ぷりんさんの映画レビュー・感想・評価 - 6ページ目

ぷりん

ぷりん

映画(680)
ドラマ(0)
アニメ(0)

宇宙でいちばんあかるい屋根(2020年製作の映画)

2.8

突っ込みどころ満載で雑な脚本にうんざり。監督に同情しかけたが藤井道人本人によるものなので同情の余地はない。ギターじゃなくてバンジョーを弾かせるあたりは『ハロルドとモード』でも意識したのだろうか?
だが
>>続きを読む

異端の鳥(2019年製作の映画)

2.9

少年の小さい身体に蓄積された憎悪や恐怖が暴力として表出する瞬間のおぞましさ。ただしショットの組立て方がお粗末で、機械的に組み込まれるロングショットにまるでAIが編集しているのかと錯覚する。移動ショット>>続きを読む

TENET テネット(2020年製作の映画)

3.0

ノーランってこんなに退屈なカットバックで物語を展開する監督でしたっけ?時間の前と後から挟撃するという滅茶苦茶カッコイイ設定もうまく映像に落とし込めてない。女の背の高さだけが記憶に残った。

ヴィタリナ(2019年製作の映画)

4.1

あまりにも厳かな画を支えるのは圧倒的な音情報。世界から隔絶されたような小部屋にも絶えず外界からの音は流れ込んでくる。あなたもこの街の一部だと言わんばかりに…
ラストの陽光に思わず目眩がした。

空に住む(2020年製作の映画)

2.3

省略が過ぎる映画だ。同僚が騙している気の毒な夫も、気色悪いスター俳優の浮気?相手も画面には現れない。高層マンションと田舎の職場間の移動も省略されほぼシームレスに繋げられる。
都合の悪いもの、厄介なもの
>>続きを読む

スパイの妻(2020年製作の映画)

3.7

撮り方は映画なのだけど照明の作り方やセットの感じがNHKぽくてなかなか入り込めない。だが作中で重要な役割をもつ劇中映画/映像の出来は素晴らしく、これらがプロジェクターで投影される時、映画はその質感を取>>続きを読む

二人ノ世界(2017年製作の映画)

2.8

芝居はいい。だがそれをもってしても設定ありきの粗雑な脚本はフォローしきれない。女の酒やタバコ好き設定は一体なんだったのか。悲壮感を出すためだけに設定を盛っている感じがありありと見える。
やたら多用され
>>続きを読む

海辺の映画館―キネマの玉手箱(2019年製作の映画)

4.1

知り合いの教えによると「遺作に傑作を持ってこれる監督は真の巨匠」らしい。大林宣彦が真の巨匠であったかどうかは一旦保留として、これを遺作にできた大林監督は間違いなく真に幸福な監督であったように思う。観客>>続きを読む

LETO -レト-(2018年製作の映画)

4.5

音楽を題材にした映画は山ほどあれどこれは別格の出来。サイコキラーが流れた瞬間、文字通り映画に魔法がかかってしまった。抑圧された社会の中でロックに生きる男たちの姿のなんと愛おしいこと。余りにも美しい浜辺>>続きを読む

ライド・ライク・ア・ガール(2019年製作の映画)

2.9

良い題材だと思うが演出のメリハリがなさ過ぎる。姉の死や落馬といった重要なイベントをあっさりと流してしまうせいで、ラストの盛り上がりについて行けない

癒しのこころみ~自分を好きになる方法~(2020年製作の映画)

2.5

恐らくセラピー界側からの企画映画で、かなり脚本や編集に口を出したであろう形跡が見える。篠原哲雄も大変だ。
内容的には松井愛莉によるアグレッシブなセラピー営業映画。藤原紀香の持つ胡散臭さがうまく活かされ
>>続きを読む

WAVES/ウェイブス(2019年製作の映画)

2.2

悲しみも憎しみも、崩壊も再生すらも9割方メールと台詞で済ませてしまう薄っぺらさ。肝心の音楽も大した高揚感を生まず、随所で画面のアスペクト比が変わる演出も全く効果なし。エドワード・シュルツはドランの映画>>続きを読む

凱里ブルース(2015年製作の映画)

3.9

極めて広範囲かつ同時多発的な長回しはやや手段が目的化している感はある。ただカメラが移動し、視点を変えていく中で過去と現在と未来が入り混じるような、それはまるで以前アンゲロプロスが見せてくれたような、映>>続きを読む

イップ・マン 完結(2019年製作の映画)

2.1

色々言いたいことはあるが、長くなるので3つだけ。
①多分アメリカ人はカンフーと空手の違いなんてどうだっていい
②女の子は髪を切られた後の方が可愛い
③イップマンから全く死の臭いがしない

アクションも
>>続きを読む

見知らぬ乗客(1951年製作の映画)

3.9

オープニングで強調された足のイメージがクライマックスの回転木馬で反復されるとは!流石!
ただ有名なテニスのシーンはそこまでサスペンスを感じなかった…