ぱっつぁんさんの映画レビュー・感想・評価

ぱっつぁん

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別離(2011年製作の映画)

4.0

些細な問題や小さな嘘、それを守るための頑固さが積み重なり、話がどんどんややこしくなり、みんなが不幸になるお話。登場人物が誰も妥協せず、それぞれ悪いところや原因があるのだが、誰が一番悪いともいえず、どこ>>続きを読む

遠すぎた橋(1977年製作の映画)

4.0

3時間弱に及ぶ長編。1970年代の映画だが、大量のエキストラと名優を投入した贅沢な映画である。
マーケット・ガーデン作戦という、WW2西武戦線のなかでもコケたほうの戦いを題材としている。上層部の権力と
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殺人の追憶(2003年製作の映画)

4.0

2018年の映画初め
終始圧倒されっぱなしだったが、ひとつ印象に残っているものとしては、ソウルから来た冷静だった刑事がだんだん暴力性をあらわにし、冒頭の田舎刑事を超えるほどに荒んで人が変わってしまうと
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最愛の大地(2011年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

ジャンルは恋愛映画だけど、ボスニア内戦がテーマの全くロマンチックになれないエグい話。最後には愛ではなく、民族感情が勝ってしまう。。。
主人公の男がクソ過ぎてあんまり感情移入できず、見ていて終始気分が悪
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クリミナル・トレンチ -地獄の塹壕-(2004年製作の映画)

3.5

イランイラク戦争を題材にした戦争映画。登場人物が非常に少なく、80分もない低予算映画だが、俳優の迫真の演技はもちろん、荒廃した砂漠の塹壕の作り込みが本当にリアルなところがペルシアクオリティ。また、これ>>続きを読む

ボーダレス ぼくの船の国境線/ゼロ地帯の子どもたち(2014年製作の映画)

4.0

舞台はイランとイラクの国境地帯。言葉の異なるイランの少年と、侵入してきたイラクの子供が最初はお互い懐疑的になりながらも邂逅する。後半はこれまたペルシャ語もアラビア語も話せない意外なキャラが加わる。戦争>>続きを読む

シンクロナイズドモンスター(2016年製作の映画)

1.5

アンハサウェイが怪獣になっちゃうということで、興味本位で見てみたが、終始よくわからなかった。
アンハサウェイが真実を知ってびっくりして固まっている顔が鬼かわいくてクソウケる。

オペレーション・メコン(2016年製作の映画)

3.5

ゴールデントライアングルの麻薬組織が出てくる中国と東南アジアのアクション映画。すごく中国っぽいガンアクション。見ていて楽しい。
中国特警の装備はちょっとしか出てこず、最後のクライマックスはおもいっきり
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人生タクシー(2015年製作の映画)

3.5

一度テヘランに行ったことのある人なら「おおーっ!」となる映画。そうじゃない人が見ると退屈に見えるかもしれない。というか、全体的に退屈で途中で眠くなる。イランに興味がある人が見ると、向こうの生活や社会問>>続きを読む

コン・エアー(1997年製作の映画)

3.5

今の渋くてちょっとヘタレなニコラス・ケイジがすきだけど、若い頃のニコラス・ケイジも超カッコいい。90年代ハリウッドアクションを詰め込んだような豪華作品。
もう一人の主役、C123プロバイダー輸送機も最
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ジャーヘッド(2005年製作の映画)

4.0

戦闘シーンがほとんどない珍しい戦争映画。海兵隊の厳しい訓練に耐え、湾岸戦争に派遣されるが、待っていたのはクソ暑くて何もない砂漠での、海兵隊幼稚園児との半年以上の待機。主人公は訓練で学んだことを何一つ生>>続きを読む

ヒトラーの忘れもの(2015年製作の映画)

4.5

鬼の軍曹も黙ってしまう、戦後の残酷な史実。政治のご都合で外国に派兵され、戦争が終わっても死のゲームをみたいな理不尽な後始末を押し付けられる少年兵たち。もちろん、ナチスによって国を蹂躙されたデンマークの>>続きを読む

タクシードライバー(1976年製作の映画)

4.0

若きデニーロが演じるトラヴィスがめちゃくちゃ気持ち悪い。21世紀のキモオタクでもトラヴィスのキモさと痛さは超えられないだろう。女性への単細胞アプローチから、独善的にもほどがある正義感、短絡的過ぎるイキ>>続きを読む

世界侵略:ロサンゼルス決戦(2011年製作の映画)

4.5

地球を侵略する謎の宇宙人を、正義のヒーロー、アメリカ軍がピンチになりながらもやっつける!そんな映画。
宇宙を飛び回れる文明レベルの宇宙人のはずなのに軍事レベルは地球軍とと同レベルで弱すぎる、戦略が間抜
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ドローン・オブ・ウォー(2014年製作の映画)

2.0

全体的に、メッセージ性が直接的過ぎて物足りない映画だった。例えると、すぐに答えを見せてしまうクイズ番組のような感じ。ミリオタ的に楽しめる要素もあまり見せてくれず、許容範囲を超える致命的な突っ込みどころ>>続きを読む

戦狼 ウルフ・オブ・ウォー(2017年製作の映画)

3.5

中国で観賞。これから日本でも上映されるらしいが、ご親切にもデフォルトで英語字幕がついていて、舞台はアフリカで会話の半分ぐらいが英語なので、中国語が得意じゃなくてもだいたいわかってしまった。
要約すると
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戦場でワルツを(2008年製作の映画)

5.0

独特なタッチのヌルヌルとした感じで動くアニメ映画。しかし、内容は激重シリアスな社会派戦争映画。イスラエルという国で現代において徴兵され、戦地に赴く若者たちの心理をよく表現している。途中の挿入歌や、とこ>>続きを読む

新感染 ファイナル・エクスプレス(2016年製作の映画)

3.5

良くも悪くも韓国映画。ゾンビ映画をなにからなにまで韓国にした感じ。そのへんは好評価。いい人が誰もろくな目にあってない。途中でオバチャンがとんでもないことやらかすけど、あれは必要なシーンだったのか疑問。>>続きを読む

ダンケルク(2017年製作の映画)

5.0

ノーラン初の戦争映画。考証や再現性などよりも、全体の雰囲気に重みが置かれているので、ミリオタは好き嫌い別れるかもしれない。うまいぐあいにノーランの世界観と、第二次世界大戦の雰囲気がミックスされていて個>>続きを読む

ジョニー・マッド・ドッグ(2007年製作の映画)

4.0

小学生とか中学生に銃を持たせるとどうなるかがよくわかる映画。大人のせいで無垢な子供が・・・なんてありきたりのものではなく、それと一緒にこの映画は子供が持つ残虐性もよく描かれている。途中の一般市民の子供>>続きを読む

ブラッド・ダイヤモンド(2006年製作の映画)

4.0

ヒャッハーなアフリカの紛争地帯で、デカプリオがあっちこっち頑張る映画。個人的に、RUFがフリータウンを制圧してパリピ化するシーンがめちゃめちゃ好き。

クロッシング(2008年製作の映画)

4.0

最初から最後まで話に全く救いがない。北朝鮮、中国、某旧社会主義圏などが出てくるので、そのへんの国が好き人にとっては盛りだくさんの映画。エンディングのシーンは「あー・・・」という感じ。どうしてこうならな>>続きを読む

スパイな奴ら(2012年製作の映画)

3.0

真面目な映画ではなく、コメディ映画だと思って見たほうがよい。アクションとコメディのテンポもよく、ところどころ笑えるところもあるので個人的には楽しめた。しかし、主人公の奥さんは旦那がスパイだということを>>続きを読む

セールスマン(2016年製作の映画)

4.0

ジャンルとしては、サスペンス・ホラーになっているけど、個人的には男女の心理を描いた映画だと思う。イランの道徳観などもさりげなく背景にあることを感じられた。やっぱイスラム圏だろうが、男女の行き違いっての>>続きを読む

タジキスタン国境要塞 アフガンゲリラ 11時間の死闘(2011年製作の映画)

5.0

軍隊が協力してくれるロシア映画らしく、まだソ連色がバリバリ残る当時の軍隊を高く再現できている。偏狭の国境基地の兵士の個性もよく出せていて、見ている側もすんなり感情移入できる。最初から最後までロシア映画>>続きを読む

her/世界でひとつの彼女(2013年製作の映画)

2.0

ユニクロとAppleを足して2で割ったような映画?
アメリカ映画らしく、ぼちぼち下品な会話が出てくるし、サマンサは魅力的なキャラには見えなかった。普段日本のアニメやエロゲばっかり見ている自分が想像した
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殺人の告白(2012年製作の映画)

4.5

後半のどんでん返しがミソ。アクション、推理、人間ドラマ、すべてが詰まっている映画。韓国映画らしく、アクションとそうじゃないシーンの切り替えも抜群。万人にオススメできる韓国アクション映画の定番作だと思っ>>続きを読む