singinggizmoさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

戦場のメリークリスマス 4K 修復版(1983年製作の映画)

3.6

第二次世界大戦中の、日本兵とイギリス兵俘虜の交流を描いた作品。

ハラとロレンスの友情、ヨノイとセリアズの微妙な関係。

特に日本兵側は、自分の性質や気持ちよりも先に、戦時中の日本人としてのあるべき姿
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ヒトラーのための虐殺会議(2022年製作の映画)

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これドイツではテレビ映画として作られたものだと後から知ったけど納得。
原題はシンプルに「ヴァンゼー会議」。
日本で劇場公開でこのタイトルだとさすがに観られなさそう…でも内容はまさに「ヴァンゼー会議」そ
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哭悲/The Sadness(2021年製作の映画)

3.5

理性を失い凶暴化してしまうウイルス。

これ嫌だねー、嫌なとこついてくるありそうでなかったホラー。
個人的には、変に人間性が残っててゾンビよりこわいし嫌悪感。
ゾンビが可愛く見えてくる。

主人公カイ
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モガディシュ 脱出までの14日間(2021年製作の映画)

3.8

北朝鮮と韓国がソマリアの内戦から脱出するため、国を越えて協力し合う。

すごい真面目な映画かしら…と思ったら、しっかりエンタメになってて面白い。

韓国大使と参事官のやりとりがコミカルで笑えたり、アク
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SHE SAID/シー・セッド その名を暴け(2022年製作の映画)

4.0

性被害に遭った様々な立場の女性の人生と心情を想うと、加害者に対する怒りや悲しみを感じる一方で、同じような被害に遭われた方やこれからの世代の女性達のために、実名で発言してくれた人達の勇気は本当に素晴らし>>続きを読む

神々の山嶺(2021年製作の映画)

3.8

堀内賢雄さん、大塚明夫さんの吹き替えが良き。

羽生、一匹狼で非情な人間のように振る舞ってるけど、結局いつも見捨てない。
非情になれないからこそ、単独行動するのかも。

名誉がほしいわけじゃなく、ただ
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燃ゆる女の肖像(2019年製作の映画)

3.9

映し出されるシーンが全てアートだった。
絵画が動いてるようだった。
しかしこれ見よがし感はなくて、素直に美しくて作品の世界に自然に没入していく。
この監督の美的センス、やはり凄い。

そして多くを語ら
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映画大好きポンポさん(2021年製作の映画)

3.3

ニャリウッド銀行の融資を獲得するシーンが1番熱かったかな。
主人公ジーン・フィニの映画に対する想いは共感する部分もあったけど、あれだけ真っ直ぐに夢を追えるキャラクターは自分には眩しすぎる。
銀行員のア
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ハッチング―孵化―(2022年製作の映画)

3.7

淡いピンクや白を基調とした北欧の美しい世界の中に、アッリの不気味さや血まみれゴア描写が際立つ。

終盤に卵が孵化して出落ち的な感じで終わるんかと勝手に想像していたのだが、割と早めに孵化して変化していく
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非常宣言(2020年製作の映画)

3.8

2023年、劇場鑑賞1本目。

単純な飛行機パニックものじゃなく、人間ドラマも熱い作品。

まず飛行機の中でバイオテロという非常事態が起きたことによる緊迫感が、めちゃくちゃクオリティ高く演出されていて
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ほの蒼き瞳(2022年製作の映画)

3.7

クラシックな暗い世界観のミステリー。
クリスチャン・ベール演じる、優秀だったけど今はくたびれた感じの元刑事と、若き日のエドガー・アラン・ポーがバディになって事件を解決していく。

影のある役は安定の表
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ナイブズ・アウト:グラス・オニオン(2022年製作の映画)

3.8

事件の犯人としては、普通の結末だけど、世界観の作り込みや種明かしの展開が面白くて良かった。
ラストは、絶望からの爽快なカタルシスが最高に気持ちいい。

エドワード・ノートンの胡散臭いクズ起業家の演技が
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ヴィーガンズ・ハム(2021年製作の映画)

3.6

ブラックユーモアがかなり効いてて笑った。

ヴィーガンの人達になんか恨みでもあるんかってくらい、皮肉たっぷりに極端な思想の原理主義的な人種に描いていて面白い。
思想を押しつけないとか言って、その言動が
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バーバリアン(2022年製作の映画)

3.7

一見関係なさそうな雰囲気の違う3つのストーリーが絡み合う、新しい展開の仕方がおもしろかった。

序盤のテスとキースが出会うシーンはミステリアスな雰囲気が物語の序章としてかなりいい。
ガラッと視点が変わ
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アバター:ウェイ・オブ・ウォーター(2022年製作の映画)

3.5

映画館で観ないと意味ないやつかなと思い、せっかくだしドルビーシネマ3Dで。

もう実写なんかCGなんか区別がつかなすぎて、すごいのかすごくないのかわからないレベル(笑)
水の表現は鮮明で自然でたしかに
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MEN 同じ顔の男たち(2022年製作の映画)

3.7

男性の歪んだ認知や執念が気持ち悪くて怖かったー。
気持ち悪さと恐怖を感じさせる表現やビジュアル化がオリジナリティあって面白い。
この監督の美的センス好き。

得体の知れない人間が全力で走って向かってき
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マッドゴッド(2021年製作の映画)

3.7

意味はよくわからなかったけど、感覚的には不思議な世界を観れておもしろかった。
自分の語彙力では表現できない…というか言葉で語れないからこそこの映画がある…という感じ。
最初から最後まで狂気の沙汰。
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アクアマン(2018年製作の映画)

4.0

公開当時劇場で見て、興奮でドキドキしながら帰った思い出。
ブラックアダムをみたらDCつながりで見返したくなり再鑑賞。

冒頭からぐいぐい物語に引き込まれて、説明が少なくても絵で伝わってくるし、わかりや
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未知との遭遇 ファイナル・カット版(2002年製作の映画)

3.5

はじめてちゃんと見たが、こんな映画だったんかー、未知との遭遇。

父ちゃんが異星人に魅了されて発狂する話しじゃないか(笑)
色んなジャンルがまぜこぜな、カルトな感じの映画。

父ちゃんも狂ってるけど、
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インターンシップ(2013年製作の映画)

3.6

仲良しおじさんコンビがかわいい。

自分もIT音痴でおじさん側の人間だけど、それでもイラッとくる無知さと空気の読めなさ(笑)うるさっ!てなるくらい喋りまくるおじさん2人。

オンザラインとエクスチェン
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ブラックアダム(2022年製作の映画)

3.6

ドウェイン・ジョンソンのブラックアダム、期待しすぎたせいか割とふつう〜、そしていい人…。
ストーリやキャラやCGアクションなどは全体に既視感あり、オリジナリティに欠けるような。

ロック様のもりっとし
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8 Mile(2002年製作の映画)

3.6

ラッパーの世界?
自分には関係ないなーと食わず嫌いしていたが、ふと見たい気持ちになったので。

いや、思ったより本質的で人間ドラマで興味深かった。
もっと派手な成功物語を想像してたが、過酷ではあるが割
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オフィサー・アンド・スパイ(2019年製作の映画)

3.7

"君に個人的な感情は持っていない"
このセリフがこの映画や、主人公のピカール中佐の人間性を物語っている気がする。

ピカール中佐はあくまで正義や軍のために真実を明らかにして、ドレフュスを解放したかった
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月に囚われた男(2009年製作の映画)

3.8

サム・ロックウェルの一人芝居が素晴らしい。

ワンシチュエーションで一人芝居ながら、脚本や演出が良いのだと思うけど、飽きずに楽しめる。

一体何が起きてるんだ?誰が黒幕なんだ?
このAIか?などなどミ
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みんな元気(2009年製作の映画)

4.5

「みんな元気」って邦題、これでいいのか?(原題はEverybody's Fineだから合ってるんだけど)…と思いつつ見始めて、見終わったらこの邦題の尊さが理解できた。
うん、この言葉がいい。
"みんな
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THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

5.0

ほんと素晴らしくて、ボロ泣き。
そもそも原作大好きで、めちゃ楽しみだったんだけど、予想を超えるクオリティーと感動をくれた。
声優さんも違和感なくキャラに馴染んでいて良かった!

これは確かに、昔からの
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マーベル・スタジオ スペシャル・プレゼンテーション:ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー ホリデー・スペシャル(2022年製作の映画)

4.0

ガーディアンズがお互いのことを思いあって過ごす、ノーウェアでのクリスマス。
優しい気持ちになって癒されるし泣ける。
ピーターはガモーラもヨンドゥも、色んな人を失って寂しそう。

そんなピーターを元気づ
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ウエスト・エンド殺人事件(2022年製作の映画)

3.7

小洒落た感じのクラシックなミステリーで気楽に楽しめる。
ストーリーそのものはありがちで面白みはそんなにないけど、コメディに仕上げている演出、小気味良い会話やモノローグが楽しい脚本、俳優さんの演技が上手
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サイレント・ナイト(2021年製作の映画)

3.5

ジョジョラビットでかわいかったローマン・グリフィン・デイヴィス君が1番の目当てで見た。
くりくりヘアーと八重歯がかわいっすなー。
この子と双子君は監督の実の息子さん達なんだが、起用の理由は予算の問題ら
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42〜世界を変えた男〜(2013年製作の映画)

3.7

主演のチャドウィック・ボーズマン目当てでみて、もちろん素晴らしかったけど。
ドジャースのGMブランチ・リッキーを演じるハリソン・フォードも素晴らしかった。

差別を扱う作品ではあるが、ジャッキーを支え
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すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

3.3

アニメーションの技術、声優さんもみんな演技がうまくて、安心の完成度の高さ。
これだけ多くの人達が観たいと思えて、莫大な興行収入を叩き出せるアニメーションを作れることは本当にすごい。

あとは全部好みの
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ウェンディ&ルーシー(2008年製作の映画)

3.5

ミシェル・ウィリアムズと犬のコンビに惹かれて鑑賞。

ミシェル・ウィリアムズはメイクばっちりも、ノーメイクもどっちも美しいなー。
脚のアップのカットが美脚!

なかなか辛い境遇の女性のストーリー。
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ドント・ウォーリー・ダーリン(2022年製作の映画)

3.7

個人的にかなり胸くそで不安に駆られる作品だった。

それは狙いだと思うので、映像表現や音の表現で成功してると思う。

ビクトリー計画の真相を知った時の虚無感、惨めさ、絶望感が半端なかった。
計画自体は
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ストレンジ・ワールド/もうひとつの世界(2022年製作の映画)

4.0

めちゃくちゃ好きな世界観で楽しかったー。
終始、ニコニコしながら鑑賞。

アニメーションの技術がとんでもない。
質感の違いの表現とか、細かい動き、表情とそれに伴うシワの表現とか。
毛と肌と服の質感が特
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SHAME シェイム(2011年製作の映画)

3.7

セックス依存症の兄と、恋愛依存症でリスカ癖のある妹という、かなり歪んだ精神状態の兄妹を描いた、なかなかしんどい物語。

この兄妹には、過去に何かあってそんな状態になってしまった訳だけど、はっきり理由は
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ザリガニの鳴くところ(2022年製作の映画)

3.8

ミステリーをベースに、真髄は1人の女性の人生をドラマチックに描いた作品で、思いがけずエモーショナルだったもので、涙が止まらなかった。
湿地にひとり取り残された孤独な女性という設定の主人公。
特異な境遇
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