無賃乗車は殺してでも排除する車掌のアーネスト・ボーグナインとどうやっても無賃乗車する放浪者リー・マーヴィンの戦い。どちらの正義にも動機にも加担したくないが、汽車に乗り込みさえすればどうでもよくなるほど>>続きを読む
再見。不意の事態や状況への対応に振り回されてる間は不憫な気もするけど、幽霊に耐えかねてこっちだって被害者だ!と反転してから振るう暴力の容赦のなさ。幽霊をタコ殴りに、ドッペルゲンガーには灯油をぶちまけて>>続きを読む
再見。愛する柔道から逃避して無気力で生きることに消極的なルイス・クーと、彼とは対照的に夢追い人で前向きなアーロン・クォックとチェリー・インの3人が、投げられても起き上がる、捨てられても拾う、そうやって>>続きを読む
再見。シリーズ屈指の傑作。下宿人のペンギンに居場所を奪われたグルミットが怪しげな彼を尾行するスリラー展開。博物館前の通りの陰影、ダンボール箱からの窃視、メジャーの伸縮を活用したスマートな上昇と落下の運>>続きを読む
再見。やっぱり狂ってる。精神病、他人の内面の別人格が見える、餞別に自分の右耳を切り落として渡す、とかもあるけどそれよりもラウ・チンワンが存在しない妄想の妻を後ろに乗せて幸せそうな顔してバイク走行するカ>>続きを読む
再見。ラストの襲撃に当たり前のようにやってくるラウ・チンワンと車椅子を押すレオン・ライの叶うはずのなかった2ショットに号泣。こんなにアツく美しい友情は他にない。対立する裏組織にそれぞれ雇われた殺し屋の>>続きを読む
横一列に並んだ暴走族をドミノ倒しにするオランウータンの右折手信号パンチと、ジョン・クエイドからイーストウッドへの40ドルの受け渡し。助手席での手のアクションに清々しい気持ちになる。モーテルの隣り合う3>>続きを読む
再見。愛すべき緩慢さ。オランウータンの動きが可愛く、車内での肩組みや夜の街を手を繋いで歩くイーストウッドとの2ショットが忘れがたい。何度も繰り返される登場と醜態を晒す失敗に、暴走族がやってくる時の音楽>>続きを読む
光の表現や声援をさらに効果的にするゴール手前の暗闇。そこでの会話もまた良い。ゴール後の画面分割も痺れる
再見。超絶面白い。キャメロン・ディアスがスパイであるトム・クルーズの任務に巻き込まれてあちこち連れ回されるんだけど、とにかくスピード感がエグい。場面転換の数が異常で、南の島でビキニ着てたのがカットが変>>続きを読む
再見。投げること、キャッチすることに全てを託す真っ直ぐな活劇。糸電話の紙コップを2つとも渡してしまったあとのたまこの後退の動きが愛おしい。暗転→告白→前奏の終幕がズルすぎる。「どうぞ」に泣く。また映画>>続きを読む
ダム映画。評判ほど悪くはなかった。ちょっと長いけど。ここにきてようやく旅からの脱却、とはいえ漂流のイメージは残っている。明確に旅をしないのは本作と『ショーイング・アップ』くらいか。『ライフ・ゴーズ・オ>>続きを読む
女性視点の西部劇。お馴染みの焚き火にアケルマンばりの家事労働。籠の中のインコ!
今年ベスト。物静かな少女が親戚夫婦と打ち解けていく姿を、水汲み、髪梳き、牛舎の掃除、じゃがいもの皮剥きといった日常生活の何気ないアクションを積み重ねて、ラストは走る後ろ姿のロングショットで号泣までもっ>>続きを読む
賞味期限切れの商品を持ち帰っていることを上司に咎められたアルマ・ポウスティに連なり同僚がやってくる連帯のショットに『過去のない男』の浮浪者たちを想起した。職を失った帰り道の手繋ぎが一瞬のもので、別々の>>続きを読む
過去の映画の引用もパロディも分かってますよ感を出すためのものにしか見えなくて死ぬほどダサい。映画を面白いものにしようって気がそもそもない。勝負から逃げてる。観客と向き合う覚悟のない映画
優しさや思いやり、信頼を感じさせる横並びより寧ろ対話や対立としての向き合う位置関係にこそ感情を動かされる。フリスビーは上手く投げられないけれど、不安定な動きが、その失敗が、上手くいかないことが、どうに>>続きを読む
個展までに作品を仕上げたいミシェル・ウィリアムズの身の回りで彼女の気を散らす問題がいくつも重なりなかなか作業が捗らない、テスト前夜のような映画。ケリー・ライカートの映画はいつも荷物を抱えている。『ショ>>続きを読む
カード、つまりは手の映画。刑務所暮らしの規則的な生活とカードゲームでの機械的な手捌きは自制の共通点をもつ。反対に、ルールを学ぶ前は快楽を優先して受刑者のトレイからりんごを掴み取っていたり。自己責任とい>>続きを読む
めちゃくちゃ爆睡。睡眠としては今年ベスト。起きた頃にはもうドーナツが出来上がっていた。光り輝いて見えて超美味そうで、それがライティングなのか寝ぼけてそう見えただけなのかは真偽不明。4:3のスタンダード>>続きを読む
上昇と落下を繰り返す作劇スタイルはいつものポール・キングだけどアクションが突き抜けない。その抑制が俺にはよく分からなかった。ミュージカル場面もつまらなかったな。閉じ込められたキャラー・レインを解放する>>続きを読む
独り身で職と家を持たない主人公の旅映画で『オールド・ジョイ』と共通する部分が多い。いくつも荷物を抱えて移動する姿や印象的な焚き火も。貧困を題材に爪や下着に染み付いた汚れまで細かく演出しながら、間違って>>続きを読む
独り身で職も帰る家もなく奔放に暮らすウィル・オールダムは相当に身軽なはずだが、そのファースショットは保冷ボックスを担ぎテレビを乗せた台車を引きずり歩く姿で、それがずっと頭に残る。焚き火の前でなんとか伝>>続きを読む
最後のところでわざわざ画面を覗き込ませなくても、とは思った。ファーストショットから異質な存在として撮っていた(映り込んだ)隣人を陰から登場させたのならそれで十分。施設での面会が面白かった
オープニングで滑った分を取り戻そうとして空回り、そのまま終幕の104分。オーディションでの妄想ミュージカルが弱すぎて萎える。抑制の無い脳内でさえこの表現だから、結局ミア・ゴスが自分の才能を信じきれてい>>続きを読む
孤独な夜間警備員が不相応な女に惚れたことでどんどん立場を悪くする物語。好き。
孤独で付き合いも悪く周囲の視線ばかり集めてしまうなか、映画館で彼女の横顔を夢中になって見つめる一方的な視線のバカバカしさが>>続きを読む
再見。殴られてもないのにほぼ記憶になかった。マルック・ペルトラの木材を掴むアクションに呼応して浮浪者たちがわらわらと現れるショットは何度見てもグッとくる
奇天烈な格好をした売れないバンドの緩やかなロードムービー。棺桶代わりの木箱からご丁寧に遺体のリーゼントとギター、靴の尖ったつま先部分を突き出して見せる可笑しさ。
車の購入が交渉成立した次のカットで尖っ>>続きを読む