usaさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

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CLOSE/クロース(2022年製作の映画)

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反復する花畑を駆け抜けるシーン。(レミが追いかけているようで)
「仲の良い」という簡単な言葉では表せないふたり。花の仕事とふたりの関係が重なっていく、美しいが簡単に泥にまみれ汚れくずれてしまう、もうそ
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我等の生涯の最良の年(1946年製作の映画)

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なんて皮肉にあふれたタイトルなのか、
戦争に勝ち幸せを手に入れたはずのアメリカが得たものは?
生きた心地のしない落ち着かないわが家、憐れみの目、3人を置いていき進んでいく世界。我等が過ごしたあの日々は
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アシスタント(2019年製作の映画)

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一度も現れることのない会長がこの社会の異常さを物語っている。変わることのないヒエラルキー、守らない働く人々、優しい言葉は自分を守るためのもの。

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

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はじめは皆、無垢な石(心)をもって産まれる。知恵を覚え、時には美しく時には愚かな世界をつくってしまうのだな。今ここにある全ては人間がつくりだした塔(世界)なのである。世界にキズをつける人間たち。どんな>>続きを読む

EO イーオー(2022年製作の映画)

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人間のエゴに利用される自然と動物
赤く流れる景色は自然の怒りのよう

少年と犬(1975年製作の映画)

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地上も地下も地獄のような世界。絶対君主の男尊女卑、49年の時を経て全く成長していない世界なんて悲しすぎる。

苦い涙(2022年製作の映画)

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こんなに人を愛せるのか、熱すぎて愛にのぼせる。はりぼてのような外の景色がストーリーをチープにさせてより、おもしろい。
愛されているという絶対的自信。離れてしまってから気づいてももう遅いのよ、遅いのよ。

ぼくたちの哲学教室(2021年製作の映画)

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誰一人、見逃さず親身に気にかけていても守れなかった命があることのつらさ。それでも、答えのない哲学という教育を教え続ける先生たちにただただ、頭が下がる。
子どものときからこんな先生が居てくれたら、争うこ
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私、オルガ・ヘプナロヴァー(2016年製作の映画)

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誰も私を必要としなかった。
他人のことは理解できない、私もオルガのことを理解することができなかった。

それでも私は生きていく(2022年製作の映画)

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本棚を見るだけで人となりがわかる。本を購入するとき、何故この本を選んだのか考えたくなる。

ガール・ピクチャー(2022年製作の映画)

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エマの愛が溢れる熱い告白に痺れる。こんな真っ直ぐな愛をもらえるなんてミンミは幸せだな。

ウーマン・トーキング 私たちの選択(2022年製作の映画)

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この映画をみて怒りや苦しみを感じるのは今もあふれている男社会知っているから。

ためてきたものが一気に溢れ出たせりふ、
「私には選択することができなかった。」
この短いせりふひとつで彼女の怒りの意味が
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ブローニュの森の貴婦人たち(1944年製作の映画)

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「復讐してやるわ」というセリフから物語が一層おもしろくなる。

詩人の血(1930年製作の映画)

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人々の顔がコクトーの描く絵と似ている。コクトーには世界がこんな風にみえているのか、

一晩中(1982年製作の映画)

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暗闇から浮かぶ白い肌は彫像のように美しい。

怪物(2023年製作の映画)

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穿った見方をみな間違え覚えているように、事物を深く掘り下げ本質を的確に捉えなければ、誰でも怪物になりえ、気づかないまま怪物をつくりあげてしまう。

ふたりの世界は銀河鉄道の夜のようで
廃車に降り続く雨
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The Son/息子(2022年製作の映画)

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反復される不在。電話も家も不在になった息子は心も不在になってしまった。

東から(1993年製作の映画)

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人々が物珍しいようにカメラをじっと見つめるように私も人々をじっくり眺めてしまう。
この人、あの人にはどんなドラマがあるのか想像したくなる。

ゴールデン・エイティーズ(1986年製作の映画)

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リリのセリフように「この世界には愛しかないの?」愛しかない映画であった。

故郷の便り/家からの手紙(1977年製作の映画)

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アンナの出会いの続きを観ているようだった。 鳴り続ける留守番電話と絶えず届く手紙には通ずるものがある。

街をぶっ飛ばせ(1968年製作の映画)

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何もかも破壊して終わらせてしまおうという思いはこの頃から募らせていたのかしら

aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

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多くを説明しないストーリーが観た人に共感を与える、ちょうど良い余白であった。あの頃は気づけなかった、どんなに歳を重ねても人は脆く壊れやすいということ。

TAR/ター(2022年製作の映画)

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芸術とスキャンダルは分けて評価するべきか?映画でも度々頭を抱えていた問題を提起されたような。過剰なキャンセルカルチャーには疑問だが、被害者が声を上げる機会を封じてしまうのも良くないのだよね。

対峙(2021年製作の映画)

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ここには居ない、画面に一度もうつらない息子の姿を容易に想像できるのは息子に対する愛情が揺るぎのないものだったから。

ザ・ホエール(2022年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

常に聞こえる水の音、暗い海の中で孤独に生きる大きなクジラのよう。
娘が開け放った海の外がこんなにも眩しく輝いているなんて知らなかった。こんな僕にだって生きていることに意味があったんだと応えてくれている
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蝶採り(1992年製作の映画)

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主人公は家のようだった。人が移り変わり、時が流れてもこの家はずっと見守っている。

コンパートメントNo.6(2021年製作の映画)

5.0

忘れていた人恋しさを不器用に精一杯プレゼントしてくれる。
この旅が、この映画が、永遠に終わらなければいいのにと願った。

トリとロキタ(2022年製作の映画)

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壁一面の大きな絵を抱えて自転車で走るトリ。愛らしい無邪気な子どもにまっている未来がこんなにも残酷なんて、どうかロキタのかなしい姿をみないで、どうか2人を離さないでと願うことしかできない。小さな望みさえ>>続きを読む

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

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ちょうどこのとき読んでいたオースターの「闇の中の男」の一節を思い出す。
君の全人生はひとつの世界で生きられていた。でも、それが唯一の世界だとどうして断言できる?
盛大な親子ゲンカを目撃したような映画で
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