このレビューはネタバレを含みます
『タクシードライバー』観たのが10年以上前。本作の鑑賞がこんなに遅くなるとは。やっぱり観て良かった。
ロバート・デ・ニーロの役作りが凄い。
体重増減の徹底ぶりを「デ・ニーロ・アプローチ」って言うん>>続きを読む
黒澤明が助監督を務めたらしい。
脚本の山中貞雄と黒澤は同年代で、山中に相当刺激受けたと思う。
野武士の結束感、ユーモラスなのも良い。
最後の決戦も臨場感あるし、終わり方も晴々する。
最後に盛土映ってた>>続きを読む
コロナ禍でウイルスの恐ろしさと人類の脆さを思い知る。この映画の世界観設定は究極であり、めっちゃ怖い。
孤独感の中での相棒との友情は彼の唯一の拠り所でもあったのかもしれない。相棒が殺され、自暴自棄になり>>続きを読む
実際こんな世界めちゃくちゃ怖いはずなのに、この作品はシュールかつポップに『恐怖』を描いている。
エイリアンなどは圧倒的な恐怖を抱かせる個性がある。それに対してリビングデッドは没個性であり、そこら辺にい>>続きを読む
スーパーの店長は罪の意識あるがゆえに衰弱している様子。唇カサカサだしなんか観てて辛い。実は痴漢してた可能性も無いとは言い切れない。
狂気のおやじはいつ折り合いをつけたんだろう。娘の化粧品見つけたからか>>続きを読む
原作には無いファン向けの演出がたくさんあって大満足でした。MAPPAの本気は想像以上で何段階もブーストが入ってゾクゾクしっ放しでした!また観に行きたい。
ありそうで無い偶然を面白おかしく映してて良かった。
濱口竜介ギャグ線高い!自然な流れからくる突飛なセリフにみんな爆笑してて和んだ。
淡々とした会話劇の中に、濱口監督の子供心の想像が強烈なスパイスになっ>>続きを読む
小津監督のカラー作品を初めて観たが良かった。少し「晩春」に近い感じかな。岩下志麻は原節子に負けず劣らずの美しさだった。
娘の結婚という視点を中心にして、家族愛を淡い感じに映してて良い。娘側の視点をほと>>続きを読む
後半怒涛の展開で見入ってしまった。
音楽に合わせたオシャレな細かい演出がワクワクさせる。ヒロインもだけど、ベイビーかわいい!
「激動の昭和史 沖縄決戦」とかと全然雰囲気が違う。
実録的な映し方はせず、ポップなBGMや笑いを含めながら戦争を痛烈に批判する。
「日本良い国清い国。世界に一つの神の国」
と手榴弾の坊主は兄が殺されて>>続きを読む
ダスティン・ホフマンは幅広い歳に渡る役を上手く演じていた。30代とは思えない重厚感のあるサイドキックを演じた。
迫り来る敵に対する屈服シーンが何度もあり、少し重苦しく感じる。インディオ集落の人たちが忽>>続きを読む
「最後の決闘裁判」が良かったので再鑑賞。
物語は分かりやすく、勧善懲悪の定石を踏んでいる。舞台の壮大さ、音響も良い。その中でも決闘シーンの迫力は流石だ。ほんの数秒の一太刀にも360℃から映すカメラワー>>続きを読む
ドルジにとって暴力はあってはならない事、それでも暴力を伴う復讐に至った流れが良い。
天国に行かなくても良い、椎名のハミングがドルジの神様を変えてくれたのかもしれない。
それにしてもヒロインが不器用だっ>>続きを読む
想像以上に良い映画だった。派手な演出ではなく、しみじみと涙が出てくる。
柳楽優弥いい演技だった。最初はワザとらしくも見えたけど、見慣れてくると青年時代のビートたけしに思えた。
やくざの取材を続ける中で浮き彫りになった警察とやくざの癒着、笠原和夫はより実録路線を突き詰めていく姿勢を本作では感じられる。
「やくざの墓場」に至るまで、本作が絶頂期だと思わずにはいられないシナリオだ>>続きを読む
「影武者」、「乱」と2本続けて戦国の乱世を映したあとの「夢」。良いオムニバス映画だった。8作とも黒澤監督が観た夢。死ぬ前に世に遺したかったのかな。橋本忍は黒澤映画の中で1番好きな映画は「夢」だと語って>>続きを読む
愛されて愛したい。それでも許されぬ恋。
ストーリー、人物設定が本当に良かった。結末は吃驚して、映画の余韻になる。
浮雲の伊香保温泉もそうだったが、銀山温泉に赴きたくなった。(伊香保温泉は行きました。)
初之輔は三千代のことを気に掛けていない。お互い夫婦生活に倦怠感を覚えているのか。
それにしても初之輔が仕事ついでに東京で三千代に会う時の事なかれ感が半端ない。男ってこんなに鈍感?気づかぬフリなのか。>>続きを読む
紀子3部作の2作目。
笠智衆が老け役じゃない。ちょっと怒りっぽい感じの役で新鮮。
紀子が思っている以上に家族は紀子のことを気に掛けている。家族のことを大切にしたいと思える小津安二郎の名作。
新納鶴千代の父親を自分でも分かっておらず、それが原因で恋人とも結ばれず、浪人になり、ついには実の父親の首を切る。なんとも悲しい因果。
ラストの桜田門外は迫力がある。星野監物のダーク感は必須だ。主人公は>>続きを読む
役者さんの自然な演技がこの映画の面白さになってる。なんだか羨ましく思える雰囲気、下北沢
戦争によって亡くなった肉親を持つ家族がどれだけ辛い経験をしたのか、考えさせられる映画でした。
カットが多く、軽快なテンポで玉音放送まで進んでいった。激動の昭和史 沖縄決戦も観たけど、岡本喜八監督の戦争映画はドキュメンタリーぽくて分かりやすい。大誘拐の監督とは思えない。
黒沢年雄は若くて勢いがあ>>続きを読む
吉永小百合の演技が初々しく、貧困等の逆境から立ち上がる姿は健気だった。在日朝鮮人帰国運動、貧困層は高校に行かないで働く等、当時の世相を多角的に写している。子供達はみんな異様にハキハキと話す。
かつて唯一の娯楽の場所と言われていた映画館が30年経てば潰れてしまうのが切ない虚しい。30年母親に会わないのは驚き。
水原希子と門脇麦の対比が分かりやすいし2人とも適役でした。身分、地域等の格差社会を描いてたけど、私には感じることができない貴族側の苦悩が新鮮で見応えがあった。
高良健吾は順調に歳を重ねていってるなーっ>>続きを読む