Siestaさんの映画レビュー・感想・評価

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名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)(2024年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

新作公開自体が国民的イベントと言っても過言ではないレベルのコンテンツとなっているコナン映画。流石にそのお祭りに、ビッグウェーブに乗らないわけにはいかないだろう、ということで昨年から劇場にも足を運び始め>>続きを読む

異人たち(2023年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

孤独に生きることのささやかな慰めと励ましを与えてくれる静かな傑作だった。原作、大林宣彦監督版は未鑑賞かつアンドリュー・ヘイ監督作品も初めて。昨年の「aftersun」枠。ポール・メスカル出ているしクィ>>続きを読む

マッドマックス2(1981年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

前作から爆破、クラッシュと大幅にスケールアップ 今見てみると、怒りのデスロードは今作を世界観作り込んで予算注ぎ込んでアップデートさせたものだったんだなぁと思う
設定上は近未来ディストピアモノだけど、ま
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デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章(2024年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

想像超えて全方位的に尖り散らかしてて笑う。ただのキャラ萌え映画じゃないわ、これ。巨大な謎の母艦の登場により、アメリカが新型爆弾を投下、さらに津波の発生、避難生活、8.31のネーミング、母艦からの空気汚>>続きを読む

パスト ライブス/再会(2023年製作の映画)

4.0

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“運命的”だと思った気持ちを“運命”ではなかったと確かめるための旅路。ラブストーリー的な作品でありながらアカデミー賞はじめ各賞レースにノミネートされていたあたり、ただの結ばれるだけのカタルシスを描いた>>続きを読む

ゴーストバスターズ/フローズン・サマー(2024年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

「ゴーストバスターズ/アフターライフ」に次ぐ新「ゴーストバスターズ」2作目。基本的にはコメディなんだけど前作同様に初期2作ほどはふざけ倒していないくらいのバランス。そして、今作の実質的な主人公はフィー>>続きを読む

オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

21世紀ハリウッドの覇者であるクリストファー・ノーランが満を持してアカデミー賞作品賞を受賞した今年一の話題作。公開前の“バーベンハイマー”騒動もあり一時は公開さえも危ぶまれたようだけど、まずは無事に公>>続きを読む

DOGMAN ドッグマン(2023年製作の映画)

4.0

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リュック・ベッソン久しぶりの快作と名高い今作。たしかに21世紀以降の監督作では最も魅力的で、しっかりと今の時代の映画になっている。良くも悪くもリュック・ベッソンは80's、90'sの空気感との親和性が>>続きを読む

X-MEN:アポカリプス(2016年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

X-MEN新シリーズ3作目 最強の敵である、実質ほぼ神のアポカリプスがマグニートー等、人間を憎むミュータントたちを教唆扇動していく プロフェッサーとマグニートーの仲違い、仲直りはマジでずっとやってんだ>>続きを読む

上海から来た女(1947年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

結構、複雑で密度が高くて、序盤からずっとしっかりとセリフや細かい部分を見ていないと置いていかれる それこそ、リタヘイワースの美貌に見とれていると、マイケルと同じ罠に嵌ってしまう
本当にまずはリタヘイワ
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カラーパープル(1985年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

まぁ美しい名作 スピルバーグのシリアスな面が前面に出た初めての作品か セリーの残酷な運命と美しい南部の太陽、夕陽、草木たち スピルバーグの演出が冴え渡っている 今作は白人と黒人の差別構造という部分より>>続きを読む

女と男のいる舗道(1962年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

どうにもこうにもゴダールなんだな よく分からないんだけど、どうしようもなく映画になってしまう 非常に女性映画的でありそれは過去作にも通じる部分 個人的には、今年の哀れなるものたちとも通じるものを感じた>>続きを読む

「A」(1998年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

感想が難しい オウム真理教が行った犯罪の数々は決して許されるものではないという大前提のもとではある しかし、“マスゴミ”というものをこれほどまでに生々しく感じたのは初めて マスコミの取材、公安の転び公>>続きを読む

ナイト・オン・ザ・プラネット(1991年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

徹頭徹尾全部面白い 全部のエピソード、全部の瞬間面白い ロサンゼルス、ニューヨーク、パリ、ローマ、ヘルシンキでの同じ時間に起きたタクシーでの顛末を集めたオムニバス
ロサンゼルス これはもうウィノナ・ラ
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日本で一番悪い奴ら(2016年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

凶悪に続いて白石和彌監督による実録犯罪モノ しかし、かなりエンタメ色強めでめちゃくちゃハイテンポ グッドフェローズとかが近いのかな 比較対象が悪すぎるけれど 後の狐狼の血2作のベースっぽさある 刑事の>>続きを読む

ゴジラ キング・オブ・モンスターズ(2019年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

モンスターバース3作目 お祭り的にゴジラ、モスラ、ラドン、キングギドラが大集結の怪獣プロセス ただ、やっぱり今作でもジュラシックパーク病とでも言おうか、雨の降った夜にしか怪獣たちは活動できないんか?っ>>続きを読む

プリズナーズ(2013年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

ミスティックリバー、母なる証明とも重なるサスペンス ラストにかけては少し黒沢清っぽさも感じた 先の読めない緻密でサスペンスフルな展開、役者陣の演技、人間の業をじっくりと描き出していく奥深さと、いずれも>>続きを読む

デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

公開初日IMAXで。約3時間、たしかにアラキスにいた。IMAXはマスト。没入感は正直、「トップガン マーヴェリック」超えた。花粉症、寝不足と体調最悪で心配だったけど杞憂だった。マジで面白過ぎるし迫力が>>続きを読む

カリスマ(1999年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

抽象的ながら不穏が支配する 世界の法則を回復せよというメッセージ キュアの役所広司とも重なる 継承だったのか ベンチで寝て起きてを2回見せられる辺りから不思議な感覚があり、森に行った理由と家族への電話>>続きを読む

キングコング:髑髏島の巨神(2017年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

モンスターバース2作目 個人的には相当面白かった 前作ゴジラはメインのゴジラが出てくるまで1時間くらい焦らされてムートーっていう謎の鳥がかなり出番多くて、ほとんどのシーンが夜でゴジラのこれ!っていう画>>続きを読む

X-MEN:フューチャー&パスト(2014年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

前作でリブートされたX-MENシリーズがオリジナル三部作と絡み合っていく タイトルの通り、未来と過去の話 もうこれ、MCUがこの後にやるエイジオブウルトロン、シビルウォー、インフィニティウォー、エンド>>続きを読む

さくらももこワールド ちびまる子ちゃん わたしの好きな歌(1992年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

まずFilmarksでの異様な高評価で作品を知ったのが数年前 当時、円盤化されていない幻の作品であり、廃盤となっているビデオテープをウン万円払って買うか、特集上映、WOWOWの奇跡的な放送タイミングを>>続きを読む

グラン・ブルー完全版 -デジタル・レストア・バージョン-(1988年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

リュクベッソンの初期代表作 まず何よりも海、風景の美しさ ドキュメンタリー、ロードムービーでない作品でこれほど風景の美しさが前面に押し出されている作品も珍しい 風景の広さ、広大な空間にポツンと浮かぶ船>>続きを読む

プレステージ(2006年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

ノーラン作品の中では他作品が強烈過ぎるあまり存在感はやや薄いがIMDbで50位以内に位置し続けているあたり、実はめちゃくちゃ評価が高い ヒュー・ジャックマンとクリスチャンベイルという二大俳優にスカーレ>>続きを読む

劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦(2024年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

大人気アニメ「ハイキュー!!」のテレビアニメの続編にして、山場のひとつゴミ捨て場の決戦が描かれる。目玉の試合を映画1本使って丸々描く辺りはどうしても「THE FIRS SLAM DUNK」と比較せずに>>続きを読む

ARGYLLE/アーガイル(2024年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

マイフェイバリットアクション映画「キングスマン」のマシューヴォーン監督最新作。コレ、ポスター詐欺でしょ。完全にブライスダラス・ハワードとサム・ロックウェルのバディモノじゃん。ポスター三列の2人が主役。>>続きを読む

TAXi(1998年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

リュックベッソンプロデュースのフレンチカーアクション この雰囲気リュックベッソンだわ オープニングのイキった若者感も
それからめちゃくちゃコメディ スピード狂のタクシードライバーと免許取れないポンコツ
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灼熱の魂(2010年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

母は強し、なんて軽率には言えないあまりに過酷な真実 これは、ただただ彼女に対するレクイエム 名作と言ってしまうことさえも憚られるほどの胸糞悪さ
レディオヘッドの「You and Whose Army?
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パレード(2024年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

藤井道人監督の一つの集大成にして、ある意味で藤井道人ユニバースとでもいえる世界が描かれていく。「新聞記者」の報道の世界、「ヤクザと家族」のヤクザの世界、「余命10年」の病と家族愛の世界。そして、それら>>続きを読む

シュレック(2001年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

童話を破るという示唆的な始まり方 シュレックという怪物 ぶっきらぼうで我が道をゆく姿もアンチプリンセス的で痛快だが、その先の自分と向き合い、殻を打ち破るという展開
まずやはり、プリンセスパロディが凄い
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マダム・ウェブ(2024年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

え、めちゃくちゃ面白いけど。たしかに宣伝にあった本格ミステリーでは全くもってない。ヒーロー映画としては確かにコスチューム着るわけでもないから、そこが満たされない人もいるのかもしれないけれど、普通にシス>>続きを読む

落下の解剖学(2023年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

カンヌ国際映画祭パルム・ドール、アカデミー賞ノミネートのサスペンス。カンヌでは「怪物」、「PERFECT DAYS」を退けパルム・ドールというあたり、やはり完成度は高い。また、失われた記録・記憶を巡る>>続きを読む

キング・コング(1933年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

これは凄い 怪獣映画の不滅の金字塔 CGでなんでもありになればなるほど価値が再発見されていくのでは? もはや特殊効果の玉手箱 今の時代ではジュラシックパークよりもフレッシュなショックがあるかもしれない>>続きを読む

ボーはおそれている(2023年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

非常に奇怪な映画。複雑怪奇な描写が立て続き一体何を見せられているか?という気持ちにもなるが、実際のところは極めてシンプルなのでは?と思う。個人的には「イレイザーヘッド」の親子逆転バージョンというか。「>>続きを読む

ゴールデンカムイ(2024年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

大人気マンガの実写化。山崎賢人主演ということもあり、どうしても「キングダム」は比較対象になるか。そんでもって、本当に前提知識皆無だったから、今作が北海道の砂金をめぐるやり取りとは知らなかった。そして、>>続きを読む

夜明けのすべて(2024年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

三宅唱監督によるまたしても傑作。「きみの鳥はうたえる」、「ケイコ 目を澄ませて」に続き、20代の大きなライフイベントのあるわけでもない時代の感情の機微が繊細に描き出されている。また同様に、主人公の彼ら>>続きを読む

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