雷電五郎さんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

雷電五郎

雷電五郎

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ウォークラフト(2016年製作の映画)

3.2

海外では有名なゲームを原作としたファンタジー映画です。

元のゲームを詳しく知らなかったのでザッとWikiを読んでみましたが、世界観やストーリーが奥深く、映画一作ではとてもすべて描ききれるボリュームで
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シングル・オール・ザ・ウェイ(2021年製作の映画)

3.2

クリスマスに実家に帰ると家族から「まだ独身なの?」と言われるのがいやでルームシェアをしている親友ニックに恋人のふりを頼んだピーターだが、という王道のラブロマンスです。

LGBTQが当たり前のこととし
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ポラロイド(2018年製作の映画)

3.2

ガレッジセールで見つけた年代物のポラロイドカメラに端を発したホラー映画です。

写真に写った者が死んでいくところから始まり、真相にたどり着くまでが比較的サクサクと進展するので短時間でコンパクトに観られ
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引っ越し大名!(2019年製作の映画)

3.7

国替え、藩まるごと別天地への引越しを命じられた越前松平家のどたばたコメディです。

部分的に奇妙な演出があった(家老の妾がいきなり歌い出す等)のは気になりましたがそれ以外は話がまとまっていて俳優陣のア
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ザ・ゴールドフィンチ(2019年製作の映画)

3.5

爆破テロにより母を失った少年テオと一枚の名画を巡る数奇な運命のお話です。

2時間というボリュームにふさわしく、テオの心情やテオに関わる人々の心の動きを丁寧に描いたしっとりとしたヒューマンドラマです。
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9人の翻訳家 囚われたベストセラー(2019年製作の映画)

3.9

世界的ベストセラーの翻訳として招かれた9人の翻訳者を情報漏洩防止のため、シェルターで仕事をさせていたはずが新刊の内容を流出させるとメールで脅迫がきたことにより犯人探しが始まるサスペンスです。

オチは
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ハーフ・オブ・イット: 面白いのはこれから(2020年製作の映画)

4.2

成績優秀なエリーがアメフトの万年補欠なポールにラブレターの代筆を依頼されることから始まる3者3様の「愛」のあり方を描いたヒューマンドラマです。

作中、冒頭でエリーのモノローグがあったように、この映画
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アイ・アム・オールガールズ(2021年製作の映画)

4.0

南アフリカで起きている児童人身売買の事件を実話を元に描いたサスペンスです。

ただ、この作品は映画としての痛快な娯楽性の一切を排除した極めてシビアで生々しく、正義のヒーローもいない、醜悪な犯罪が明日も
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事故物件 恐い間取り(2020年製作の映画)

3.0

実在する芸人さんのベストセラーを元に作られたオリジナルストーリーです。
書籍の方では他人数から聞いた経験談が掲載されているとのこと、著者である松原タニシさんの体験+書籍+フィクションのホラー映画です。
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Diner ダイナー(2019年製作の映画)

3.8

金銭欲しさに闇バイトに手を出した主人公が殺し屋専用ダイナーに雇われる、というお話です。

蜷川監督作品ということで過剰とも思えるアートワークがどんどんクセになってゆく仕上がり。原作は未読ですが、良い意
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家をめぐる3つの物語(2022年製作の映画)

3.5

Netflixオリジナル、家にまつわる3つの物語を描いたダークファンタジーのアニメです。

1話目「内側で聞こえて紡がれるウソ」は貧しい親子が怪しげな建築家に豪華な家を贈られるというストーリーです。
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リスタートはただいまのあとで(2020年製作の映画)

3.0

BL漫画が原作となっている実写映画です。

都会での挫折を田舎で癒すというストーリーだけでも十分友情ものとして成り立ったのではないかと思いますし、人物関係や会話の流れがゆったりとしていて、あまり田舎の
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僕のワンダフル・ジャーニー(2019年製作の映画)

4.2

「僕のワンダフル・ライフ」の続編です。

前作では紆余曲折を経てイーサンの元へ帰り着いたベイリーが、今度はイーサンの孫を守り抜く物語。ひらたく言うと犬の転生ループものです。

犬の視点から人間の人生を
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アス(2019年製作の映画)

3.4

ゲットアウトの監督さんということで視聴しました。

魂まで分かち合ってしまうなら、それはクローンではなく間違いなく影であり分身な訳ですが、オカルトチックなのはこの設定のみでホラーというよりスリラー作品
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ブラック・クランズマン(2018年製作の映画)

3.5

コロラド州で初の黒人警官になったロンがKKK(白人至上主義団体)にユダヤ人の相棒とともに潜入捜査を行うという作品。
潜入捜査の緊張感もありつつ、差別の根強さ、根拠のない人種主義の危なさ、偏った思想に毒
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真・鮫島事件(2020年製作の映画)

3.2

2022年一本目です。

コロナがにわかに感染拡大を始めた時期、リモート飲み会がさほど珍しくなくなった現在のシチュエーションを利用したビデオチャット越しのホラーです。

ネットで流行った洒落にならない
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ザ・ファブル(2019年製作の映画)

3.9

原作は広告ぐらいでしか知りません。
凄腕の殺し屋が潜伏のため長期休暇で一般人として生活するというあらすじです。

アクション映画は気になったものだけ観ているのですが、欧米の重力を感じさせる打撃のヘビー
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ジュマンジ/ネクスト・レベル(2019年製作の映画)

3.5

前作試聴済みです。

やはり前作のキレと鮮烈さは2作目ともなると薄れてしまい、面白くはあるのですが前作程の中身と操作キャラとのギャップや理想が合致しておらず、登場人物の内面に対する共感度は非常に薄味に
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シライサン(2020年製作の映画)

3.0

よくある怪談が実は呪いを拡散するきっかけとなるホラーです。

乙一さんが監督とのことで期待をしていましたが、シライサンの誕生原因までもう少し掘り下げしてくれれば、邪悪な因習から生まれた存在としての怖さ
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騙し絵の牙(2021年製作の映画)

3.8

インターネットがライフラインとなった現在において苦境に立たされている出版業界と書店を舞台に、大手出版社のお家騒動に便乗したとある男の「面白いもの」を作り売り捌いていく手腕を描いた映画です。

大泉洋演
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皮膚を売った男(2020年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

実在の芸術家の作品からインスピレーションを得て作られた作品です。

シリアのラッカに住むサムとアビールは交際していたものの、サムのちょっとした発言から不当逮捕され別れ別れに。なんとか隣国のレバノンに逃
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TENET テネット(2020年製作の映画)

4.0

インターステラーやインセプションにも増して分かりにくい時間逆行の仕組みが物語の時系列をややこしくしているストーリー展開、もう最初はノリで観るしかありません。つまり、どういうことだってばよ?の千連発でな>>続きを読む

メインストリーム(2021年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

SNS、特に動画配信サイトにおける承認欲求の肥大化による暴走、というテーマはこれまでも他の作品でよく見られる題材でしたが、こちらの作品では配信する側のみならず視聴者の感覚のおかしさにも言及しているよう>>続きを読む

エイブのキッチンストーリー(2019年製作の映画)

3.7

イスラエル系の母とパレスチナ系の父の間に生まれたブルックリン育ちのエイブの複雑な家庭環境を通して、国や人種を通してではなく、個の在り方に向き合うヒューマンドラマです。

母親の祖父母と父親の祖父母は当
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ミッドサマー(2019年製作の映画)

3.5

Netflixでディレクターズカット版を鑑賞。
通常版は観ていないのでシーンやエピソードの有無は比較できません。

怖いか怖くないかと問われれば怖くはないです。とはいえ、多少ダイレクトなグロ描写がある
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ボブという名の猫 幸せのハイタッチ(2016年製作の映画)

3.7

薬物中毒の治療を続けながらも路上生活でなんとか食い繋ぐ明日もままならないジェームズが、ある日傷ついた野良猫を助け、ボブと名づけたその猫とともに暮らすうちに人生が変わってゆくという実話に基づいた映画です>>続きを読む

ドクター・スリープ(2019年製作の映画)

3.7

映画シャイニングの続編でありながら、内容的にはシャイニングであまり目立たなかった特殊能力にスポットを当てていてどちらかというと原作の要素を濃く受け継いでいる作品だったように感じます。

映画シャイニン
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来る(2018年製作の映画)

4.0

邦画ホラーでここまでエンタメに振り切りつつ、日本の風土的呪いの怖さもあり、かつ、公的権力にすら頭を下げさせる最強の霊能力者がいるのが熱いです。

ホラー部分の演出が洋画っぽさとも違って絶妙にゾワッとす
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ブライトバーン/恐怖の拡散者(2019年製作の映画)

3.2

シチュエーションや設定がスーパーマンを彷彿とさせるのはわざとなんでしょうか。
もし、スーパーマンが邪悪な異星人で地球を掠奪するために送り込まれた存在だったら、といったIFの可能性を考えさせられる内容で
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NERVE ナーヴ 世界で一番危険なゲーム(2016年製作の映画)

3.5

視聴者から振られたお題に挑戦し、ゲームを成功させるとお金が支払われるアングラサイト「ナーヴ」
親友にからかわれ弱虫だと言われたヴィーは勢いに任せてナーヴの挑戦者としてゲームに参加してしまう。といったあ
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