ぷりんさんの映画レビュー・感想・評価 - 7ページ目

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ランボー ラスト・ブラッド(2019年製作の映画)

2.5

パパの気持ちになるランボー。
女の尾行に気付けないランボー。
親父狩りに遭うランボー。
お医者さんにかかるランボー。
ホームアローンになるランボー。

ドクター・ドリトル(2020年製作の映画)

1.5

どうやったらこんなにワクワクしない冒険映画が作れるのか。大した動機も目的もない冒険がダイジェストで繰り広げられる。
果たして現場に本物の動物は何匹いたのだろうかという疑問だけが残った。

MOTHER マザー(2020年製作の映画)

3.5

「君たちは共依存だ」「あの子は私の分身」とご親切に台詞で解説してくれますが、むしろこの映画にねっとりと膜をはるのは母と息子の性愛だ。異常な物語ではなく神話から続く普遍的物語。それは母という名の女。

アングスト/不安(1983年製作の映画)

3.1

ニュースや新聞では「殺人」の2文字で片付けられる事象が孕む全てを、外面から内面から因数分解してみせる。そう、観客は映画を通して死体の重さを知る。私たちの想像力が如何に欠如しているか指摘するのは、映画を>>続きを読む

はちどり(2018年製作の映画)

4.3

超学歴社会、家父長制、94年という時代の潮目。その全てを飲み込んだ上で普遍的な少女映画として成立していることへの驚愕。『子猫をお願い』『冬の小鳥』に連なる韓国映画デビュー作の傑作。

精神0(2020年製作の映画)

4.2

前作から約10年。みんなから頼られ愛された精神科医が、ただの1人の老人、1人の夫になる瞬間を描く。激しい息遣いをBGMに美しい所作が描かれる墓参り。震える。

その手に触れるまで(2019年製作の映画)

4.0

ダルデンヌ兄弟は何も肯定しない、何も否定しない。どこまでも優しい世界を拒絶するしかできない少年をただ追いかける。世界を殺めるために手にした金属片が、少年と世界を繋ぐラストは圧巻。
ブリュノ・デュモンの
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孤高の遠吠(2015年製作の映画)

3.5

天才か馬鹿にしか撮れない映画。映像文法完全無視かつナンセンスなギャグとバイオレンスが交互に襲ってきて恐ろしいほどの緊張感を生み出す。本物のゴロツキを使ってるだけあって喧嘩は妙なリアルがある

フェイシズ(1968年製作の映画)

4.4

これは隔絶の映画だ。
複数人で同じ室内にいても、間取りの空間によって或いは極めて暴力的なフレーミングによって人物は強制的に隔絶されてしまう。
こんな映画をカサヴェテスは一体どんなショットで締めくくるの
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ファイティング・ファミリー(2019年製作の映画)

4.0

新たなスポ根映画の秀作。
ただし家族映画としてのプロットの都合上、及びプロレスというスポーツの特性上戦いに勝つことが目的にはならない。
家族の物語がそのままラストの肉体の躍動へと流れていかなかったのが
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めがみさま(2017年製作の映画)

2.0

致命的に新川優愛のカリスマ感が足りないので映画が成立していない…。役者ひとりの存在がどれだけ映画にとって重要か思い知らされる。
明らかにワンカットで撮られた映像を編集で強引に割るのも不自然で大変いただ
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デッド・ドント・ダイ(2019年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

ジャームッシュ映画の特徴を挙げるなら「行為やイメージの反復」と「移動の特権化」にあると思う。これはそのままゾンビの特徴に符号する。つまりジャームッシュがゾンビ映画を撮るという行為そのものが既にメタだ。>>続きを読む

5つ数えれば君の夢(2014年製作の映画)

1.5

日本一映画を撮るのが下手な映画監督山戸結希の商業デビュー作。永遠にループするチープなピアノをBGMに、空虚で無意味で無価値なポエムを吐き続ける少女たち。断片を音楽でつなぎ止めただけの退屈な映像集。
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