わからなすぎて、数年ぶりに「結末の意味は?」みたいなサイトを見た。
この映画のなかに『愛がなんだ』のテルコや仲原くんよりも魅力的な人はいなかった。
しかしテルコとマモちゃんの間よりも魅力的な関係はいくつもあった。それが群像ということだろう。
それにしても衣装が良い>>続きを読む
武田真治と松田龍平がよかった。
考えてみればトミーズ雅とビートたけしの映画共演って珍しいのでは。
この世界は居心地が悪い。私はこの世界を上手く駈けることができない。上手く踊ることもできない。だからずっと居心地が悪い。たまに訪れる美しい時間は、生きることを慰めるにはあまりに短い。
ポスターの印象や>>続きを読む
差別と暴力の下で生きることの救いのなさを、そのまま救いのない映画として切り取る。その後味の悪さ。
身体と言語の問題は緻密に組み込まれ、しかしそこには作家の匂いよりも現実の匂いが漂う。その上手さと恐ろ>>続きを読む
嫌がらせかと思うほどひどい編集だった。それはオアシスのせいじゃないので仕方ない。
こんなひどい編集なのに「オアシスを聴いた時期」のある人にはどうしたって良い映画になってしまう。これは絶対にオアシスのせ>>続きを読む
フランクルもレヴィナスも知らないずっと昔から村上春樹を読んでいた。
責任を自分の言葉で引き受けること、その静かな倫理がひとつの美しい映画になったことが、やたら嬉しかった。
ワクチンの熱でぼおっとしながら観ていた。
俺は芸人の悲哀みたいなのに弱いかもしれない。
快晴のち豪雨の有楽町、
洒落たおじ様やお姉様で満席だった。
そして最高の映画を観た。
『燃ゆる女の肖像』も『Swallow』も『あのこは貴族』も、関係の問題を、見ることや語ることや食べることに託していた。『逃げた女』が描いたのはそうした行為の「かさなり」と「ずれ」だった。
彼女たちが>>続きを読む
僕は地元を好きになれなかったから、こういう映画を観ると妙な温かみと痛みを感じる。行ったことないけど、武蔵小山は風心地のよさそうな街だった。
写真は確かに何かを切り取っているはずなのに、言葉のように切>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
出てくる人がみんな好きなので良い映画です。仲原くんが特に好き。
テルコの最後の台詞によって、これを「恋愛映画」って呼べなくなるのおもろい。
イエスとヘーゲルの20億年後に、ヨハン・ヨハンソンが何かを視ている。
何を見たんだ。
思ったより見やすく楽しい、むしろ王道かもしれない。序盤のあのシーンが大好き。
いつどこで、何が起こっていたのか思い出せない。(だからこそ)全てが完璧。
もしかしたら『シャイニング』以上に、印象的な表情が多いかもしれない。顔と声に宿るもの。
夢と現の境目が、疑と信の境目と撞着する。その世界では、私の直観が説得力を完全に失う。デカルトからフッサールへ受け継がれた一対の問いと答えが、ノーランの容赦ない遊びにはめられる。
好きなシーンがいくつかある。演出は少しわかりやすくし過ぎている印象。
この映画の観客は、安全地帯から客観視する何者かではなく、登場人物との関係の中に引きずりこまれた社会的個人になる。
華子が幸一郎と出会う。華子が「しない」ことを幸一郎が「する」という事実が、華子の階級>>続きを読む
「神」も「身体」も「死」も「性」も、全て匂わせだけで終わり。主題っぽい影に肩透かしを食らうので面白くない。色々仄かした後にギャグで落とすことを「世界観」とは呼ばない。
見かけがどれだけ独特でも、これ>>続きを読む
ずっと「破」の中盤に戻ってほしいな〜と思いながら観ていた。「破」の日常が恋しい。今からでも遅くないから食事会を開こう。
面白いけど、新世紀の方が映像が挑戦的。こっちは文字表現とかカット割りが親切で少し物足りない。
全て刺さる。
地方都市、公立高校の空気。何を目指すでもなく何となく音楽をやる人の感情。面白かったり滑ってたりするギャグセンス。
それらに形が与えられたことがとにかく嬉しい。懐古とも感傷ともまた違った「>>続きを読む
構図は意外とキザじゃない。だけど決まってる。言い換えれば、画面に説得力がある。
キャラが強いだけにストーリーがなんか惜しい。あと女優の扱いが最悪に低俗。