犯罪は原罪の社会的噴出で、法が有効なのは犯罪の範囲までだ。原罪に対抗できるのは法や規律ではない。
美味しい食事のために規律を破る。ワインがなくても水で乾杯する。自分以外の誰かのために祈る行為。原罪に対>>続きを読む
世界はこんなふうに美しいし、ひとりの人間が自殺に至るほど空虚。それをただ景色として撮ってる。瓦礫と砂埃のシーンはセブンス・コンチネントの砂嵐に通ずるものがある。この男も、神は喪失したが信仰は喪失できな>>続きを読む
制作で20億の金が動いた映画なので、迫力だけで十分面白い。
戦車の疾走も民族大移動のシーンも、撮影現場で死者出てんじゃないか?ってくらいすごい。見入った。
王から奴隷の身になり、最後は救世主となった>>続きを読む
おびただしい数の馬と人間が疾走し、おびただしく死んでいく。
髪をばらばらにしてさまよう秀虎、狂ってからまばたきを一度もしていない。
「夢」でもそうだったけど行列、行軍のすがたが本当に…!あらゆる解釈>>続きを読む
不運に不運が続いて頓挫した映画撮影のドキュメンタリー。
「撮影地の隣がNATOの爆撃訓練場で…」で大丈夫かよと思ったら本当に撮影1日目で戦闘機ブーンしててめちゃくちゃ笑ってしまった。ダメすぎてスタッ>>続きを読む
何度見ても同じシーンで泣くがなんで泣いてるのかが自分でもわからない。社会への憎しみかたが黒沢清のカリスマと似ている。一番怖いのは人が神を信じられなくなったのではなく人が神を必要としなくなったことだ。
出てくるすべての人間が一分の狂いもなく美しいので途中で何回も画面を止めた。パラシュートのシーン。パラシュートのシーン。パラシュートのシーン。
殺された役者小平次が、本当の幽霊なのか幽霊の演技をする生きている小平次なのか分からない。
「地獄」もそうだけど主人公の心の弱さが怪談をつくってる感じ。賽の河原や水子のテーマもまんま引き継がれてる。台詞>>続きを読む
アガペは満ち足りる愛、エロスは手に入らない愛だ、と越知保夫「好色と花」で読んだのを思い出した。
始終「なんだよ笑」だったけど、おもしろい。こいつヒモじゃんと思ったけど客の子どものために踊りだすシーン>>続きを読む
結局食べ物って油で揚げて塩つけたら最高にうまいみたいな感覚。これズルだろ。私は嬉しい。
あの狂気じみた儀式は信仰の遺産だ。神を失っても人は生きていける。だが神なき生には究極的価値もないということに気づいた人々はもう永くは生きられない。砂嵐を見つめたら最後、病は静かに内攻する。
映画らしい映画、ピュア。そのピュアさへの苛立ちもわかる。
監督の「役所広司ならこれで画が持つだろう」という自信がすごい。登場人物がみんな妖精のようで、生活や所作が美しいながらも、どこかにせっぽいと思っ>>続きを読む
月面のシーンいいなー。
侘び寂びのような引きの場面はなく、ドラマチックのエンジンべた踏みで話が進んでいった。
死んだあと、誰か1人でもその人のこと覚えてたらその人の自意識はまだ生きてる。肉体として目に映らないだけで会話できるし一緒に踊れる。悲しみにはそういう力がある。
あの武器で口裂女ぶん殴るシーンで爆笑した
お前由来ちゃうんかい
意外としっかり、ラストのセリフが神秘・ミスティックとは何か?を貫いていて良い。喫煙は無害。
最初から岡田准一視点でいって120分除霊シーンに回して良い。黒木華と妻夫木聡は演技がうますぎるので、数分立ってるだけで説明なくてもどんな問題を孕んでる人間か分かるから。
手仕事が凄すぎて、物語よりも制作状況どんなんだったんだろの想像が止まらなかった。
意味わからんくらいよかったな。てかもし金ローで観てたらこの映画の合間にCMという邪魔が入ることに発狂するかも。
この映画を見てなにか言語化できたとしても、ほんとにそれは言葉でしかない