SotaNomotoさんの映画レビュー・感想・評価

SotaNomoto

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エレファント(2003年製作の映画)

4.5

主役という視点がなく主観が排除されて様々な第三者的視点から見た、いつもとかわらない…と思っていた日常を淡々と描写している。
だからすべてが日常のワンシーンであって、ある人にとっては意味を持っていても、
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インサイド・ヘッド(2015年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

人それぞれに主導権を持つ感情が違って、そのパワーバランスがその人のパーソナリティを形成しているのがおもしろかった。自分の主導権は誰が握ってるんだろう、自分にはどんな島があるんだろう、って考えながら見て>>続きを読む

イヴ・サンローラン(2014年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

登場人物の相関関係、それぞれのキャラクターはあまり語られず、イヴとピエールの関係にスポットを当てていて、カタカナがニガテな自分は展開に追いつけず誰だったっけってなりながら観てました。笑
イヴの伝記的な
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ジュラシック・ワールド(2015年製作の映画)

3.9

やっぱり大衆映画は展開が明快で爽快。恐竜の始祖が鳥類であることから、恐竜を思わせる足からアングルあげていって実は鳩。っていう始まりもよかった。
ただ、秘書さんに関しては只々いたたまれなかったし、全部海
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アンチヴァイラル(2012年製作の映画)

3.1

セレブを崇拝するあまり、セレブがかかったウイルスを体内に摂取して苦しみを分かち合って満たされるっていうオタク文化が極地に達したような映画。オモテは白くお化粧されていて近未来を彷彿させるけど、それはハリ>>続きを読む

博士と彼女のセオリー(2014年製作の映画)

4.3

天才物理学者スティーブンホーキングの話。ほんのり甘い恋愛モノかと思ってたらいつの間にか惹き込まれてた。主演のエディ・レッドメインの演技に感服。筋肉の強張りが精緻に演じられていて只々感服。夫婦間の性的描>>続きを読む

マイ・ボディガード(2004年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

前半のダコタ・ファニングとデンゼル・ワシントンの心あったまる話から打って変わって後半は生きる希望を奪われた男の復讐劇。ピタからもらった絶望した人の守護聖人であるユダのネックレスが指の間から零れ落ちるシ>>続きを読む

ゴーン・ガール(2014年製作の映画)

3.4

お金を奪われてしまうくだりはそこまでの前フリが長いし、強引な印象。ガソリンスタンドの騒音の中で電話をかけているシーンはエイミーの置かれている状況をうまく表していたと思う。GONE GIRLというタイト>>続きを読む

グッバイ、レーニン!(2003年製作の映画)

3.3

扱ってる内容はすごくシリアスなはずなのに、すごくポップな印象。イェンのスピーチのシーンのセリフで、当時のドイツと、アレックスの家族は似ているなって思った。

ルビー・スパークス(2012年製作の映画)

4.2

舞台は現実だけど、設定は非現実的。
そのバランスが心地いい。言ってみればシュルレアリスム的な二項背反な設定。
どのシーンだったか忘れたけれど、ルビーは凄くカルヴィンに似てるなと思ったら、ライラの一言で
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dot the i ドット・ジ・アイ(2003年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

演技のシーンでは度々映画内でのビデオカメラ越しの映像が出てきていて、最後もガードマンを撮るビデオカメラの映像で終わっている。最大のどんでん返しは実はこのシーンなんじゃないかな。

チャイルドコール 呼声(2011年製作の映画)

3.7

構成が、妄想と現実が混在しててよくわからない感じに。これが狙いなんだろうけど…。全体的に靄がかったような映像が構成とマッチしていて良かった。ヘルゲがアンナの妄想と、現実を繋ぐ立ち位置にいるけれど、かえ>>続きを読む

コズモポリス(2012年製作の映画)

3.1

クローネンバーグ、やはり難解。
白いリムジンが出てきてホーリーモーターズを連想させる。
他の人のレビューをみて左右非対称がエリックの破滅を示唆しているってわかったけど、警護官を撃ち殺したこととかは社会
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わたしを離さないで(2010年製作の映画)

3.6

クローン技術に伴う倫理観の麻痺を背景としたSF作品。
全体的に暗い映像と、猶予が受けられないことを知った後の海岸でのシーンやルースの終了を迎えるシーンなどスポットライトを当てるシーンのコントラストが際
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