れーさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

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ブレイキング・ニュース(2004年製作の映画)

4.0

2004年ジョニートー監督作。団地に立て篭もる強盗団を威信をかけ捕らえようとする警察。冒頭の7分間ワンカット銃撃戦からゾクゾクしっぱなし。執念を燃やす刑事、たまたま居合わせた暗殺者、人質親子、マスコミ>>続きを読む

軍中楽園(2014年製作の映画)

3.8

台湾に実在したという軍管轄の娼館を舞台に、そこに世話係として配属された若く真面目な兵士の成長を描く。面倒見のいい上官、いじめられている友、娼館で働く女たち、皆がしあわせを求め必死にあがいている姿が胸に>>続きを読む

ブリグズビー・ベア(2017年製作の映画)

5.0

シェルターでクマの教育番組だけを見て育った青年は外の世界に出るが、彼のブリグズビーベアへの情熱は変わらず自分で続編を撮ろうと決心する。好きなものを真っ直ぐに好きでいること、そしてそれに同意してくれる友>>続きを読む

ラ・ベア マッチョに恋して(2014年製作の映画)

3.6

マジックマイクのジョー・マンガニエロ初監督作で老舗クラブの男性ストリッパー達を追うドキュメンタリー。顔はそこそこでもステージに上がると輝くのは、彼らは女の子達を幸せにするため日々ストイックに精進する仕>>続きを読む

ブラック・フォン(2022年製作の映画)

3.9

児童連続誘拐犯に監禁された少年に過去の被害者達から電話がかかってくる。イーサンホークのヤバさもさることながら、少年を演じるメイソンテムズ君が本当に素晴らしい。どことなくストシンを思わせる郷愁や、原作者>>続きを読む

ゴーストランドの惨劇(2018年製作の映画)

4.2

田舎に越してきたばかりの母と娘2人は突如暴漢2人組に押し入られる。容赦ない暴力描写と不気味さと、脚本の巧による圧倒的な絶望に打ちのめされる。パスカルロジェ監督、マーターズもトールマンも怖かったけど、こ>>続きを読む

ダム・マネー ウォール街を狙え!(2023年製作の映画)

3.8

1人のYouTuberに共感した個人投資家達が団結し、富豪達にひと泡吹かす。ポールダノ演ずる主人公含め皆つつましやかに暮らすごくごく普通の人々で、1人1人は少額ずつの投資何やがて大きな波となりウォール>>続きを読む

マローボーン家の掟(2017年製作の映画)

4.7

母の死後、人里離れた屋敷に隠れ住む4兄弟。ホラーでありながらもやさしく切ない物語にとめどなく涙が零れてしまった。射し込む日差しや兄弟達の仲睦まじい日々が本当に美しくて、この時が永遠に続けばいいのにと願>>続きを読む

スティーヴン・キング エイジ・オブ・パンデミック(2020年製作の映画)

2.5

トウモロコシ畑を守ろうと孤児の少女をリーダーに子供達が大人に反旗を翻す。リベリオンの監督ってことで期待しすぎちゃったのもあるかな。出てくる人がみんなへっぽこなのとチープなCGでなんとなく『それがいる森>>続きを読む

ベネデッタ(2021年製作の映画)

4.0

イエスの声を聞き身体に聖痕が刻まれたシスター・ベネデッタの奇跡は嘘か真か。信仰にも愛欲にも真っ直ぐに突き進み、微塵も揺るがぬベネデッタに人々は何を見たのか。このドぎつさ、辛辣さに打ちのめされ、だからヴ>>続きを読む

悪い子バビー/アブノーマル(1994年製作の映画)

4.2

1993年作オーストラリア映画。毒母に35年間家に閉じ込められていたバビーは、生まれて初めて外の世界に踏み出す。善も悪も知らないバビーは恐ろしいほど無垢、だが外の世界も恐ろしい。ショッキングで観る者を>>続きを読む

インディ・ジョーンズと運命のダイヤル(2023年製作の映画)

4.0

ハリソンがまたインディをやろう、最後の冒険を見せようって思ってくれただけでもう尊いじゃない。老いてもなおカッコよくてチャーミングで、インディがしっかりインディ。サラーも変わらずサラーでさぁ。ジョンウィ>>続きを読む

シンクロナイズドモンスター(2016年製作の映画)

3.5

酔って失敗ばかりの主人公は遠く韓国に現れる怪獣が自分とシンクロしてると気づく。もっとコメディかと思いきや、結構胸クソ。でも昔飲んでた頃の自分にそれこそシンクロする部分もあったりして自戒の念つーか、そっ>>続きを読む

聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア(2017年製作の映画)

3.8

不気味な少年と親しくする外科医。ある日、外科医の子供達は歩くことができなくなる。同監督のロブスターに見られたようなユーモア要素はないが、クライマックスへ向かう途切れない不気味さは見事。神話に疎い私も充>>続きを読む

ロブスター(2015年製作の映画)

4.6

45日以内に伴侶を見つけなければ動物にされる…不条理な世界を、登場人物みんなが時に滑稽なくらい真面目に生きている。シュールさもあざとくないギリギリのバランスでニヤリとさせてくれるのがいい。構図や色味の>>続きを読む

女王陛下のお気に入り(2018年製作の映画)

4.5

ヨルゴス・ランティモスが歴史物を撮るとなるほどこうなるのか!という面白さがピタリとハマった感じ。白鳥の足が水面下で動くように女王の寵愛を受けようと画策する女の争いが、恐ろしくもあり滑稽でもあり。ギリ不>>続きを読む

哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.7

無垢なる者、冒険へ。
成人女性の身体に胎児の脳を移植されたベラは、善悪、性差、貧富、知性、はてはセックスに至るまでまっさらな心で挑み、凄まじい勢いで成長していく。私達が囚われてきた“当たり前”に真っ直
>>続きを読む

グランツーリスモ(2023年製作の映画)

4.5

ガチめゲーマーが小さな頃から夢だったレーサーを目指す、という夢みたいな実話。誰になんと言われようと好きを諦めずに突き詰めていったらこんな未来が…という眩しすぎる希望に涙し、腹の底に響くエンジン音やアツ>>続きを読む

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

3.9

規則正しく暮らすトイレ清掃員の毎日。寡黙な主人公はほとんど喋らない。でも空を見上げ、読書や音楽を愛し、つつましやかな毎日を微笑みをたたえて丁寧に生きる姿は、現実ではなかなか得られない心の美しさが滲んで>>続きを読む

サンクスギビング(2023年製作の映画)

3.6

スーパーのセールに客が殺到し死者が出た1年後、感謝祭に殺人鬼が現れ関係者が次々と惨殺されていく。こんな殺し方はいかが?とイーライロスがニヤついてるのが透けて見えるようなゴア描写の数々にこちらもいつしか>>続きを読む

スマイル(2022年製作の映画)

3.7

精神科医の目の前で笑顔の患者が己の喉をかき切る。新人監督の低予算作品ながら、造形のキモさもかなり頑張ってるし、不気味な笑顔と不条理な呪いの連鎖にいい感じにゾッとできる良ホラー。

劇場版 SPY×FAMILY CODE: White(2023年製作の映画)

3.4

旅行先でアーニャがさらわれちゃう!スパイと殺し屋が出てくるのにまさにファミリー映画。スッキリした作画で単純明快でお子様大ウケ(オトナもウケたw)ギャグ満載、でも立体感あるアクションもあって家族みんなで>>続きを読む

NOCEBO/ノセボ(2022年製作の映画)

2.9

原因不明の不調に悩まされるワーママは、フィリピンから来た家政婦の民間療法に頼り始める。病んでいく主人公と家政婦の過去が交錯する感じはいいけど、ストーリーを追いすぎて怖さは少し物足りないかも。ノセボ効果>>続きを読む

ミツバチと私(2023年製作の映画)

3.0

性自認に悩む8歳の少年と戸惑う家族の夏。でもそれ以外のワガママさと、それをあまり叱らないお母さんが気になっちゃって、今ひとつ気持ちが入り込めず。まぁ、不安定な心の表れなのかもしれないけどさ、それにして>>続きを読む

エターナル・ドーター(2022年製作の映画)

3.6

古びたホテルに滞在する老いた母と母を気にかける娘。不穏さたっぷりな劇伴と何か起こりそうな洋館の雰囲気のなかで穏やかであろうとする2人の日々がなんかクセになる。派手な作品ではないがなんだかグッとくる。テ>>続きを読む

エクスペンダブルズ ニューブラッド(2023年製作の映画)

3.2

やっぱ世代交代の波は寂しいし、過去作に比べるとだいぶ雑でやっつけ感が。でもステイサムがもりもり闘ってくれて、ガンナーが相変わらず最高にチャーミングなので満足です。トニジャも最高。てかステイサムにあのギ>>続きを読む

シャクラ(2023年製作の映画)

3.4

里を追われた英雄が事件の黒幕と己の出自を探す旅へ。ドニーさん自ら製作監督主演を務めた武侠アクションで、ゲームみたいなとんでもねぇ無双っぷりに第三の目が開く感じ!大真面目でコッテコテなワイヤーアクション>>続きを読む

ザ・ヒューマンズ(2021年製作の映画)

4.0

トニー賞受賞の戯曲を劇作家自ら映画化。感謝祭に娘の新居に集まった家族。一見仲が良いようで皆何かを抱え、家族ならではの不遠慮さや苛立ちが少しずつ見えてくる。室内の空間の使い方がゾクゾクするほど巧く、舞台>>続きを読む

葬送のカーネーション(2022年製作の映画)

3.7

偏屈な祖父と寡黙な孫娘、そして棺桶の旅。重い棺桶を引きずって国境を目指す非力な2人に様々な人が手を差し伸べてくれるが、その旅路は寒々しく重苦しく悲しい。あの子が少しでも救われたなら、と願わずにはいられ>>続きを読む

レザボア・ドッグス デジタルリマスター版(1992年製作の映画)

3.7

1992年作。裏切り者がいると疑心暗鬼になる宝石強盗達。若い頃はほら巧いでしょ感が強くてタランティーノあんまり好きじゃなかったんだけど(でも実際巧い)、こちらも歳をとったせいか昔より素直な気持ちで巧い>>続きを読む

アクアマン/失われた王国(2023年製作の映画)

3.2

DCユニバース打切りとか、アンバー問題とか諸々のめんどくささを、モモアの可愛さと(いやいやパトウィルもかわええぞ)爆発でエイヤッとなんとか着地させたジェームズワン本当に大変だったろうな。だいぶ駆け足だ>>続きを読む

レオノールの脳内ヒプナゴジア(半覚醒)(2022年製作の映画)

3.2

ヒプナゴジアとは半覚醒状態のことらしい。かつて映画監督だったおばあちゃんが意識不明になり自身の未完のアクション映画に入り込んでしまう。奇想天外なおばあちゃんの冒険はバイオレンスなのにどこかのどか。夢か>>続きを読む

アリバイ・ドット・コム 2 ウェディング・ミッション(2023年製作の映画)

3.8

アリバイ会社から足を洗い真っ当に結婚するはずが、クセつよ過ぎる両親を式に呼びたくなくてあの手この手の裏工作。下ネタもセンシティブもすべてがハチャメチャに度が過ぎてて、フィリップラショーのギャグは本当に>>続きを読む

VESPER/ヴェスパー(2022年製作の映画)

3.8

不毛の地で暮らす少女はある日森で、恵まれた城塞都市からやってきた女を助ける。王道ディストピア物でありながらも映像の詩的さが素晴らしくて。この作品で観た以外にもきっとずっとその世界は広がっているとちゃん>>続きを読む

ヘルレイザー2(1988年製作の映画)

3.5

また箱が開かれて、今度は父を探して向こうの世界を駆け回る。とにかく造形が素晴らしい。1988年の作品ながらよくもまぁそんな…😅と舌を巻く不気味さ。そして魔導士達にチラッと垣間見える人間味に妙にグッとき>>続きを読む

ジャンプ、ダーリン(2020年製作の映画)

3.7

独り暮らしの祖母宅へ転がり込むドラァグクイーン。家族だからこその無遠慮さや、何より世間の善し悪しなんかでは到底推し量れない彼らだけの愛がしかと伝わる。トーマスデュプレシの色っぽさはもちろん、老婆の老い>>続きを読む