プランタンさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

プランタン

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ミナリ(2020年製作の映画)

3.3

A24ってミニシアター的な雰囲気とアート性を持ちつつアカデミー賞レースの有力作品を輩出し続けててすごいなぁと思う。

こちらもオープニングからA24ぽさに期待感を感じさせる。そしてテレンス・マリックぽ
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ヤンヤン 夏の想い出(2000年製作の映画)

4.5

公開20年の35mmフィルム特別上映(最近の贅沢はフィルム上映を見に行くことになりつつある。)フィルム独特の質感がよく合う作品。

窓越しや鏡越しのショット、シーンを繋ぐ音、たまのロングショット、すべ
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ヴァン・ゴッホ~最期の70日~(1991年製作の映画)

3.0

ゴッホ映画はどの時代を切り取るかで観る方の心構えも変わってくるように思う。

その点、これは晩年のオーヴェル時代で、ガシェ医師たちとの交流が軸であり、その時代の景色やコスチュームがゴッホの名作と共に楽
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世界で一番しあわせな食堂(2019年製作の映画)

3.5

ミカさんの新作久しぶりで嬉しかった。

とてもおとぎ話的なアプローチだけど、アキさんの『希望のかなた』も日常に突如現れた異邦人との話だったし、他者に対する優しさなど、表現方法は違っても根底の思いは同じ
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ラヴ・アフェアズ(2020年製作の映画)

3.5

映画批評月間にて

ほぼロックダウンされていた2020年のフランスにて、新作公開された数少ない作品とのこと。セザール賞にたくさんノミネートされていたうち、助演女優賞のみ獲得。ヴァンサンも良かったけど、
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わたしの叔父さん(2019年製作の映画)

4.6

東京国際映画祭で観て大好きになった。観るたびに好きになるし、これからも何度も観たくなると思う。

デンマークで感じた色や空気そのままを映し出した感じ。ハマスホイの絵を観るような。

叔父さんも獣医も本
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雪の断章 情熱(1985年製作の映画)

2.8

相米慎二特集上映にて

公開当時、小学生で観たんだけどまったく理解できず、斉藤由貴の『情熱』がヒットした記憶くらいだった。それもそのはず、見直してびっくり。アイドル映画なのにこんな内容だったなんて!
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台風クラブ(1985年製作の映画)

3.5

作家主義相米慎二特集上映にて

好きなシーンはやっぱり、ラジカセからバービーボーイズが流れるところ。2回あるけど、どちらも思春期が凝縮された生々しさ。
「もしも明日が」はその時代のヒットぶりを知ってる
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ションベン・ライダー(1983年製作の映画)

3.3

作家主義相米慎二特集上映にて

マッチを熱唱するシーンが特に好き。

同世代で当時リアルタイムで観てたら坂上忍に恋をしただろうな。と、今の若者に言っても信じてくれなさそうだけど。

シーンの合間に挟み
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天国にちがいない(2019年製作の映画)

4.5

とても好みの映画だった!

多くを語らず、なのにとても感じること、考えさせられることがたくさん。映像は美しく、ユーモアたっぷり。

タチに例えられるのも納得。確かにユロおじさんみたいな歩き方をしている
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本気のしるし 劇場版(2020年製作の映画)

3.4

さすが深田監督。淵に立つ、よこがお、とは違うけど、すごーくザワザワさせられる。

もともと気になる俳優だった森崎ウィンくん、これ観てぐっと好きになりました!オーディションで獲得した役だったとは。

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燃ゆる女の肖像(2019年製作の映画)

3.2

美術館の絵のよう。
ヴィヴァルディの使い方が鮮烈。

ゴッドマザー(2020年製作の映画)

3.7

フランス映画祭2020

ユペールの魅力を堪能できる作品。さすがユペールさま、ミステリアスで孤独なカッコイイ女がとても似合う。

サスペンス、コメディ、社会派、パリの街、女の強かさ、を一度に味わえて、
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白痴(1999年製作の映画)

3.3

ばるぼらがとても良かったので、手塚眞作品をスクリーンでもっと観てみたいと思いデジタルリマスター上映へ。

20年前の作品とのことだが、手塚眞って前からすごかったんだね。ただただ映像に呑み込まれた。考え
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嘘つき(1981年製作の映画)

3.0

トーキョー ノーザンライツ フェスティバル2020

とにかく愛おしいくらい、ゴダールであり、トリュフォーであった。本当に好きだったんだろうな、カウリスマキ兄弟は。

アキさんのイケメンぶりも最高です
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真実 特別編集版(2019年製作の映画)

4.7

通常版も十分素敵だけど、イーサン・ホーク好きは特別編はマストです。

バルタザールどこへ行く(1964年製作の映画)

2.5

いつか観たいと思ってたので、スクリーン上映してくれてありがたい。

抑えた演出、カメラワークに作家性を強く感じた。これが、賞賛されるロベール・ブレッソンの世界観なんだと。

ロバの佇まいには心を打たれ
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ストックホルム・ケース(2018年製作の映画)

3.0

イーサン・ホーク好きとしては見逃せないと思い。さすが、この監督はイーサンの良さをよく分かってる。

内容うんぬんよりは、70年代のスウェーデンの空気感を感じられたのが楽しかった。ファッション、美術に徹
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天井桟敷の人々(1945年製作の映画)

3.8

4K修復版

過去の名作をスクリーンで堪能できる機会をくれて本当にありがたい。

素晴らしいのは承知だけども、作られた時代、その時代の状況を改めて鑑みると、制作者たちの強い矜持と、全てのエンタメ、それ
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デリート・ヒストリー(2020年製作の映画)

3.5

東京国際映画祭2020
ワールド・フォーカス部門

郊外の低所得者向け地域に暮らす、ネット社会に踊らされている人々を描く社会派コメディと聞いただけで絶対面白いはずと思ったらやはり大当たり。

ネット社
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私をくいとめて(2020年製作の映画)

3.0

東京国際映画祭2020
観客賞上映にて。大九明子監督、のんさん舞台挨拶あり。

綿矢りさ原作、30歳おひとりさまあるある大共感のラブコメディ。

ストーリーや演出も面白かったけど、インテリアもすごく素
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よこがお(2019年製作の映画)

3.3

東京国際映画祭2020
深田浩司監督特集上映にて(深田監督、筒井真理子さんティーチインあり)

カンヌ受賞後に再び筒井真理子さんとガッツリ向き合った意欲作。このお年で若手監督にこれほどの魅力を引き出し
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