MACCHOさんの映画レビュー・感想・評価 - 9ページ目

MACCHO

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デトロイト(2017年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

メインとなるアルジェ・モーテルでのシーンの緊迫感が凄くて、目を離せない。

そして、人種差別も相まった警察の殺人も厭わない暴力的な業務の遂行(もはや業務ではなく犯罪)には、言葉を失う。

“フルートベ
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それでも夜は明ける(2013年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

「法律は変わるが不変の真理は変わらない。それが事実。1人の権利は全員の権利」と説く、バスが印象的。

役の影響かブラッド・ピットの存在感か、彼が出る出演している短い時間が、1番濃厚で見応えある。

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マイレージ、マイライフ(2009年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

毎日のように飛行機による出張を繰り返すライアン・ビンガムを見て、費用が莫大ではないかと思っていたところにテレビ電話を利用する案が出てきて、コロナ禍においてタイムリーだと思った。

歳を取ると恋人に求め
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フルートベール駅で(2013年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

まず、冒頭の実際の映像が衝撃的。
そして、それを再現した終盤の映像とそこからの描写は息を飲む。

人種の問題も相まって興奮が高まって、つい発泡してしまったという風な警察官。

しかし、見ている限り権力
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シェイプ・オブ・ウォーター(2017年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

お互いに声を出せないからこそ、その同じ境遇が引き合わせた様な愛。

多少危害を加えることはあっても、不思議な生きものが暴走するというわけでもないので、ちょっとSFのようでありながらの恋愛もので少し斬新
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パパが遺した物語(2015年製作の映画)

3.4

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ジェイク・デイヴィスが遺した小説の内容が、ケイティ・デイヴィスに重要な影響を与えるのかと思ったが、その中身は明かされない。

ケイティが心に傷を負った出来事が明確に描かれるのかと思ったが、それもない。
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ザ・ギフト(2015年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

序盤はあらすじを読んだイメージ通り、不気味なゴードが怖い。
普通の人間なのに、いつどこで現れるのかドキドキする。
窓を突然叩く犬と、ロビンの夢でシャワー室のガラスを叩くゴードには、久しぶりに心臓が止ま
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SUNNY 強い気持ち・強い愛(2018年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

あらすじを読んだだけで間違いなく好きなジャンルだと思ったが、その期待は裏切られなかった。

女子校とはいえ自分の高校時代を思い出すし、1990年代の音楽やファッションが交えられていて、10歳にも満たな
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ワタシが私を見つけるまで(2016年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

シングルとはいえ(だからこそ?)男性は複数出てきて、この人は誰の相手でどう知り合ったんだっけ、と少し混乱する。

独り上手になるススメみたいなのを落とし所としているが、そこまで感じ取る部分はなかったよ
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ミッドナイト・イン・パリ(2011年製作の映画)

3.4

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タイムスリップ特有の、戸惑いながらも楽しむギルを観ているのは面白い。

しかも、実在の人物をモデルにしているので興味深い。
逆にその時代に詳しくないので、ついていけない部分も少なくはないのだが。

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名探偵ピカチュウ(2019年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

ポケモンの実写化は新鮮で、それだけでワクワクする。

ただストーリーは大したことなく、ポケモンありきの作品。
話の内容からしたら並みかそれ以下。

億男(2018年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

九十九が3億円と共に姿を消したのは一男のためであって、お金を持って戻ってくるという結末は予想通り。
ストーリーなど内容も、比較的平凡。

ただ、確かにお金については考えさせられる。

「お金が無限にあ
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若おかみは小学生!(2018年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

“マスカレード・ホテル”を見た直後だったからか、お客様の為に尽くすおっこを見ていると、2つの作品が重なる。

幽霊達との掛け合いも楽しく、“シャーマンキング”のようでもある。

柔らかいタッチの画と小
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マスカレード・ホテル(2019年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

ホテルマンとしての立ち居振る舞いや、山岸尚美のお客様の為に尽くす毅然とした態度、新田浩介の犯人を捕まえる信念など、プロとして仕事へ取り組む姿勢が、見ているこちらの気持ちも引き締めさせられる。

様々な
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キャビン(2011年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

パッケージからすると、登場人物が閉じ込められていき、前半の監視している人々からみるとそれを見せ物にする作品だと思って観ていた。

しかし、実際には次々と殺されていく展開に少し驚いた。

それを見せ物に
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秒速5センチメートル(2007年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

登場人物による心の声のナレーションが多く、短編小説を読んでいるような気になる。

遠野貴樹が、雪による電車の遅延で待ち合わせに3時間以上遅れるも、篠原明里は待っていたというシーンは泣ける。

第一話の
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ヘルタースケルター(2012年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

設定が、百田尚樹の“モンスター”と重なる。

若さはいつか終わる。また、新しい世代が出てくる。そしてそれは繰り返されていく。
そんなメッセージを訴えかけているように思える。

事件後に見ると、沢尻エリ
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言の葉の庭(2013年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

まず、絵が綺麗。
これだけでもポイントになるぐらい綺麗。

内容は、46分という短い時間と思えばよくまとめられている。

見所は最後、急に盛り上がる。

秋月孝雄が想いを伝え、雪野由香里がかわし、秋月
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ウインド・リバー(2017年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

たくさん冷たい空気を吸い込むと、肺が破裂して自分の血で窒息するということに驚き、そのナタリーと犯人を同じ目に遭わせるべく、コリー・ランバートが仕向ける最後が印象に残る。

途中、クエンティン・タランテ
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凪待ち(2019年製作の映画)

4.4

このレビューはネタバレを含みます

昆野亜弓が殺され、その罪や、勤務先でも社内の問題の責任をなすりつけられることで、木野本郁男の、暴行や過度なギャンブル依存などの素行不良が目立つようになっていく。

確かに理不尽な状況に立たされてたとは
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帰ってきたヒトラー(2015年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

アドルフ・ヒトラーの発言が自信に満ちていて、確かに観ていて心を打たれる。
ドイツの為国民の為という信念を持っているからこそ、迷いが全くなく、それが言葉に乗って伝わるのだろう。

老女の、「昔も最初は皆
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イニシエーション・ラブ(2015年製作の映画)

4.0

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本を1回読んでいたので、秘密を知ってる上での再確認を映画で行った。

それで観ると成岡繭子が二股をするような小悪魔だという雰囲気が凄く出ているし、Side-AとSide-Bがどうリンクしているかを考え
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365日のシンプルライフ(2013年製作の映画)

2.7

このレビューはネタバレを含みます

テーマに沿った内容は前半だけで、その後は普通の日常の描写という印象を受ける。

パプリカ(2006年製作の映画)

2.8

このレビューはネタバレを含みます

世界観の癖が強すぎて、ちょっとついていききれない。

夢の中での現実離れの描写はもちろんあって、それが段々今が夢なのか現実なのか分からなくなり、終いには夢と現実が混ざってくる。

主題歌の白虎野は、良
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勝手にふるえてろ(2017年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

江藤良香の、スイッチが入るとともすれば独り言かと思われるぐらいに話し続けるキャラクターが強烈。
正に暴走。

思わず笑ってしまう場面も、少なくない。

これが見所である一方、ストーリーは比較的一般的。
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フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法(2017年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

車に唾を吐いたりモーテルを停電させたりと、度が過ぎるいたずらをするムーニーとスクーティー、そしてついて回るジャンシー。
見ていて自分の子供だったらどう教育するだろうかと、考えを巡らせてしまう。

モー
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her/世界でひとつの彼女(2013年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

Siriなど現代においてだいぶ近づいてきているが、ここまで会話が出来て学習していく人工知能が出来たら、現実となり得る話。
こういうのは、SFの醍醐味。

恋でなくても、ここまでいつでも一緒なら生活もか
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ムーンライト(2016年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

いじめられっ子が大人になるまでを描いた映画。

成人になると急に体格が良くなり、顔まで違って見えて別人のよう。

体が大きくなるのに反比例して、作品としての面白さは萎んでいく。

何者(2016年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

ついこの間のことのように、自分自身の就活を思い出す。

改めて考えると、皆が型にハマって堅苦しく自分を紹介してアピールする様は恥ずかしく、ともすると馬鹿らしく思える。

就活を描いた作品であって、裏垢
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ビューティー・インサイド(2015年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

現実にはあり得なく、かなり斬新な設定。

ただ、それが愛に見た目は全く関係ないことを浮き彫りにする。

ホン・イスは自分からはウジンを見つけられないことを悩んで薬を飲み、一方のウジンはそのことに気付か
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エスター(2009年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

怖いけど人間離れした事はなく、賢い子供が大人のような知恵をもって意図的に悪事を働いているという風。それが次から次に行われるから、息つく間もなく常に緊張感を伴っている。

そうやって鑑賞していたら、実は
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ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い(2009年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

なくした記憶と、いなくなった友人を探す話。

遊んで結婚して病院行って…と、記憶がない間にここまで多くの行動することが現実にあるとしたら恐ろしい。

適当な人たちを適当に見る、という緩く鑑賞するぐらい
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おじいちゃんの里帰り(2011年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

実体験が基になっているということで、労働者としてドイツに入ったトルコ人が中心になっているのがまず興味深い。

重くなりがちなテーマながら、家族での賑やかな大移動というシーンが多いので、見ていて楽しい。
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パターソン(2016年製作の映画)

2.8

このレビューはネタバレを含みます

アダム・ドライヴァーはスター・ウォーズのカイロ・レンのイメージが強かったので、ギャップが凄かった。

月曜日から日曜日の1週間の日常を描いて特別な事は起こらない…と思いきや、エヴェレットが急に銃を取り
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ブルーバレンタイン(2010年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

破局がゴールになっていて、そこまでを描くあまり見ない作品。

ボビーの子供の妊娠を知りながら、結婚し順調とは言わずとも仕事に子育てに頑張るディーン。
朝からお酒を飲むディーンに不満を持つシンディ。
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溺れるナイフ(2016年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

レイプの風評被害と恋に悩みながら、最終的には芸能界を選ぶ美少女の話。

現実でもカップルとなった2人が主演だが、重岡大毅との付き合いの方が微笑ましくて良かった。