今野ぽたさんの映画レビュー・感想・評価

今野ぽた

今野ぽた

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GIFT(2023年製作の映画)

4.3

「悪は存在しない」と「GIFT」は二卵性双生児みたいなもの、ただし「悪は〜」は人間だとすれば、「GIFT」は宇宙人。という濱口竜介監督の言葉が印象的だった。そして「GIFT」という単語の二面性について>>続きを読む

夜明けのすべて(2024年製作の映画)

4.9

すべてのカットに温かな体温と柔らかな手触りとがあった。ありがとう。

彼方のうた(2023年製作の映画)

4.5

たっぷりの余白のなかに、確かに喪失の手触りがあって、それが悲しくも、それだけでない温かさとがある。

映画の朝ごはん(2023年製作の映画)

4.1

東京に行ったら絶対ポパイのおにぎり弁当が食べたい!!!!!!!

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.2

普通にいい映画だった。どうしても日本で生活する立場で見てしまうので、細かい違和感が気になってしまうし、演出上余計だなーと思うものもないではなかった。社会問題を描いていないという批判もあるが、ではこの作>>続きを読む

アンダーカレント(2023年製作の映画)

4.4

今泉力哉の映画はいつも、傷を抱えながら生きていく方法を教えてくれる。

アステロイド・シティ(2023年製作の映画)

4.0

うまく説明できないけど、クタクタに疲れた仕事帰りにレイトショーでポップコーン片手に見たのがめちゃくちゃ良かったなと思った

ほつれる(2023年製作の映画)

4.4

とても好みな映画だった。人間関係の「ほつれ」がとても明示的なのに誰もそこに触れない感じとか。

ハズバンズ(1970年製作の映画)

4.8

正直「早く終わってくれ!」と叫びそうになるほどの男たちの醜さと愚かさをこれでもかと見せつけられて、ごっそりと心を削られた。
しかし終演後に歩きながらなんて痛ましく寂しい生き物なんだ人間は、と胸が締め付
>>続きを読む

エドワード・ヤンの恋愛時代 4K レストア版(1994年製作の映画)

5.0

ラストがあまりにも美しすぎる。
人間はどこまでも不器用で、傷つきながら傷付けながら生きていくことでしか愛しあえないんだなと思う。

台風クラブ(1985年製作の映画)

4.6

台風の日だしな……ということで軽い気持ちで観たらものすごい衝撃を受けた。破綻しそうなところをギリギリのところで繋ぎ止めることで思春期の危うさと緊張感が表現されている。これは4K版を見に行かないと……!

658km、陽子の旅(2023年製作の映画)

4.2

つい最近、青森を目指した。とはいっても新幹線で、流れる景色を眺めていたら青森だった。それを思えば、陽子がヒッチハイク辿った658kmはなんと遠く険しい道だったろう。様々な人がいて、様々な土地の記憶があ>>続きを読む

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

4.3

リアルタイムでかつ何も知らない状態でこの映画と真正面から向き合えた時間をいつか人生のうちで思い出す

小説家の映画(2022年製作の映画)

4.9

日常に潜む倦怠でさえもラストの燦然とした光芒に結実させる、ホン・サンス映画の美しさよ。

リバー、流れないでよ(2023年製作の映画)

4.1

ループでもしないとゆっくりと話せないくらい、僕たちはいつも何かに追われて生きているんだなと思った。繰り返しているのに確実に進んでいる。

aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

4.6

人は大切な瞬間を残したくてカメラを回す。カメラの中には大切な時間が刻まれ、いつでも再生してはその時の時間に戻ることができる。しかし逆説的に言えば、カメラで何かを撮るということは撮らないこと撮れないこと>>続きを読む

別れる決心(2022年製作の映画)

4.4

こんなにもやりきれなく、苦しい「愛している」は初めて聞いたような気がする。

テリー・ギリアムのドン・キホーテ(2018年製作の映画)

4.2

いやー、面白かった……
この微妙にもどかしい気持ちになるエンディングがたまらない

浦安魚市場のこと(2022年製作の映画)

4.1

魚市場の人の数だけ生活があって人生があるんやなぁ……と思った。ただ市場が閉場するのではなくて、そこに堆積した時間や歴史や人生がその時点で一つの区切りを迎えてしまう、そうした寂しさがあった。鯨の解体、マ>>続きを読む

はだかのゆめ(2022年製作の映画)

4.3

ゆっくりと流れていく時間の中で、そっと喪失の記憶の手触りを指先でなぞるかのような映画。とにかく画面がずっと美しかった。

バロン(1989年製作の映画)

4.0

ジジイが大活躍する映画は文句なしに面白い。

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