蟬丸さんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

蟬丸

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レッド・スパロー(2017年製作の映画)

3.5

落ち着いた感じのスパイ映画。しかしこれを落ち着いて見られる男性諸君は(おそらく女性も)いないのではないだろうか。ジェニファーローレンスが美しい。あとそんなの着てプール行くやつがあるか、というようなエロ>>続きを読む

ヒメアノ〜ル(2016年製作の映画)

3.7

新しい味のガムを食べた時のような映画だった。めちゃくちゃおもしろいというわけではない、というか他にこのような作品を観たことないから判断しづらいのだが、まあまあ好き。中盤の狂気とほほえましさや脱力感が交>>続きを読む

淵に立つ(2016年製作の映画)

3.9

公開当初観に行こうと思ってたらいつのまにか終わってた記憶がある。今日これを観るまで事前情報がポスターのみだったのでただのいい話なのかと思ったら違いました。このDVDはホラーの棚に置いてください。心のH>>続きを読む

BOY A(2007年製作の映画)

4.0

感情のやり場のなさが募るばかりであった。ハァ。
子供は無邪気だとはよくいうが、あれは"邪気がない"という意味ではなくて何が邪で何が邪でないかが分からないということなのではないか。法が公共の福祉に則って
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グレイテスト・ショーマン(2017年製作の映画)

4.5

しっかり楽しめた。ストーリーが薄い、というご指摘もあるかもしれないが、ミュージカルのシーンで圧倒されてあまり気にならない。結局ね、総合力なんですよ、何もかも。

シェイプ・オブ・ウォーター(2017年製作の映画)

4.1

"大人のためのおとぎ話"というジャンルの模範的な映画。純粋に楽しめた。全編に散りばめられたオマージュによって成り立つこの作品からは、デルトロの映画への愛が伝わってくる(気がする)。諸々の設定が全部功を>>続きを読む

ナイスガイズ!(2016年製作の映画)

4.2

バディ映画最高。バッドボーイズやリーサルウェポン久々に観たくなった。僕はアメリカ人じゃないのでそこまで深くは分からないはずだが、70年代感も良い感じだった。コメディも満載だし、テンポもいい。ゴズリング>>続きを読む

七人の侍(1954年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

不朽の名作とはこのこと。そりゃいろんなところでリメイクやオマージュされるわけだ。わかりやすいプロットに特徴ある登場人物、迫力ある戦いのシーンその他全てがただただおもしろい。それを支えているのが細密な時>>続きを読む

50/50 フィフティ・フィフティ(2011年製作の映画)

3.7

闘病と聞くと少し身構えるが、緩急のバランスが良くて観やすかった。医療技術の発達によって僕らの世代の平均寿命は120歳くらいになると言われているが、それでもデッドオアアライブの状態に際しては変わらないも>>続きを読む

サクリファイス(1986年製作の映画)

3.5

大枠はなんとなく理解したような気になっている。ちょっと耐えきれなくなったので3回に分けて鑑賞した。一気に観たら頭がパンクして寝ると思う。もし観るのであれば途中で諦めずに一度圧巻のラストまで観てみると良>>続きを読む

キングスマン:ゴールデン・サークル(2017年製作の映画)

4.0

良いエンターテイメント作品だった。前作に引き続き、様々なスパイガジェットや、ややグロい演出に心くすぐられた。エルトン・ジョンがめちゃくちゃおもしろかった。ただガジェット以外のスパイ要素がもう少し欲しか>>続きを読む

ドリーム ホーム 99%を操る男たち(2014年製作の映画)

3.6

社会派ドラマ。働くようになったらこんな葛藤や自己欺瞞を抱えながら生きていかなければいけないこともあるのだろうかと暗澹たる気持ちになった。ここまで露骨ではないにせよ。
リーマンショックが起こったのは20
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荒野の七人(1960年製作の映画)

4.0

長期休みなど劇場ばかりで観るような時期になると、ゲオで過去の名作を借りてきてバランスを取ろうとする獣が自分の中にいる。その内なる獣がセレクトしたのがこの西部劇の中でも最も有名な作品、「荒野の七人」。そ>>続きを読む

タンジェリン(2015年製作の映画)

3.8

軽く笑えて最後に心温まるいい塩梅のコメディ。iPhoneで撮影したからかどうかは分からないが、全体的に色彩が好き。こういうのが今日もどこかで繰り広げられているんでしょうね。

スリー・ビルボード(2017年製作の映画)

4.2

よくできた映画だった。自分と他人との間の矛盾とか自分の中の矛盾は永遠に存在するけれどもどう折り合いをつけるかっていうのに明確な答えはなくて、最後のミルドレッドのセリフがなんとなくこの映画の中での一応の>>続きを読む

[リミット](2010年製作の映画)

3.5

たまたま一緒に借りてたフォーン・ブースもそうだが、サスペンスの中ではソリッド・シチュエーションが特に好きだ。物語が展開していく中で色んな制約が逆に良いスパイスとなるからである。観る側にまで息苦しさや不>>続きを読む

デトロイト(2017年製作の映画)

4.0

1番前で観ていたので少し首が凝ったけど、なんか没入できた感がしたような気がするので良しとする。実際の写真や映像を用いているのも相まって緊張感があった。またこういうエンターテイメントとして造り上げられる>>続きを読む

セレステ∞ジェシー(2012年製作の映画)

3.6

常々、人生で最も重要な要素の一つはタイミングだと考えさせられる。人の一生は、諸々のタイミングの重なりであることが起こって、またそのタイミングで…というようなことの繰り返しと見ることもできるかもしれない>>続きを読む

フォーン・ブース(2002年製作の映画)

4.2

これを初めて観たのは中3の夏で、なんで覚えてるかというとその日が夏期講習の真っ只中でその時間に出なきゃもう間に合わないっていうギリギリの時間まで観て興奮したまま授業の内容があんまり入ってこなかった記憶>>続きを読む

コロニア(2015年製作の映画)

3.6

緊迫感があってよかった。
こういうカルト教団の中で搾取されている人々がその構造に疑問を抱かないのはやっぱり無知だから、というよりは無知に仕立て上げられてるからなのだろうか、などと考えながら観てた。
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ファーゴ(1996年製作の映画)

4.0

事前情報がタイトルのみだったのでエンドロールでコーエン兄弟だと気づいた。

テンポが非常に良い。署長が有能すぎるのもそれに拍車をかけてる。あと場面転換が独特。雪の白いのも映えてました。

南瓜とマヨネーズ(2017年製作の映画)

3.8

富永監督の作品初めて観たと思ったけど、実は「乱暴と待機」を既に観ていた。やくしまるえつこの起用に納得。


ヒモと聞くと生ぬるい生活を送っているように感じるけど、ヒモはヒモで、いやヒモだからこそ結構し
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ONCE ダブリンの街角で(2007年製作の映画)

4.0

とにかく音楽が良い。長さ的にストーリーもスッと入ってくる。楽器屋でのセッションのシーンがとレコーディングのシーンが好きです。ジョン・カーニー、ハズレがない

サイダーハウス・ルール(1999年製作の映画)

4.3

良い。美しい風景の中でずっしりとしたテーマを扱いながらも、ホーマーが成長していくのが分かりやすくて良い。物理的にだけではなく、世界は広い。
寝る前の挨拶も良かった。

ルーム(2015年製作の映画)

4.5

事前に情報をほとんど得ずに見たのでサスペンス映画かと思った。

だいたいこういう始まり方の映画は2時間弱かけて脱出に成功してひとまずハッピーエンド、という感じだろうなと思っていたけれども現実には続きが
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50年後のボクたちは(2016年製作の映画)

4.7

ジュブナイル×ロードムービーという組み合わせ、無敵すぎるだろ。どう転んでもおもしろいと言わざるを得ない。時間が経つにつれてだんだん3人が愛おしくすら思えてくる。こういうの観ると今の思考、感覚、記憶を持>>続きを読む

エンドレス・ポエトリー(2016年製作の映画)

4.0

訳が分からないようでいて実はシンプル。良い意味で夢を観ているような2時間だったのは、決して寝不足の靄がかかった頭で観ていたからだけのせいでは無いと思う。あと、むしろ頭を空っぽにして観るのが正解なのかも>>続きを読む

ザ・ゲスト(2014年製作の映画)

4.0

おもしろい。
たしかに展開が雑だし謎も残るけどそんなの関係なくなるくらいおもしろかったし、ダン・スティーヴンスがイケメンだった。バランスが良くて全てが秀でてる名作には出せない味。
最後のシーンはなんか
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gifted/ギフテッド(2017年製作の映画)

4.5

これは良い。ところどころ笑うところもあって、何よりメアリーが可愛すぎて多幸感があった。久々に泣きそうになった。

IT/イット “それ”が見えたら、終わり。(2017年製作の映画)

4.0

原作未読。スティーブンキングは昔図書館で借りて結構読んだんだけれどもitだけは無かった。2作目を見る前に読もうと思う。今はある程度の財力があるので買って読もう。たぶんスティーブンキングもその方が喜ぶ。>>続きを読む

サウスポー(2015年製作の映画)

3.7

落ちぶれた人が頑張ってるの見るとなんか熱くなるし、とにかくボクシングのシーンが良い。

しかしこれを見ると余計にナイトクローラーのときのジェイクギレンホール気持ち悪すぎだろってなる

レスラー(2008年製作の映画)

5.0

むちゃくちゃ良い。
落ち目でボロボロのプロレスラーが心臓発作をきっかけに今さら外の世界に安住を求めようとするけれど、そううまくいくはずもない。なぜならプロレスラーとしての生き方以外を知らないから。結局
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全身小説家(1994年製作の映画)

4.2

おもしろい。
特に当初はただ小説家が癌と闘うのを記録しようとしたものが途中から結果的にこういう方向になっていった偶然がすごい。
井上光晴が自分の経歴に嘘を織り交ぜたのは結局他人からどう見られたいかとい
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