れーさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

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デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

5.0

IMAX先行上映にて。
一夜にして滅ぼされた一族の生き残りポールは砂の民と共についに蜂起の時を迎える。嗚呼、なんという世界観!内蔵全部をズンズン震わす重低音と厳しくも美しいどこまでも続く砂の海は目眩が
>>続きを読む

ARGYLLE/アーガイル(2024年製作の映画)

3.9

あまりに現実を言い当てすぎて組織に狙われることになった人気のスパイ小説家をブラダラ姐さんが好演。サムロックウェルも超いい。そしてマシューヴォーン監督はほんとに音楽の使い方と悪ふざけがうまいな。テンポよ>>続きを読む

FEAST -狂宴-(2022年製作の映画)

3.2

交通事故を起こした息子に代わり父は刑務所へ。やがて裕福な加害者家族の家で働きだす貧しい被害者遺族たち。どちらの感情も、フィリピンだから?キリスト教だから?私には理解しかねるものばかりだが揺さぶられた。>>続きを読む

ポラリス 死闘のアイスロード(2022年製作の映画)

3.2

近未来、雪に覆われた世界でシロクマに育てられた不思議な力を持つ少女は追われる身に。低予算ぽいけど幻想的な世界観と白銀に映える血飛沫が魅力的。ファーストカットからもう好き。ちょい黒木華似の少女の野生児っ>>続きを読む

マダム・ウェブ(2024年製作の映画)

3.5

予知能力に目覚めた女性が殺される未来を持つ3人の少女を救うべく奮闘。日本の宣伝文句のミステリーかどうかは疑問だが、直接的に闘う力ではなく救うための能力ってのがこれまでのmarvel作品とは一線を画して>>続きを読む

犯罪都市 NO WAY OUT(2023年製作の映画)

3.9

悪は全員ぶっ飛ばす刑事シリーズ第3弾。とはいえここから観ても全然OK。ひたすらぶん殴っていくだけだから(笑)。バチボコに強いのになんだか微笑ましいマブリーのおもしろさもヒートアップ、今回はジャパニーズ>>続きを読む

笑の大学(2004年製作の映画)

3.8

心から笑ったことのない威圧的な検閲官に何度も台本を書き直させられる喜劇作家。ほぼ2人の会話劇だけど、三谷幸喜の脚本が冴え渡り、なんとも清々しい気持ちに。役所さん演じる検閲官がほんの僅かずつ変わっていく>>続きを読む

コヴェナント/約束の救出(2023年製作の映画)

3.8

自分を助けたせいでタリバンに追われることになった現地通訳を救うべく、再びアフガニスタンに向かう米軍兵士。いつものスタイリッシュさもいいけど、私はガイリチはこういう泥臭くゴリゴリ骨太系が好きだ。言葉少な>>続きを読む

ボーはおそれている(2023年製作の映画)

3.6

母の訃報を受け実家へ帰ろうとするが、次から次へと奇妙な災難に遭う男。本人も神経症っぽいしコレ全て現実?と思いつつ延々と続く苦痛に叫び出したくなる。でもこれまで観たアリアスター作品の中じゃ1番わかりみが>>続きを読む

南極料理人(2009年製作の映画)

4.6

新所沢レッツシネパークさんのさよなら興行にて。南極基地での男8人暮らしの日々。現役の日本の映画監督で一番好きな沖田修一監督に出会えた作品をスクリーンで観られる幸せ。そして監督と盆を演じた黒田大輔さんの>>続きを読む

このすばらしきせかい(2006年製作の映画)

3.9

引きこもりの高校生とダメなおじさんの奇妙な交流を、程よい可笑しみと共にゆるりと描く。2006年に撮られた長編デビュー作ながら、この頃から沖田修一監督らしいのどかなユーモアが光る。ちょっとした日常を切り>>続きを読む

落下の解剖学(2023年製作の映画)

3.8

山小屋の窓から男が転落死。嫌疑をかけられたのはその妻、そして証人は視覚障害を持つ10歳の息子。組立ての巧みさにゾクゾクしっぱなしの痺れる法廷劇で、裁判が進むにつれ家族の内情が少しずつ少しずつ見えくる様>>続きを読む

ネクスト・ゴール・ウィンズ(2023年製作の映画)

3.6

世界最弱の米国領サモアチームと崖っぷちのアメリカ人監督の実話を元に映画化。とはいえ熱血スポコンではなく、映画ネタとかギャグとかかましつつタイカワイティティがかる〜いタッチで撮ったサッカー版クールランニ>>続きを読む

クイーン:ロック・モントリオール1981(1981年製作の映画)

5.0

1981年、脂ののりきったクイーンの伝説的LIVEをIMAX上映。4Kリマスターすげぇ!映像も音もクリアでまさにLIVEを観てる感覚。フレディのちょっと出た鼻毛までよく見える!王道曲のアレンジもかっこ>>続きを読む

瞳をとじて(2023年製作の映画)

3.8

親友でもある俳優が撮影半ばにして失踪したことから20年前に映画界を去った監督。ヴィクトル・エリセ監督自身が31年ぶりの長編作ということで、どこか重なる感じ。大スジにはあまり関係ないちょっとした会話や主>>続きを読む

Firebird ファイアバード(2021年製作の映画)

3.6

同性愛が禁じられた旧ソ連エストニア。空軍基地で惹かれ合いすれ違う大尉と二等兵の愛は、薄いご本のような王道悲恋で耽美すぎる感もあるが王道もたまにはいいもんだと思わせる丁寧な描写。本郷奏多っぽいセルゲイが>>続きを読む

スウィート・シング(2020年製作の映画)

4.5

理不尽な大人達からのささやかな逃避行。ほんの数日かもしれないけれど、その時間は永遠よりずっと尊いのかも。抑圧から抜け出した子供たちを見ていたら、時折ふいに涙が止まらなくなってしまった。ほぼモノクロで描>>続きを読む

梟ーフクロウー(2022年製作の映画)

3.9

宮廷の鍼医となった盲目の男は、王の息子が毒殺されるのを“目撃”してしまう。周りからもまるで見えない存在のように扱われながらも、盲目の男は研ぎ澄まされた感覚で実は多くを知っていくのがおもしろい。史実をベ>>続きを読む

フレディ・マーキュリーThe Show Must Go On(2023年製作の映画)

3.0

関係者のインタビューで綴るフレディの人となり。なんとなく見たことあったり聞いたことあるような話も多いが、生前の彼の姿に思いを馳せる良きひととき。49分とさっくり短いドキュメンタリー。

ホドロフスキーのDUNE(2013年製作の映画)

3.2

SF超大作DUNEが頓挫してしまうまで。ドキュメンタリーながら、ほ、ほんとに!?ってくらいのスケールのデカさと熱量と荒唐無稽さにビビる。自分達を“戦士”と呼ぶホドロフスキー監督が大いに吠える!!結末に>>続きを読む

DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)

4.8

強大な力をもたらす砂の惑星と予知夢を見る少年を描くSF叙事詩。実はリンチ版も大好きだったんだけど、これだよ!こういうことだよ!と私の好みを鷲掴みにする圧倒的世界観。腹の底に響く重低音と共にデカくてかっ>>続きを読む

ルイスと不思議の時計(2018年製作の映画)

4.0

ジャックブラックとケイトブランシェットってだけでも最高なのに、しっかり大人も楽しめる(たぶん大人しかわからない悲しさもあるしね)イーライロス臭ぷんぷんなダークファンタジーに仕上がっていてステキ!子供た>>続きを読む

ヴィナス戦記(1989年製作の映画)

4.0

公開当時は少年隊カッちゃんの声優デビュー目当てで見に行ってすっかり作品の虜に。2019年の30周年上映も観に行って、今回は新所沢レッツシネパークの安彦監督トークショー付上映にて。
人類が金星に移り住ん
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ジュリアン(2017年製作の映画)

4.0

母と姉と3人で暮らす少年ジュリアンは、離婚した父と週末を過ごさねばならない。ストーカー気質の父から母を守ろうとをする少年の心が痛いほど伝わってくる。もっと映画っぽく作りたくなりそうなところを、あえて現>>続きを読む

ウィリーズ・ワンダーランド(2021年製作の映画)

4.0

呪われた廃遊園地で襲いかかるキャラクター供を鬼強いニコラスケイジがバッタバッタとなぎ倒していく!という惚れ惚れするくらいB級らしいB級作(笑)。私達の大好きなニコラスケイジがたっぷりつまった、心底しょ>>続きを読む

ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ(2023年製作の映画)

2.6

廃墟ピザ屋の機械仕掛けのマスコット達が勝手に動き出すというホラー。ゴア描写も物足りないし、主人公のトラウマや成長も今ひとつ盛上がりに欠けるので、似てる作品だとウィリーズワンダーランドの方が断然好きだな>>続きを読む

ジャンヌ・デュ・バリー 国王最期の愛人(2023年製作の映画)

3.8

聡明さと奔放さで高級娼婦からルイ15世の公妾に成り上がった女の生涯。ヴェルサイユの絢爛さに見惚れ、人間関係のドロドロさに慄き、大河ドラマをイッキ見したような濃密さ。ラ・ボルドがいいのよね。あとデュバリ>>続きを読む

ハンターキラー 潜航せよ(2018年製作の映画)

5.0

一言でいうなれば水中のバトルシップ!!!いやそれだけじゃない、地上戦もアツいのよ!水上もよ!とにかくもう最&高しか言葉が見つからない米露激アツネイビームービー。カッコ良さと緊張感で最初から最後まで全身>>続きを読む

ランボー ラスト・ブラッド(2019年製作の映画)

3.8

5作目にしてついに完結編。過去4作とはちと毛色が変わり、ど、どした!?と笑っちゃうくらいイーライ・ロスばりの血みどろスプラッタムービーに仕上がっておりますが、メキシコの人身売買組織をえげつないほどフル>>続きを読む

ジェヴォーダンの獣 ディレクターズ・カット(2001年製作の映画)

4.0

2001年製作。18世紀フランス、人々を襲う“獣”の調査にやってきた学者とモホーク族の男。ヴァンサンカッセルもモニカベルッチも昔から好きなのになんで当時スルーしたんだコレ!大好物なやつー!とその世界観>>続きを読む

ゴースト・トロピック(2019年製作の映画)

3.6

終電で寝過ごしちゃってトボトボ歩いて帰るお掃除おばちゃん。誰もいない部屋に差し込む光や、濡れた夜道など、度胸あるなと思っちゃうくらいにゆっくりと見せる時間経過が印象的で美しく、夜の空気を感じられる。雄>>続きを読む

ブレイキング・ニュース(2004年製作の映画)

4.0

2004年ジョニートー監督作。団地に立て篭もる強盗団を威信をかけ捕らえようとする警察。冒頭の7分間ワンカット銃撃戦からゾクゾクしっぱなし。執念を燃やす刑事、たまたま居合わせた暗殺者、人質親子、マスコミ>>続きを読む

軍中楽園(2014年製作の映画)

3.8

台湾に実在したという軍管轄の娼館を舞台に、そこに世話係として配属された若く真面目な兵士の成長を描く。面倒見のいい上官、いじめられている友、娼館で働く女たち、皆がしあわせを求め必死にあがいている姿が胸に>>続きを読む

ブリグズビー・ベア(2017年製作の映画)

5.0

シェルターでクマの教育番組だけを見て育った青年は外の世界に出るが、彼のブリグズビーベアへの情熱は変わらず自分で続編を撮ろうと決心する。好きなものを真っ直ぐに好きでいること、そしてそれに同意してくれる友>>続きを読む

ラ・ベア マッチョに恋して(2014年製作の映画)

3.6

マジックマイクのジョー・マンガニエロ初監督作で老舗クラブの男性ストリッパー達を追うドキュメンタリー。顔はそこそこでもステージに上がると輝くのは、彼らは女の子達を幸せにするため日々ストイックに精進する仕>>続きを読む

ブラック・フォン(2022年製作の映画)

3.9

児童連続誘拐犯に監禁された少年に過去の被害者達から電話がかかってくる。イーサンホークのヤバさもさることながら、少年を演じるメイソンテムズ君が本当に素晴らしい。どことなくストシンを思わせる郷愁や、原作者>>続きを読む