このレビューはネタバレを含みます
最後まで集中して楽しく観れたけど、悪魔が子供に取り憑いてるだけあってその所業が手ぬるい。殺ろうと思えばいつだってやれるんだぞ!という緊張感に欠けているためクライマックスの対決もいまひとつ盛り上がらず…>>続きを読む
現実世界を粘り強く構築する作家的体力がすさまじくて宇宙一の表現者ここにありと興奮したけれど、ファンタジーに舵を切った中盤以降、画面で行われていることに関心が持てなくなってしまった。
T字路で作業員の運んでいる扉に遮られたジェームズ・ウッズが、反射的にルートを変更する。何気ない場面だけど、自由意志を失った人間を表す導線としてこれ以上ない演出に思える。
アンモラルな描写を積み重ねると、女の肌に触れる刃物がまるで本物に見えてくる。そうした効果を見込んで悪趣味をやっているのだとしたら天才だ。おそらくそうではないだろうが……。
拳銃、車、男女という映画的装置を天から与えられても映画にならない人生がある。男の頭の妙な長さが郊外暮らしの閉塞感を象徴している。
メモ:マニキュア、車、料金メーター
クラブで流れてるBGM、他の映画で聴いたことあるけど何だっけ?
映画がゲームのようになってしまった時代に、直球でゲームの映画がやってきた。
当然泣く。が、「きっとこうだったのだろう」という憶測を撮ってしまう態度には危うさも感じる。
前作の挑戦を無かったことにして、才能は血筋によってもたらされるという優生思想的なメッセージに帰結してしまった。3部作通して何をやりたかったのか最後まで分からなかった。
スターウォーズに乗り込んで血筋の物語を否定するのはえらい。でも、その意欲を面白さに変換できるかはまた別問題。
映画は、つぎはぎだらけの不格好な姿をしている。やり直せない過去(フィルム)を寄せ集めて作られているからだ。では、過去をなかったことにして理想の姿を描いたら何になるのか?それがビデオゲームだ。完全攻略さ>>続きを読む