演出が相まって緊張感がすさまじい。だからといって驚かせるだけのような単純なことはやらない。
何よりも村社会の怖さ、みたいなことだけに収まらない展開が見もの。>>続きを読む
オカルトが主題でないと気付くのに時間がかかり過ぎて、集中が途切れてしまった。
予告の出来が良い。
信長が尾張弁で話していたのがある意味新鮮。
ゴア映画を期待していたらさほどでもなかった。基本的には時代劇版アウトレイジ。
手に職のある女が子供を産むのに男の許可がいる。結婚するのに男親の許可がいる。
50年経った今でもメーサーロシュの映画が必要。
ウォーレン報告書の矛盾を検証していく形式で進むのでだいぶ頭がもっていかれるが、この手の本を読むよりはずいぶん楽だった気がする。
生前の日記を軸に展開するんだけど、公開しない文章まで美しい。『キャロル』のルーニー・マーラのト書き通りの演技。
あと、晩年のブルーメンシャインが見られて嬉しい。
思ったよりもシリアス。最近の白石晃士は声なき声を掬い上げる方向で恐怖を展開させている。
あと絶対にジャンプスケアはやらないので安心して楽しめる。
12年もの間蓋をしてきた自責の気持ちはたまに爆発させないとどうしようもなくなってしまう。震災の記憶。
バビーが悪い子なのはこの世がゴミだからだ。
なんでこれまで上映されなかったのか不思議なくらい宝物のような映画。
画面サイズや揺れなどのアナログ感がたまらない。
そして、前半の今村夏子や村田沙耶香のような世界観にやられてしまった。御伽話のような展開に鋭い現実が突き刺さる感じ。
今年は『ぬいぐるみとしゃべる人はや>>続きを読む