れーさんの映画レビュー・感想・評価

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メドゥーサ デラックス(2022年製作の映画)

3.2

美容師コンテスト会場で頭皮を剥がれたカリスマ美容師の遺体が見つかり、美容師やモデル達の間に動揺が走る。犯人探しというより個性爆発キャラ達がギラギラと織りなすワンショット群像劇。次から次へと入れ替わる人>>続きを読む

リトル・エッラ(2022年製作の映画)

3.1

大好きなおじさんの家から彼氏をあの手この手で追い出そうとする女の子エッラ。同監督はロスバンドが素晴らしすぎたのでちと期待しすぎた感はあるが、人付き合いがニガテなエッラは不器用で、イタズラしてもイジワル>>続きを読む

マンティコア 怪物(2022年製作の映画)

3.8

ゲームのクリーチャーデザインをする男は隣室の少年を火事から助けだす。スペイン映画ってわりとエグいイメージあるけど(でもそういうのが好き)これは内気な彼に共感もできたり、ゆるりとしたロマンスもさりげなく>>続きを読む

パリでかくれんぼ(1995年製作の映画)

3.6

ジャック・リヴェット傑作選2024にて。手癖の悪いニノン、昏睡から目覚め自由を謳歌するルイーズ、生き別れた母を探すイダ、個性豊かな3人の女子がのびのびと暮らすパリの街。ミステリーで、オシャレで、時々ミ>>続きを読む

インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説(1984年製作の映画)

5.0

午前十時の映画祭にて。シリーズ全部好きだけどその中でもいっちばん大好きなのが魔宮の伝説。初めから終わりまで、おもしろくないところが1秒たりともない完全無欠のアトラクションムービー。子供の頃から死ぬほど>>続きを読む

インディ・ジョーンズ/最後の聖戦(1989年製作の映画)

5.0

午前十時の映画祭にて。いやぁ〜これもまたいいんだよなぁ〜!1番好きなのは魔宮の伝説だけど、シリーズで1番笑えるのはコレかも。反発しながらも結局似た者同士なインディ親子が可愛くて愛おしくてたまらん。ハリ>>続きを読む

ブルックリンでオペラを(2023年製作の映画)

3.2

書けないオペラ作曲家と潔癖症の精神科医の夫婦、その息子と恋人一家、恋愛依存症の女船長、人はみな不完全で、だけどいびつながらも絡まりあい補いあって転がっていくそんな群像劇。とはいえ私もわりと潔癖なので、>>続きを読む

毒娘(2024年製作の映画)

3.2

越した先は近所で噂のヤバい子“ちーちゃん”が執着する家だった。オバケとかじゃなくまじでヤバい人のやつ。キャラ立ちまくりのちーちゃんのヤバみはもちろん、一見普通の人が孕んでいるヤバさにもゾワゾワ。同監督>>続きを読む

フォロウィング 25周年/HDレストア版(1998年製作の映画)

3.8

ノーラン監督1998年の長編デビュー作。街で目に止まった人を尾行する男は、奇妙な泥棒に出会い感化されていく。この頃からコラージュのような時間軸で気が抜けん(笑)。しかし荒削りさはありつつもすでにノーラ>>続きを読む

オーメン:ザ・ファースト(2024年製作の映画)

3.8

悪魔の子ダミアン誕生秘話。もちろん怖くて3回くらい椅子から飛び上がったけど(笑)それだけじゃなく説得力と丁寧さが感じられる良ホラー。これが長編デビュー作ってこの監督すごいな。前日譚としてよくできてるし>>続きを読む

アイアンクロー(2023年製作の映画)

3.9

“呪われた一家”と呼ばれた実在のプロレス一家フォン・エリック家。厳格な父の元、仲の良い四兄弟はひたすらに強くなろうと高め合い、やがて悲劇は連鎖していく。バッキバキに鍛えあげたザックエフロンの肉体に驚き>>続きを読む

インフィニティ・プール(2023年製作の映画)

3.3

人を殺めたら即死刑、ただし金持ち観光客はクローンを身代わりにできますよーというBクローネンバーグのリゾートホラー。エロもグロもかなり頑張っとるが、それらを生身で凌駕してくるミアゴスの怖さよw 父譲りの>>続きを読む

エリック・クラプトン : ライヴ・イン・サンディエゴ〜伝説の一夜(2016年製作の映画)

4.2

2007年、JJケイルもゲスト出演したクラプトン伝説のライブ。まさに神プレイ。私もゾクッとした瞬間、クラプトンがニヤッとして、座ってた観客もブワッと立ちあがるあの昂り!odessaシアターであの気持ち>>続きを読む

ザ・エクスチェンジ(2022年製作の映画)

3.8

2014年にもあったロシアのウクライナ侵攻で捕虜となった息子を救うべく単身敵地に乗り込む外科医の父。ぽっちゃりした民間人のお父さんが矢も盾もたまらず戦地に赴き、一方でもう一組の親子愛も描かれ胸を打つ。>>続きを読む

サッドヒルを掘り返せ(2017年製作の映画)

4.2

続・夕陽のガンマンの伝説のロケ地・サッドヒル墓地を何年もかけて復興するアツいファン達のドキュメンタリー。マカロニウエスタンは詳しくないが、わかる、その気持ちわかるよぉ~と偉業をなしとげた彼らの表情に号>>続きを読む

続・夕陽のガンマン/地獄の決斗(1966年製作の映画)

4.6

前作も凄いがこちらはさらにシビれる超ド傑作ウエスタン!背中越しに映る決闘の相手、殺気を湛えた目のアップ、今にも銃を抜かんと緊張感みなぎる手、もう全カットが一分の隙もなくカッコよすぎてゾクゾク。どうして>>続きを読む

夕陽のガンマン(1965年製作の映画)

4.2

1965年セルジオレオーネ監督によるマカロニウエスタンの金字塔。悪党一味を追う2人の賞金稼ぎ。若きイーストウッドのかっこよさにうち震え、リーヴァンクリーフの大人の魅力に酔いしれる。シビれるカットの連続>>続きを読む

ゴーストバスターズ/フローズン・サマー(2024年製作の映画)

3.3

前作ほどの胸アツさはないものの、ちょっぴり怖くて楽しいオバケ退治に客席のあちこちから子供達の笑い声があがり、オリジナルで育った私も随所に散りばめられた懐かしさに多幸感でいっぱい。おじいちゃん達も頑張っ>>続きを読む

オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.4

先行IMAX上映にて。
被爆の直接的な描写はほぼなく、アメリカの人にももっとそういうとこも見て欲しかったとも思う。しかし原爆の父がいかにして開発し葛藤を抱いていくかに焦点を絞っているし、音の使い方がと
>>続きを読む

12日の殺人(2022年製作の映画)

3.4

夜道で21歳の女の子が生きたまま焼かれ殺される。実際にあった未解決事件を元にしているのでもちろん解決してスッキリとはいかないが、捜査する刑事達の人間臭さがよく描かれ、彼ら含む男性達の無意識のバイアスが>>続きを読む

最後のMR.BIG~日本への愛と伝承(2024年製作の映画)

4.2

TBSドキュメンタリー映画祭にて。TV版よりファンの方のインタビュー等は減り、阪神淡路チャリティーライブや東日本の被災地公演など、その分LIVE映像たっぷりで濃く長く。東日本大震災の1ヶ月後には被災地>>続きを読む

COUNT ME IN 魂のリズム(2021年製作の映画)

3.2

ロジャーテイラーやチャドスミス、ニコマクブレインなど名だたるロックドラマー達のドラムとの出会いや尊敬するドラマーへの想いなどを語る。一流ドラマーから見た一流ドラマーの話は興味深く、またセッション含めい>>続きを読む

DOGMAN ドッグマン(2023年製作の映画)

3.9

激しく虐待され檻の中で育った足の不自由な青年が心通わせられるのは犬たちだけ。ニキータとかレオンとか、若かりし頃に好きだったリュックベッソンがやっと戻ってきた感じ。歌の力、ここぞというカット、そして何よ>>続きを読む

キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン(2023年製作の映画)

4.4

石油で潤う先住民達の元に群がる白人達とやがて起こる連続殺人事件。3時間半近いのになんだろうこの緊張感の途切れなさ!さすがスコセッシ、映画らしい映画に芯まで浸れた。デニーロやレオはもちろん、母なる強さみ>>続きを読む

デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

5.0

IMAX先行上映にて。
一夜にして滅ぼされた一族の生き残りポールは砂の民と共についに蜂起の時を迎える。嗚呼、なんという世界観!内蔵全部をズンズン震わす重低音と厳しくも美しいどこまでも続く砂の海は目眩が
>>続きを読む

ARGYLLE/アーガイル(2024年製作の映画)

3.9

あまりに現実を言い当てすぎて組織に狙われることになった人気のスパイ小説家をブラダラ姐さんが好演。サムロックウェルも超いい。そしてマシューヴォーン監督はほんとに音楽の使い方と悪ふざけがうまいな。テンポよ>>続きを読む

FEAST -狂宴-(2022年製作の映画)

3.2

交通事故を起こした息子に代わり父は刑務所へ。やがて裕福な加害者家族の家で働きだす貧しい被害者遺族たち。どちらの感情も、フィリピンだから?キリスト教だから?私には理解しかねるものばかりだが揺さぶられた。>>続きを読む

ポラリス 死闘のアイスロード(2022年製作の映画)

3.2

近未来、雪に覆われた世界でシロクマに育てられた不思議な力を持つ少女は追われる身に。低予算ぽいけど幻想的な世界観と白銀に映える血飛沫が魅力的。ファーストカットからもう好き。ちょい黒木華似の少女の野生児っ>>続きを読む

マダム・ウェブ(2024年製作の映画)

3.5

予知能力に目覚めた女性が殺される未来を持つ3人の少女を救うべく奮闘。日本の宣伝文句のミステリーかどうかは疑問だが、直接的に闘う力ではなく救うための能力ってのがこれまでのmarvel作品とは一線を画して>>続きを読む

犯罪都市 NO WAY OUT(2023年製作の映画)

3.9

悪は全員ぶっ飛ばす刑事シリーズ第3弾。とはいえここから観ても全然OK。ひたすらぶん殴っていくだけだから(笑)。バチボコに強いのになんだか微笑ましいマブリーのおもしろさもヒートアップ、今回はジャパニーズ>>続きを読む

笑の大学(2004年製作の映画)

3.8

心から笑ったことのない威圧的な検閲官に何度も台本を書き直させられる喜劇作家。ほぼ2人の会話劇だけど、三谷幸喜の脚本が冴え渡り、なんとも清々しい気持ちに。役所さん演じる検閲官がほんの僅かずつ変わっていく>>続きを読む

コヴェナント/約束の救出(2023年製作の映画)

3.8

自分を助けたせいでタリバンに追われることになった現地通訳を救うべく、再びアフガニスタンに向かう米軍兵士。いつものスタイリッシュさもいいけど、私はガイリチはこういう泥臭くゴリゴリ骨太系が好きだ。言葉少な>>続きを読む

ボーはおそれている(2023年製作の映画)

3.6

母の訃報を受け実家へ帰ろうとするが、次から次へと奇妙な災難に遭う男。本人も神経症っぽいしコレ全て現実?と思いつつ延々と続く苦痛に叫び出したくなる。でもこれまで観たアリアスター作品の中じゃ1番わかりみが>>続きを読む

南極料理人(2009年製作の映画)

4.6

新所沢レッツシネパークさんのさよなら興行にて。南極基地での男8人暮らしの日々。現役の日本の映画監督で一番好きな沖田修一監督に出会えた作品をスクリーンで観られる幸せ。そして監督と盆を演じた黒田大輔さんの>>続きを読む

このすばらしきせかい(2006年製作の映画)

3.9

引きこもりの高校生とダメなおじさんの奇妙な交流を、程よい可笑しみと共にゆるりと描く。2006年に撮られた長編デビュー作ながら、この頃から沖田修一監督らしいのどかなユーモアが光る。ちょっとした日常を切り>>続きを読む

落下の解剖学(2023年製作の映画)

3.8

山小屋の窓から男が転落死。嫌疑をかけられたのはその妻、そして証人は視覚障害を持つ10歳の息子。組立ての巧みさにゾクゾクしっぱなしの痺れる法廷劇で、裁判が進むにつれ家族の内情が少しずつ少しずつ見えくる様>>続きを読む

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