はむさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

犯罪都市 NO WAY OUT(2023年製作の映画)

3.7

今回もまたマブリーの正義の鉄拳炸裂!殴る→手がかりを掴む→殴る→手がかりを掴む…と拳も捜査もスピード感が半端ない!!強力班のいつものメンバーがいないのは寂しかったけど、新たな仲間との新たな“真実の部屋>>続きを読む

ソウルメイト(2023年製作の映画)

4.0

「七月と安生」では二人の関係に互いに補完し合うような濃密な愛情を感じたけど、本作のミソとハウンからは大好きだからこそ理解できたりすれ違ったりする親密な友情を感じました。どちらからも伝わってくる唯一無二>>続きを読む

落下の解剖学(2023年製作の映画)

4.2

夫の転落死は事故か自殺か、それとも殺人か。容疑者となった妻の裁判で見せられるのは様々な人の口から語られる様々な夫婦の真実。証言や言い回し、表情ひとつで二転三転する法廷劇に引き込まれ惑わされた我々は一体>>続きを読む

ジェントルマン(2021年製作の映画)

3.8

洒落たスーツでカッコつけてるけどどうにも格好つかない怪しげな興信所社長のチュ・ジフン(好き!)と悪の成分100%の微笑みを浮かべたパク・ソンウンの知恵と力のぶつかり合いが楽しいクライムムービー
個人的
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テルマ&ルイーズ 4K(1991年製作の映画)

4.0

テキサスで昔何があったのかを尋ねると「その話は二度としないで」とルイーズに言われてテルマが「わかった。二度としない」と呟くシーンがすごく好き。魂で繋がる二人。こんな友達となら私も最後はあの選択をすると>>続きを読む

夜明けのすべて(2024年製作の映画)

4.2

異なる部分も多いのに観終わった時に抱く安心感のような穏やかな感情は原作と同じだった。
主な舞台となる栗田科学でのシーンがどれも良くて、主人公二人のことを色んな形で気遣う周囲の人たちが画面の中にいること
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ゴールデンカムイ(2024年製作の映画)

4.0

冒頭の二〇三高地の戦闘シーンで杉元が見せる生への執着や過酷すぎる狂気の世界、そしてアシㇼパと出会ってからの厳しくも威厳のある神秘的な生命の世界、それら全ての舞台となる北海道の雄大な自然…何もかもにゴー>>続きを読む

梟ーフクロウー(2022年製作の映画)

3.9

朝鮮王朝時代の記録に残されているある世子の謎の死。その謎を“目撃”した盲目の鍼医ギョンスによって明らかにされる真実から片時も目が離せない、緊張感で張り詰めっぱなしの118分。
暗闇の演出が素晴らしかっ
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黄龍の村(2021年製作の映画)

3.6

この国の未来を担う若者たちの戦いに胸が熱くなりました!おびんたわら様の笑顔にはホッコリ♡面白かったでーす!

哀れなるものたち(2023年製作の映画)

3.5

世界を知りたい、と冒険に出るベラがあの方法でしか世界を、そして人間を学べなかったのかとモヤる部分もあるので、あくまで主語は「女性」ではなくベラなのだと思い直したら、その成長や自我の発見は何とか納得でき>>続きを読む

バッドランド・ハンターズ(2024年製作の映画)

3.4

マブリーが対峙するものがもっと不穏で気持ち悪くてとんでもなく強かったらなぁ、と思いました。コンクリートユートピアと地続き、という設定は面白かったです。

コット、はじまりの夏(2022年製作の映画)

4.5

家にも学校にも居場所がない孤独な少女コット。そんな彼女にとっての特別な夏休み。

初めて感じる温かい手のぬくもり。
初めて向けられる優しさや慈しみ。
そうやって丸ごと受け入れられる安心感がコットの心を
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彼方に(2023年製作の映画)

4.3

突然の悲劇により妻子を失い絶望のどん底に突き落とされた男。
今にも壊れそうな心で一日一日を堪え忍ぶ男に訪れたある出会いが彼の目にほんの少し、光をともす。
その手の中に確かにあったはずの幸福感とそれを奪
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VESPER/ヴェスパー(2022年製作の映画)

3.7

種の絶えた終末世界。生態系を破壊した人類が持つ者と持たざる者に分かれ限りある資源を奪い合う中、植物への希望を持ち続ける少女と権力者の娘が出会い、新たな希望の種(たね)が生まれる。
ささやかだけど力強い
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カラオケ行こ!(2024年製作の映画)

4.0

好きー!!もちろん見た目は原作と違うんだけど、ふとした瞬間に二人の間に流れるちょっとドキドキするような空気とか会話の間(ま)とか…めちゃくちゃ狂児と聡実くんでした。

にしてもまさか自分に『紅』で泣く
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宝くじの不時着 1等当選くじが飛んでいきました(2022年製作の映画)

4.3

6億円当選くじをめぐるいがみ合いが南北の軍事境界線で勃発!
直球、変化球、色んな角度からの“笑い”の畳み掛けの後にわずかな緊張とホロリと泣かせるスパイスを少々。隅から隅まで面白い韓国映画の真骨頂を味わ
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枯れ葉(2023年製作の映画)

4.5

あのラストシーンに在るもの、それを見ることができただけでこの映画を観て良かったと思えた。
人はどんな悲しみ、絶望、孤独の中にあっても人生を彩るもの、そして愛を必ず見つけることができる、決して綺麗事でも
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ファースト・カウ(2019年製作の映画)

4.7

流れに身を任せ辿り着いた場所で、何となく気の合う二人が何となく一緒に過ごすうちに何となく思いついたことで少し楽しくなって甘い夢なんか語っちゃったりして…二人の小さな家みたいに何とも愛おしい友情の物語で>>続きを読む

窓ぎわのトットちゃん(2023年製作の映画)

4.2

八鍬監督の「世代を問わず、何らかの“気付き”と“力”を届けられる作品を」という言葉通り、この映画は楽しいこと悲しいこと、といった人間のプリミティブな感情を直感的に感じ取れる作品だと思った。
どんな時代
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

4.0

信念、勇気、友、学び、矛盾、死、命…人生の中で出会っては別れ、掴んでは手放す、を繰り返すだろうものがたくさんつまっていた
何ができて何ができないのか、自分にとっての美しい世界をどう作っていくのか、どう
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市子(2023年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

300日問題によってもたらせれる悲劇を扱っているけど、その制度の是非というよりもそれによって無戸籍のまま生きていかなければならなかった市子個人の物語によりフォーカスしているように思った(それが良いとか>>続きを読む

沈黙の自叙伝/自叙伝(2022年製作の映画)

4.4

支配する男と支配される男、二人の間に流れる空気に息が詰まる。
支配される側の若者の純粋さ、傲慢と焦燥からの絶望、怒り…その感情のグラデーション、それと共鳴するかのような映像のざらついた質感、どれをとっ
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ペルリンプスと秘密の森(2022年製作の映画)

3.8

太陽の王国のクラエと月の王国のブルーオ。異なる文化を持つ二人が巨人から魔法の森を守るため、共にペルリンプスを探す。
湿気を帯びた深みのある色とそれに負けないほどカラフルな音が反発し合う二人を結びつけて
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ゴーストワールド(2001年製作の映画)

4.2

八方塞がりになったイーニドの「(どうしてこうなったのか)自分でもよくわからない」という言葉にガツンとやられた。
ずっとなんにもわからないまま何かを選んで生きるしかないのかなぁ、と。人も場所も。
胸がジ
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ロスト・フライト(2022年製作の映画)

3.9

航空パニック!無法地帯でのサバイバル!傭兵出動!立場の異なる2人の共闘…大好き要素てんこ盛りでめちゃくちゃ面白かった~!ジェラルド・バトラーからしか得られない安心感と信頼感(でもちゃんと口も悪かった)>>続きを読む

シチリア・サマー(2022年製作の映画)

3.7

その出会いが一変させる二人の世界は眩くて、でも今にも壊れそうに儚げで、そしてやはり悲劇は訪れる
二人を揶揄する人、見つめるだけの人、引き離す人、存在してならないと手を下す人…もし自分なら、と考えずには
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理想郷(2022年製作の映画)

4.2

移住した夫婦と彼らをよく思わない村人たち。森の中で動く人影や夫婦をじっと見つめる視線がただそれだけで心をざわつかせる。
エゴや正論をぶつけ合うだけで歩み寄ろうとしない両者の無理解がとんでもない憎悪を引
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PHANTOM/ユリョンと呼ばれたスパイ(2022年製作の映画)

4.1

1933年、日本統治下の韓国を舞台とした総督府警備隊と抗日組織とのヒリヒリMAXの心理戦と攻防。
どれだけ傷付けられようと屈することのない逞しく美しい闘いに魅せられる。映像、衣装、美術、どれをとっても
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毒戦 BELIEVER 2(2023年製作の映画)

3.7

登場人物それぞれが謎の人物“イ先生”への様々な想いを抱えながら、前作のあの悲しくて美しいラストに向かって転がり堕ちていくストーリー。前作の泥臭さがなくなり、よりスタイリッシュな印象。
それでも今回のラ
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正欲(2023年製作の映画)

3.9

ここに出てきた人たちの気持ちを理解しようと思わないし、理解できるとも思わないけど、理解し合える人と出会えた安心感やその人が大事すぎていなくならないでほしいと泣きたくなるほど願う気持ち、それだけはわかる>>続きを読む

私がやりました(2023年製作の映画)

3.4

犯人の座の奪い合いとか女優が女優を演じることとか面白いと感じる部分もたくさんあったけど、この作品の軽妙洒脱さやお洒落でセンスのある表現と全体に流れているテーマとのバランスが私には少し合いませんでした。>>続きを読む

ザ・キラー(2023年製作の映画)

3.7

自分語りが多めなところとか、シェアスクーターを使ったり必要な物をAmazonで買ったりするところとか、とにかく物を使っては捨て使っては捨てするところとか、お金の管理がしっかりしてるところとか…これが今>>続きを読む

デシベル(2022年製作の映画)

3.8

音に反応する爆弾テロに1人で立ち向かう元海軍副長。真っ白な海軍服で走り回るキム・レウォンがかっこいい!
常に「どちらを爆発させるか」の選択を迫るテロ犯の動機にすすり泣く“音”が劇場内に響き渡る瞬間も…
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