rensaurusさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

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何者(2016年製作の映画)

4.0

登場人物一人一人の価値観に照らし合わせながら、自分の人生を考え直せるような作品だった。定期的に見たい。

拓人のように、自分が本気で好きだと思ったものにさえ、メタ的に恥ずかしさを覚えてしまう人がなんと
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Mommy/マミー(2014年製作の映画)

4.3

母と息子の、お互いがいないと生きていけないのに、いても生きていけないような、愛憎渦巻く関係はなんなのだろう。

息子のスティーブが注意欠如、多動性障害、愛着障害、ADHDであることは、息子の母への感情
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ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー(2018年製作の映画)

3.9

作り込まれていてしっかり面白いスピンオフ。新たなる希望のドタバタ冒険譚のような雰囲気と、痛快なビークルアクションが楽しめる。

ハン・ソロもランドも違う俳優なのに確かにハン・ソロとランドらしく演じられ
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グレムリン(1984年製作の映画)

4.5

「かわいいけど媚びすぎない」ということがキャラクターデザインにも、ストーリーにも表れていて本当に上手い映画だと思う。

人間中心的な考えや科学信仰を嘲笑うように変態したグレムリンが町中を荒らし周り、人
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羊たちの沈黙(1990年製作の映画)

4.4

1人の人間の言動による画面支配力が、レクター博士に並ぶキャラクターはそういない。

クラリスとのやりとりがこの映画の醍醐味と言えるほど、知性や洞察力において遥か上を行き、全てを理解した上で異常を楽しん
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セブン(1995年製作の映画)

4.7

この映画の本質は、サスペンス映えするシリアルキラーでも、衝撃のラストでもないと感じる。

今作を「別格」にしているのは、サマセット、ミルズ、ジョン・ドウがあまりにも「人間」であるからだ。会話と発言の端
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トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

4.7

映画館で観るという体験がいかに代え難いものか、痛感させられた。

前作『トップガン』は自前のテレビで大音量にして視聴したのだが、感じられる迫力は今作を観て得られるものには到底及ばないものだった。

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ピノキオ(1940年製作の映画)

4.5

勇気があり、正直で、優しい心を持ち、良心に従うことで「人間になれる」と教えてくれる作品。

とても1940年の作品とは思えないクオリティの映画で、生き生きとしたアニメーションの美しさは、現代でも感動を
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ピノキオ(2022年製作の映画)

4.0

現代のチューニングに合わせてアップデートすることで今の大人も子供も感動できる内容でありながら、ディズニーならではのファンタジックな世界観を存分に味わえる作品。

姿形や身体的な不自由よりも、正直さ・優
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ソー:ラブ&サンダー(2022年製作の映画)

3.8

思ったよりコメディで、思ったよりシリアスで、思ったよりGUNS N’ ROSES。

前作ラグナロクではLed ZeppelinのImmigrant Songが使われており、今作予告でSweet Ch
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宮本から君へ(2019年製作の映画)

4.7

爆笑しながら号泣する映画。

シンプルに言えば「まっすぐバカ」で、自分と重なる部分も、同感するところも少ないのに、忘れていた何か尊い感情を掻き立ててくれたり、自分とあまりにかけ離れた感受性に衝撃さえ受
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ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー(2016年製作の映画)

4.7

新たなる希望の感動をさらに増幅させてくれるシリーズ最高のスピンオフ作品。

やや暗めで重厚感のある映像に、様々なクリーチャー、ドロイド、惑星などが映し出され、高級感とリアリティのあるスターウォーズが存
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スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け(2019年製作の映画)

2.8

埋め合わせの茶番劇のような作品。フォースの覚醒と最後のジェダイ、どちらにも着かないような中途半端さがもやもやさせてくる。

最後のジェダイは賛否を呼んだが、最初の1時間半ぐらいは気になるところはありつ
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スター・ウォーズ/最後のジェダイ(2017年製作の映画)

3.4

見た目は美味しそうなのに噛めば噛むほど不味くなっていくような作品。

惑星カントニカのカジノでは今までにない煌びやかなビジュアルが見られることや、クレイトの戦いやプレトリアン・ガードとの戦いでの赤を基
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スター・ウォーズ/フォースの覚醒(2015年製作の映画)

4.5

新3部作は否定的な意見が多いが、フォースの覚醒は風呂敷が広がる印象と、新たなる希望に通づるドタバタ感があるからか、胸躍らずにはいられない作品だ。

現代っ子も興奮できるようなアクションや大迫力のCGを
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スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還(1983年製作の映画)

4.8

ルークの黒いスーツと緑のライトセーバーがひたすらカッコいい!まさしく歴代最高のジェダイ!3作目は冒頭からルークが一人前のジェダイになっているのが手際が良くていいですね。

親子愛、兄妹愛、友情、師弟愛
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ソウ(2004年製作の映画)

2.6

どんでん返しで語られることが多いが、それ以外に気になるところが多すぎて正直どんでん返しはどうでも良かった。というかミスリードが露骨だったのでそれ程の衝撃ではなかった。

犯人の動機は、「命の重さを、自
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スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲(1980年製作の映画)

5.0

スターウォーズの世界観や説得力を広げるうえで大きな意味がある2作目。

話はほぼ進んでいないがめちゃくちゃ面白いし、スターウォーズの真髄が味わえると言っても過言ではない。

ヨーダによるジェダイ、フォ
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スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望(1977年製作の映画)

4.9

今一度、自分がなぜスターウォーズが好きなのか、そもそも本当に好きなのか、思いの丈をFilmarksに綴ってみたいと思い再鑑賞。いや何度観ても面白い…

この映画を前にすればどんなにシケた人間も幼心のワ
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コララインとボタンの魔女(2009年製作の映画)

4.3

クレイアニメの中でも特にハイクオリティなモーションと、クレイアニメにしか出せない不気味さがどちらも楽しめる作品。

クレイアニメの実物ではあるがリアルではないという奇妙さは、子供の頃は特に怖かった記憶
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ちょっと思い出しただけ(2022年製作の映画)

4.3

日常に寄り添ったリアリティがありながら、良い思い出でも嫌な思い出でもある恋愛が存分に味わえる恋愛映画。

大事件や劇的な展開が無いまま、色んなものが重なって静かに恋が終わっていく。それだけだとのっぺり
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トップガン(1986年製作の映画)

3.0

音楽と主演2人のビジュアルでゴリ押している映画のように感じた。個人的に飛行機やバイクに興味がないこともあるのだが、ストーリーも先が読める展開が多く、あまり乗れなかった。

ただ、これぞアメリカというよ
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コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

4.5

表現にフォーカスして、家族愛、師弟愛、恋愛が見られる作品。一見お涙頂戴に受け止められるアドバンテージも全く臭くなく、主人公の自立の物語として純粋に素晴らしかった。

主人公以外家族全員が聾者であること
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マリグナント 狂暴な悪夢(2021年製作の映画)

4.6

ありそうで絶対なかったホラー映画!
観終わった後、「変な映画〜!」と言いながら思わずニヤニヤしてしまうような快作。

作品全体で、焦らすところで焦らし、裏切ってほしいところは裏切ってくれるという気の利
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キャプテンEO(1986年製作の映画)

4.0

幼い頃から何度か訪れ、特別な思い出になっている作品。パークで疲れた時に寄る、室内映画鑑賞型アトラクション。3D映像で、確か霧吹きとかも掛かってくる仕様だった。

『We’re here to chan
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ジュラシック・ワールド 炎の王国(2018年製作の映画)

3.5

恐竜王国崩壊シークエンスとお屋敷ホラーシークエンスの大きく二つのシークエンスで構成され、最後は世界に恐竜が放たれるという今作。

主役の恐竜は遺伝子操作で作り出され、高い知能と凶悪性を兼ね備えたインド
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ジュラシック・ワールド(2015年製作の映画)

4.5

言わずと知れたジュラシックワールドシリーズ三部作の一作目。パークシリーズを愛しながらリアルタイムで見られなかった世代として、これほど公開を待ち望んだ映画はなかった。

ワールドシリーズが完結した今、振
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ジュラシック・ワールド/新たなる支配者(2021年製作の映画)

3.5

多種多様な恐竜が、現代の自然や街に違和感なく溶け込んだり、はたまた見慣れない異物として現れる画面は面白いし、羽毛の生えた恐竜や新種の恐竜を見られるのもシンプルに嬉しかった。また、パーク期、ワールド期の>>続きを読む

ミッドサマー(2019年製作の映画)

4.5

不快感が素晴らしい映画。

まず全体を通して、カメラワーク、構図、色彩、光の演出、音や歌による効果、絵画によって顛末を教えてくるような手法、宗教らしさなど、あらゆるところが上手い。シーン一つ一つの見せ
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ダークナイト ライジング(2012年製作の映画)

2.7

前作と比べ、演出や舞台のリアリティラインが下がっているところがしばしば見られ、特有のゾクゾク感、緊迫感が潜めてしまったことがなによりも残念だ。

また、悪役のインパクトの弱さ、すっとこどっこい感、動機
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ダークナイト(2008年製作の映画)

4.7

命を落とすほどの名怪演。映画史に残るヒース・レジャーのジョーカーが観れる最初で最後の作品。もはや奇跡。

ノーランが撮るリアリティと高級感が共存したビジュアルがとにかく最高で、ハンス・ジマーとジェーム
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バットマン ビギンズ(2005年製作の映画)

3.8

バットマンもヴィランもただの人間なんですよね。そこがただ良い。

正義のヒーローだの、極悪非道のヴィランだの、白黒はっきりさせたがるが、人間の本質は正義と悪が複雑に絡み合ったところにあり、誰かにとって
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ベイビー・ドライバー(2017年製作の映画)

4.7

音楽の使い方が極まっている音楽映画。

選曲もさることながら音ハメを多用した映像体験が斬新。アクションはもちろん、人物の細かな所作に至るまでリズムを外さないということがとにかく気持ちいい。曲調に合わせ
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スパイダーマン(2002年製作の映画)

4.4

ヒーローであることの苦悩を描いたヒーロー映画として原点にして頂点だと思う。

自分が一因でベンおじさんが死に、敵が親友の父親であり、危険に巻き込まないために最愛の人と距離を置く決断をするなど、高校生に
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ゴッドファーザー(1972年製作の映画)

4.7

マフィアをマフィアたらしめるのはファミリーを第一にし、恩義による友人関係を築いては守り、殺しはビジネスに限るということ。

裏社会は操っているようで操られている。マイケルには表立って権力を築いてほしか
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ラーヤと龍の王国(2020年製作の映画)

3.7

信頼は自発的に行動を起こさなければ実現しないことを教えてくれる作品。

作中に登場するドラゴンのシスーは水の神であり、周りを信頼する大切さを理解している。彼女の信頼が世界を救う要因になるように、争いを
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