伊藤沙莉の関西弁に一億点を差し上げたい。
定時になんてあがったことないけど、なんかこの日は絶対に18時半には退社しようと思い、そのとおりにした。この日にこの映画。震災が繋いだ、というか、切らなかった>>続きを読む
展開が読めるのに心躍り涙してしまう。インド映画に期待するものが期待するタイミングでじゃんじゃん出される100点の映画。スローがもたらす効果がとにかく良い。敵が味方へ、味方が敵への鮮やかな転化劇もまた一>>続きを読む
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ちょっと変わった母親と、それに振り回されながらも嫌いにはなりきれない娘、別居してるけど気にかけてくれる父親、喋るフクロウ。
母親が施設に入る直前、「ずっとこうしたいと思っていた、マチルドが生まれる前>>続きを読む
年末帰省中、洋楽オタクの父にならハマるかと思い誘ってみたが「俺はQueenは通らなかった」の一点張り、しかし最後は折れてくれた。田舎のTOHOはまあまあの客入り、彼らと見届けた大晦日のLIVE AID>>続きを読む
第三者しか視覚的に把握できない、二者間の「見る、見られるの関係」をこれでもかと切なく、優しく描いた優しいオバケ映画。そして日常生活の音を聴く映画でもある。
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めちゃくちゃ面白かった。微笑みの国タイだなんて謳い文句が脳裏で早々に死んだ。舐めてました。美しい容姿のグレースとは真反対の、天才主人公リン。裕福な家庭のちゃらんぽらん息子パット、その対極にはクリーニン>>続きを読む
佐渡ヶ島唯一の映画館、「ガシマシネマ」にて鑑賞。途轍もなく良い映画館だったので、これ読んでくれた人は明日にでも佐渡汽船のチケットを取ってほしい。笑
佐渡金山のある相川地区、石畳と日本海、無骨な古民家、>>続きを読む
ドラマ版未見だからという理由で本作のストーリーが分からない、なんてこと多分ないと思う。これは分からんやろ。美しい女子高生ローラ、あまりにもおぞましい父親との関係を架空の男ボブのイメージに転嫁。母親が見>>続きを読む
お見事!
是非ENBU御殿を建ててほしい。凄すぎて即身仏になり、純度100%の面白さをモロに浴びて涙が止まらなかった。熱すぎて火傷したよ。各種記事では必ず「無名の監督と俳優が作った傑作」みたいなこと書>>続きを読む
なかなかレビュー書けん。暫くぶり。
ファントムスレッド、美しき共依存に見惚れるが、少しダレた部分もあった。キノコ入りオムレツへの情熱が増す一作。
伏線の張り方がうますぎる、流石の脚本賞。物理攻撃ができるようになるまでの特訓シーンが素敵。鑑賞者へ疑問を与えそれを解決するまでのプロセスが華麗!
何がすごいってメイキング映像。ヤツを演じたビル・スカルスガルド、両の眼を自在に動かすことができるとな、あの焦点の合わないヤバげな目はCGではなく彼の実力とのこと。それに一番びびった。
またしても加賀まりこ。難解な部分が多くストーリーの大筋を掴むのに一苦労したが、全国津々浦々に現れる加賀まりこの顔をした複数の女、彼女の美しさはもはや霊的で。加賀まりこがいない土地にも加賀まりこの気配が>>続きを読む
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セブンティーンを愛読していた頃、一年に一回は「昭和の名画に学ぶ色気」みたいな特集があって、本作も例にもれずその常連だった。ようやく映画館で鑑賞することができた、しかも加賀まりこさんのトークショーつきで>>続きを読む
これは好きにならずにはいられないわ。恋愛でどうしようもなく頭が狂うのはもはや自明、エリオの狂いっぷりは見事で痛く愛おしかった。水が象徴的。
ここまでエンドクレジットに目がいかない映画は未だかつてない。
ルパート・フレンド演じるコトラー中尉、ナチス思想に傾倒していく長女の心境が分からんでもない程の危うい魅力がある。バリバリ前線の親衛隊の息子、彼の好奇心と無垢な無関心のせめぎあいが招いた悲劇、ゾンダーコ>>続きを読む
なるほどこれはバッドエデュケーション、「教育」の名を借りた性的暴行は、被害者である少年が成人したのち思わぬ形でブーメランとして返ってくる。いやあこの映画、好意の転移が凄い。人ってこんなに人に執着し、一>>続きを読む
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こりゃずるいよ...一番楽しくて一番悲しんで一番同級生に嫉妬した高校時代、いつもそばにいてくれたサイコーの女6人。「何で女って群れるんやろな」とかカッコつけながら、同族の女たちで群れてキャッキャしてた>>続きを読む
全員美女、とにかく美女、腐敗するブルジョア精神、外れる理性のタガ、数多の蛮行、羊はかわいい。なんでか知らんが部屋から出る術を忘れたブルジョアたちの一部始終を描いておるんだがこれがまあ人物の見分けがつか>>続きを読む
ルーズベルトとの電話シーンは至高、陰影の作り方が美しくて、手詰まり感が浮き彫りになった最高のカットだった。全体的にビビッドからは程遠い、濡れた大理石のような色合いは好みだった。やっぱり政治家ひとりの生>>続きを読む
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ホドロフスキーオールナイト上映「これは映画だ」、一本目。もう一本目でだいぶ体力奪われて干からびたが劇中のエルトポは多分熱中症レベルで水分不足だったと思う、魔法の力でメタファ〜なオブジェクトから湧き出る>>続きを読む
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新文芸座オールナイト上映、トドメの3本目が本作で、ようやく(?)きたわね商業映画と思いながら鑑賞、何が凄いってもう体力の限界で激眠なのに目が閉じない、もう無理寝ようと思った瞬間コンチャ(母)の両腕が切>>続きを読む
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新文芸坐オールナイト上映、タイトル「これは映画だ」。これに呼応するかのような本作の衝撃的なラストシーンは見事なリンク。いやはやもう全面降伏、大好きです。何だかんだで大学時代からずっと観たくてようやく叶>>続きを読む
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主演・水澤さんの神がかった演技が狂気的で一気に引き込まれた。すごい。
かの秋葉原無差別殺傷事件から着想を得ただけで決して再現映画ではないらしいのだが、犯人について深く知らずとも、おそらく主人公・梶のよ>>続きを読む
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愛、アムールを観た人へのこれ以上ないファンサービス作品で、そのサービス精神にも悪意(もはや愛)が溢れていて最高だった。介護の末の最期を語るトランティニャン。そして、前作での「アンヌ」は今作でイザベルユ>>続きを読む
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「Spencer,GO!」
ここから車内での手に汗握る(そして血みどろ)展開にはもう心臓バクバクで、GO、ただその一瞬のために人生を捧げ訓練に徹してきたかのような男の動きに只々目を奪われた。実話、の威>>続きを読む
死者から生者への
リメンバー・ミー、
そして生者から生者への
リメンバー・ミー。
死者の世界。あまりにも鮮やかで「観たことがないもの」を顔面に叩きつけられた感じがした。あのカットに変わった瞬間、スク>>続きを読む
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鹿をを恨んだ挙げ句鹿に殺されるなんて、この映画のテーマはおそらく鹿であり、あの地下以外の家の中にも鹿の剥製が2体置いてあったりなどすることから、あのカルト白人集団を率いるお父ちゃんは聖なる鹿殺しである>>続きを読む
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言葉を持たないから、嘘がつけない。そんな2人の深い愛情のやりとりは、ただただ美しく胸を打つ大人のお伽噺だった。ひねくれた汚泥のような心が綺麗さっぱり洗われた気がしたし、なんて素敵なタイトルなんだろうと>>続きを読む
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働く女の背中を押してやまない痛快作。頭を使え、そうすれば必ず認められると全力で説かれた気がした。彼女たちは物怖じしない。その知性をひけらかすことはせずとも、決して引くこともせず。ただ行動する。ひたすら>>続きを読む
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金を払って体感する極上の不快感。二度と観たくない傑作だったし、一人映画なんて慣れているのにも関わらず冒頭の壮大なクラシックに恐怖煽られ尿漏れした。籠の中の〜では奇怪なダンスで観客を唖然とさせ、ロブスタ>>続きを読む
祖父母の最期と重なった。最愛の人の老いに対峙し、うわ言を繰り返す様を認め、美しい過去の思い出を語っても反応が返ってこない。辛すぎる。カッコ悪い姿を見せあってきた夫婦だとしても、病床の姿はまたそれとは違>>続きを読む
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ソノヤ・ミズノ目当てでようやく鑑賞。頭イカれダンスシーンはもう大好きすぎてララランド超え。さすがバレリーナ。近代的で無機質な地下の研究施設でエヴァのエピソードが語られるのだが、これは果たして誰を主人公>>続きを読む
冒頭7分間で画面に釘付け、タイトルクレジットで立ち上がらずにはいられない。音楽と映像のマッチの様がとんでもなくクールで、特に発砲音とのそれは格好良すぎて変な声が出た。新文芸座で爆走絶叫上映なる特集が組>>続きを読む
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被害者の権利とは、一体どこまでが許されるのかをひたすら問う一作。起承転結が見え辛く、ずっと緊張の糸が張ったまんまで、息のつきどころが分からない。一言でラベルが貼れず、ツタヤのジャンル別の棚に置かれるま>>続きを読む