今野ぽたさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

今野ぽた

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ゆらゆら帝国 2009.04.26 LIVE @日比谷野外大音楽堂(2009年製作の映画)

4.2

まるでライブそのものに参加したような気分。映画館で映像として見ただけでもこんなにすごいのに現地で見たらどれくらいすごかったのだろう。

音楽(2019年製作の映画)

4.0

映画館で絶対観たいと思っていた作品!
森田がいいやつすぎる。

COME & GO カム・アンド・ゴー(2020年製作の映画)

4.3

大阪は「人情の街」と言われて久しいが、この映画で描かれるのそこからかけ離れた「過酷な大阪」の姿だ。人々が徹底的に搾取され、打ち捨てられていく姿に、謳われる「人情」の姿はない。しかし、「人情」という定型>>続きを読む

トニー滝谷(2004年製作の映画)

4.1

孤独の手触りを確かめたいときに何度でも見返してしまう映画のひとつ。

スパゲティコード・ラブ(2021年製作の映画)

4.0

孤独を孤独なままに描いてくれているのがよかった。東京ってやっぱり寂しいんやな。

ナイト・オン・ザ・プラネット(1991年製作の映画)

4.0

タクシーで回る各国の夜がとても良かった。コメディタッチながらも人間群像がきれいに描かれていたな。やっぱり最初のロザンゼス編がよかった。映画館もいいけど家でダラダラ流したいなとも思う。

エターナルズ(2021年製作の映画)

4.4

この世界はあまりにも美しく、あまりにも困難だ。だからこそ私たちはいかに自由に生きるべきかを問い続けなければならない。

ノマドランドのときも思ったが、クロエ・ジャオの映画の根底にはこの世界の美しさへの
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適切な距離(2011年製作の映画)

4.3

「適切な距離」というタイトル以外はあり得ないだろうという作品だった。奇妙な作品で、ホラーなのかサスペンスなのかと思わせておいて、最後は人間と人間の関係をめぐる話にフォーカスされていた。

この映画にも
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親密さ(2012年製作の映画)

4.8




あなたが愛おしい。

思いを言葉で伝えたい。
思いを言葉にすれば伝わるだろう。
思いを言葉にしても伝わらないかもしれない。
伝わっていると思った言葉は形が変わっているかもしれない。
あなたと私の
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かそけきサンカヨウ(2021年製作の映画)

4.3

今年観た映画の中で一番優しい映画かもしれない。派手なシーンは何一つない。日常のやり取りの中で、なんとなく人と分かり合えなかったりしても、それがうまく言葉にならなくても、特別なことなんてなくても、知らず>>続きを読む

草の響き(2021年製作の映画)

4.4

観賞後にはこのポスターの見え方がガラッと変わっていることに驚く。

肝心な部分は描かれない。しかしそれまでの過程で、それぞれの人物の生活の中で得られた手触りが語りかける。

同じ景色を毎日見ていてもす
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空白(2021年製作の映画)

4.5

いい意味で予想を裏切られました。激しく怒りの満ちたものだと思っていたら、あまりにも静かで、悲しい映画だった。

添田のふと漏らした「みんなどうやって折り合いをつけてるんだろうな…」「もう疲れたよ……」
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由宇子の天秤(2020年製作の映画)

4.0

生命に関わるような重大な選択を前にしても、打算や保身、生活や欲を前にすると人間はやすやすと飛び越えてしまう逃れがたい業のようなものを感じざるを得なかった。

サマーフィルムにのっての河合優実さんが今回
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君は永遠にそいつらより若い(2021年製作の映画)

4.7

文句なしの大傑作。
生きるのってなんて苦しいんだ。痛みを隠してしまうのに知ってほしくなる。気づけなかった痛みを知ってしまう。あなたのそばにいたいのに、あのときそばにはいられなかった。生きているのは苦し
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まっぱだか(2021年製作の映画)

3.9

元町の風景がいろんな表情を見せていてスクリーン映えするな…と思って見ていた。当たり前に生きている中でも、当たり前を誰かに押し付けたり、自分の当たり前を押さえつけたりしながら生きていかないといけなくて、>>続きを読む

彼女来来(2021年製作の映画)

4.4

僕はかなり好みな作品だった。安部公房チックな話。日常がどんどん侵食されていく感覚、そして異様な事態に慣れてしまう感覚が、ホラーのようでありながらどこか可笑しく描かれていく。あり得ないようでめちゃくちゃ>>続きを読む

それから(2017年製作の映画)

3.8

ホン・サンス作品の食事シーンはやっぱりいいな。雑然としていて、食器の鳴る音とか咀嚼音とかを包み隠さない。ソジュを飲むわ飲むわ。そして物語が動くのも食事のとき。

ムーンライト・シャドウ(2021年製作の映画)

4.0

小松菜奈さんの表情の豊かさがすべてを物語っている。喪失の痛みが全体を覆っているが不思議な温かさがある。衣装や美術もかなりよかった。

かば(2021年製作の映画)

4.3

すごい映画だった。大阪・西成の中学校が舞台。「この学校には部落、在日、沖縄しかおらんねん」という中学校には壮絶なバックボーンを抱えた生徒がたくさんいる。

しかしこの映画はあくまで一人一人の人生を見つ
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べイビーわるきゅーれ(2021年製作の映画)

4.1

アクションシーンだけでお釣りがくる面白さ。ゆるい日常との緩急がいいスパイスになっていた。ネットスラング多めの会話は好き嫌いが出そうだけど、個人的にはそれを上回る主人公たちへの愛情を感じたので気にならな>>続きを読む

1秒先の彼女(2020年製作の映画)

3.8

上手く作り込まれていると思ったけど、うーーーーーーん、これはいいのか……?

寝ても覚めても(2018年製作の映画)

3.9

ドライブ・マイ・カー観賞後に観ると、車の運転シーンとかチェーホフとか似たようなモチーフに目がいく

子供はわかってあげない(2020年製作の映画)

4.0

最高の夏。

長回しを使って田島列島の漫画の空気感をうまく作っていて良かった。

ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

4.8

夢のような3時間。
ずっとずっと揺られていたかった。

作中、【静】のイメージが幾度となく反復される。渡利の運転するサーブ900、演劇の出演者の抑制の利いた本読み、瀬戸内の海に北の雪原、韓国手話のもた
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うみべの女の子(2021年製作の映画)

4.0

浅野いにおを読んでいたときの、ジュクジュクとした感情をすべて思い出した。

石川瑠華の悲しみとも戸惑いとも怯えともいえない複雑な感情の表現は「猿楽町〜」から健在。

逆光(2021年製作の映画)

3.8

舞台挨拶で監督と脚本の話も聞いたけど、自分の中で引っかかる何かが言語化できていない。なんだろう。

サマーフィルムにのって(2020年製作の映画)

4.6

大傑作。特にラストシーンが圧巻。SFであり、時代劇であり、青春であり、友情であり、恋愛であり……すべてが盛り込まれた大胆かつ緻密に計算され尽くした作品。

帰りに夏空の下を主題歌を聴きながら歩くのがな
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サイダーのように言葉が湧き上がる(2020年製作の映画)

4.2

ボロボロ泣いた。

SNS時代の青春アニメの代表作でしょ。
言葉を伝える、ということにとことん真摯に向き合っていた。短歌、SNS、歌、そして声。

大貫妙子が流れた瞬間に涙腺崩壊した。

少年の君(2019年製作の映画)

4.4

出会ってしまったのなら、あなたなしには生きていけない

竜とそばかすの姫(2021年製作の映画)

4.0

結構周りの評判が悪くてかなり心配しながら見たけど、よく出来ていると思った。ただ色々と思うところは多すぎる。

良かったのはストーリーに大きな破綻がなかったところ。この時点で私の中では、バケモノやおおか
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アジアの天使(2021年製作の映画)

4.0

ビールを美味そうに飲む映画は最高…

正直、展開や台詞は薄いなあと思ったけど(言語の壁を意識させるためにあえてそうしてるのか?)、奇妙な取り合わせの旅の映像が美しい。タクシー、鈍行、トラック、バス、高
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