新キャラクターの登場により、巻き込まれ型のストーリーが展開。「ひょんなことから世界的陰謀に立ち向かう凄腕スパイチームのミッションに巻き込まれた!」という筋書きにキュンと来そうなら、シリーズ未経験者に>>続きを読む
到底納得できる話ではなかった。重い背景を抱えた作品に、変わらず世界展開のためのタスクを負わせたためにフォーカスがぶれてしまっている。
そもそも救われた話にするのが無理、嘘であるのだ。チャドの急逝>>続きを読む
かつて一大ジャンルを確立していたパロディ映画達を愛してやまなかった人にオススメである。本作はあのノリの王道パロディ映画であり、おバカコメディなのである。
とはいえ、ディズニーネタに偏ってはいるが(>>続きを読む
老いるというのは、残酷で、滑稽で、運命だ。
そうか。人生があっけなく短命に終わるものだったら、今の人間のほとんどの悩みはちっぽけで、最期の瞬間には「どうでもいいや」と切り捨てられるものなのだろう>>続きを読む
久々に映画映画したヒーロー映画。スコセッシ監督もこれなら…。
とはいえ3時間は長い。その末にものすごく平凡なテーマに着地するので、微妙なストーリー体験だった。あのテーマに行く着くなら、バットマンが>>続きを読む
2021年のベストワン映画にあげる声が多いけれど、実はあまり乗り切れなかった映画。
最後のメッセージと冒頭のキャラの扱いに矛盾を感じて、「ん、ガン、お前っていい奴だと思ってたけど、いい感じのことを>>続きを読む
保育士さん+園児の壮絶ほっこりゾンビサバイバル。
要所要所で子供たちをコントロールするのに歌を使うのは、幼稚園あるあるですね。子供達の収拾がつかなくなるとピアノを弾いて歌い出す先生→それにつられて>>続きを読む
主人公アーサーに対する周囲の無理解が生んだ悲喜劇なわけだけれど…。
公開当時からこの作品をクールだとかお洒落だとしか語れない連中が山程いて、その皮肉が効きすぎた状況は笑うに笑えなかった。
今>>続きを読む
はしの方で描かれる、コミュニケーションの根っこの方のお話。
序〜中盤で点々と描かれる、「これだろう」「こうだろう」という推測で進むコミュニケーションの失敗。同じく推測によって起こる物凄く身勝手な好>>続きを読む
旧版はこの長尺を2時間未満に抑えていたので、ライド感を楽しめる作品でしたが、今回はその倍以上。それで薄まっているかというと、まったくそんなことはなく濃密な映画体験が楽しめました。
ちなみに旧版になく>>続きを読む
人を愛することで直面する困難を多くのモンスターに置き換えたディストピア恋愛怪物映画。
主人公は愛を原動力に怪物が跋扈する危険な終末世界を旅する。彼が終盤に口にする「旅に出させてくれてありがとう」と>>続きを読む
田舎町を凶暴なエイリアンが襲う。とはいっても舞台はほぼ一軒家に落ち着いているので、スケールはミニマムである。
この時代の牧歌的な風景が好きならハマる。
お話自体も、一家の問題児とされていた少年が>>続きを読む
この世の中どういうわけだか、悪人にとってすべてが順調にいって、悪行が達成されてしまう一夜が存在する。それが現実だ。
そんな現実を元にした現実主義者ばかりでは、世界はあまりに味気ない。というわけで、>>続きを読む
「うーんとねー。ロサンゼルスに行ってー、有名になりたい。何をやりたいとかじゃなくてー、とにかく有名になりたいのー」
頭空っぽの人間の描き方が上手い。
こういう人間は性別に関係なく実在するよね。
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全生命の半数が消滅するという大惨事。ヒーロー映画というわけで、彼らはそれをどうにかしようというわけだけれど、ちゃんと物語の前半ではそれを乗り越えて生きようとする人々&ヒーローを描いている。地震を話題>>続きを読む
予告編の「俺たちアメリカ軍でロシア大統領を救出だ!(BGMドジャーン)」という所で、今現在の米露関係を考えればトンデモナイ話なのがよく分かる。
劇中に登場するマッチョな連中が揃いも揃って、「戦争>>続きを読む
冒頭から主人公の母親探し。やっぱりDCの奴はママが大好きなんだな、と思ってちょっとうんざりしていたら、終盤に思わぬ決着が!
もう一つ驚かされたのは、クライマックスで、これまで(MCUにはあって)>>続きを読む
とあるSNS上の炎上を見つめていたら、一人の放火犯が「俺はこの人(炎上先)のことをよく知らない」と平然と語っていて愕然とした。彼あるいは彼女はそう前置きして相手を批判していた。
その人にはその人な>>続きを読む
一度や二度観ただけでは伝わらない作り手の努力の結晶。しかしその「生みの苦しみ」が一切感じられない爽やかな味わいが本当に不思議だ。
モノローグで繰り返される「唯一無二のスパイダーマン」という自称と>>続きを読む
DCのマーベル化が顕著になった作品。それまでの作品が嫌いじゃなかった僕は楽しむと同時に寂しくなった。
とはいえ、今回のDCの監督選びは「お前、分かってんな!」となるもので、縦空間を活かすことを得>>続きを読む
2019、2月にドルビーシネマで鑑賞。博多ドルビーシネマはオープニング作品が『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』という微妙な作品だったので、本作でその本領を味わった。
お話の流れ>>続きを読む
本家「ロッキー」シリーズでも、ロッキーをアメリカの英雄にする4作目『炎の友情』には賛否が別れる。
確かに個人的にも庶民の英雄から本当の意味での英雄となる『ロッキー2』までが好き。
『クリード』は一作>>続きを読む
キューブリック版「シャイニング」とキング版「シャイニング」という離婚した両親のような存在に悩まされたようなところもあったが、絶妙なバランス感覚でどちらとも手を取り合うことができたと思う。直前に予習し>>続きを読む
「語らず見せる」という文学作品の基本を徹底した「シャイニング」が生み出してしまった変態的なファンに迫ったドキュメンタリー。
インタビューの途中で「あ、子供が泣いてる。ちょっと待ってて」とインタビュ>>続きを読む
原作者降臨版のキング版シャイニング。
あのシャイニングにこれほどまでに泥臭いドラマがあったのかと驚く。確かにこちらの方がキング感がある。彼って巨匠だけれどこういう泥臭さが持ち味だ。
セットと映像の>>続きを読む
最近「文学とはなんぞや?」について学んでいるのだけれど、その秘訣は「語らず見せる」という手法にあるのだそうだ。本作はその極みで、観客に明確に示される情報は最低限で、他は想像に任されている。
その結>>続きを読む
作家性の解放を目指すNetflixオリジナル。おかげでかなりクセの強い作品に出会うことができるので、毎回楽しみだ。
今回初のマイケル・ベイ作品は、そういった強い個性は見られず、いつものマイケル・>>続きを読む
フィクションにおいては、ハッピーエンドが常にハッピーエンド足りうるとは限らない。
個人的に大好きな「あの作品の裏でこんなことありました」モノ。
今回は、18歳であの小説『フランケンシュタイン』>>続きを読む
「未来の女性たちはどう?」
「皆たくましい戦士たちだ」
やはり今見ると古臭いが色褪せない。あの『新起動』で必死に流行らせようとして痛々しかった、「確かに古いが、ポンコツではない」の台詞が皮肉にもピ>>続きを読む
希望の嵐はやってくるのか。嵐を待つ男を描く不謹慎映画。
嵐に限らず、災害を待ち望むという心理が人間には存在するようである(ウェイティング・ディザスター)。現状に不満を抱く人に多いらしい。理由は言わず>>続きを読む
最高の「期待外れ」映画だった。
大冒険を期待させる予告編からは想像が付かない本編内容には多くの人々が裏切られたことでしょう。
しかし、その構造が作品に不思議な作用をもたらしていることも確かだった。>>続きを読む
バットマンはなぜ喧嘩腰なのか解説。
マーベルの「シビル・ウォー」と同年公開。当時は、戦闘がもたらした被害にヒーロー達が向き合う流れが来ていた。確かにそれまでやっていたことはあの「チーム・アメリカ」>>続きを読む
京アニ事件で実名報道に踏み切って、パパラッチ根性を露わにしたマスコミに苛立っている人が見たら、きっと5億点。
メル・ギブソンがパパラッチを嫌いすぎて製作を後押しした本作。
パパラッチが絡む事故で亡く>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
賛否両論の本作。
否定派は主に「最後のあれが納得いかないよね!」ということで盛り上がっているようなので、そこに駆け寄っていって「だよね! 最後のあそこマジでおかしい!」と言ったら僕の気になったところは>>続きを読む
摩訶不思議唯一無二のグッドエンド。
心理を突く人間ドラマがよくできていた。
人間の弱さ脆さを淡々と描く本作。
劇中の母子のどちらかにでも共感を抱いてしまった観客は最高な悪夢を見ることができる。>>続きを読む