たそしださんの映画レビュー・感想・評価

たそしだ

たそしだ

バタリアン(1985年製作の映画)

4.8

このレビューはネタバレを含みます

「この映画は真実だけを描いている」

・サクサク進むしエログロ成分も襲撃もド派手で大満足。ストーリーも皮肉が効いている。
・「ナイトオブザリビングデッド」は実話だった、という設定。オープニングでもこの
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コカイン・ベア(2023年製作の映画)

3.4

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リアルコカイン熊への鎮魂歌

・B級スプラッターだと思ってたら意外とちゃんとしてる。とはいえ無意味に腸は出るし足はちぎれる。
・登場人物かなり多い。母と反抗期の娘、その友達、マフィア2人組とその親玉、
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ボーはおそれている(2023年製作の映画)

2.9

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"「何も決めなかった」という罰"

・中盤から何故か画面酔いしてしまって長さも相まってしんどかった。

・中盤までは「ぎりぎりあり得るかも」な不幸の連続。ボー虐。アリアスター監督があの笑顔で嬉々として
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HIDEO KOJIMA:CONNECTING WORLDS(2023年製作の映画)

3.5

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小島秀夫監督にフィーチャーしたドキュメンタリー作品。

時系列としてはコジプロ誕生からデススト完成まで、小島監督とその盟友、デスストキャストたちのインタビューを収録。あと監督の過去をアニメでもちょっと
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ゴールデンカムイ(2024年製作の映画)

5.0

ほんとめちゃくちゃ良かった!
原作死ぬほど大好きすぎて震えてたけど、原作ファンも安心して見に行った方がいい!!
ちゃんと原作沿いで丁寧だし、映画として致し方ない改変もすごくうまいと思う。
話の面白さは
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

4.3

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本作の下敷きはおそらく、ダンテの『神曲』だと思う。『神曲』との類似点は後述する。
『神曲』を中心に、和洋様々なイメージを織り交ぜた"死後の世界"を巡る、少年の成長と回帰の物語。
これまでのジブリ作品に
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レリック ー遺物ー(2020年製作の映画)

4.0

「おばあちゃんは違うものになってる」

認知症を患うエドナが失踪し、その家を訪れた娘ケイと孫サム。エドナはその後無事に見つかるが、どこか様子がおかしい。

家にまつわる不可思議な現象も引き合いに出され
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あのこは貴族(2021年製作の映画)

3.7

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どんな生まれでも、いい日もあれば悪い日もある。

東京の松濤に生まれ育った名家の娘・華子と富山の田舎町出身の美紀。ひとりの男を通して、出会わないはずだった二人の運命が交差する。

"悪意"を持った人間
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メン・イン・キャット(2016年製作の映画)

2.5

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猫になったら、自己中のままでいられる?

"超自己中心的な主人公が、スーパーナチュラルな出来事に巻き込まれて、改心していく"というのは、『恋はデジャ・ブ』をはじめとした、よくあるストーリーライン。…な
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DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)

3.8

"Where the fear has gone there will be nothing. Only I will remain.”

宿命を負った少年が、恐怖を受容することで成長し、全宇宙の命運
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復讐するは我にあり(1979年製作の映画)

4.2

「恨みもなか人しか殺せん種類たい」

実際の事件をもとにした作品だが、本作は犯人を批判するわけでも、擁護するわけでもない。徹底的にリアリズムを追求し、中立な目線で撮ることで、解釈を観客に委ねている。だ
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Curve(原題)(2016年製作の映画)

3.7

SNSで話題になった、ショートホラーの秀作。10分ほどだが、10日くらい落ち込めるw

激しくぶつかり合う波の音で、女性は目を覚ます。と同時に、自身の身体が絶妙にカーブしたコンクリートの上にあり、少し
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パーム・スプリングス(2020年製作の映画)

4.6

「時間が進む世界で、たくさんの女の子たちのなかから、それでも私を選ぶ?」

激面白シットコム『BROOKLYN 99』のアンディ・サムバーグと、『How I Met Your Mother』のクリステ
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友達の家(2013年製作の映画)

2.0

「階段を上がるときには、おまじないをしてね」

ショートホラー。
友人宅へのお泊まり会にわくわくする主人公は、夕飯時に友人から不穏なことを言われる。いわく、その家にはルールがあって階段を上がる前におま
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CURE キュア(1997年製作の映画)

3.5

「催眠状態に入っているとしても、その人間の基本的な倫理観を変えることはできない」

優秀な刑事・高部は、不可解な殺人事件を追っていた。被害者は喉をX状に切り開かれ、突発的な犯行をおこなった加害者たちの
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イヴ・サンローラン(2014年製作の映画)

3.0

若くしてディオールに才能を認められ、弱冠21歳で主任デザイナーに就任。独立後も美しいデザインを次々に発表し、40年間に渡ってファッション業界をリードし続けた「モードの帝王」の生涯を、公私共にパートナー>>続きを読む

SUNNY 強い気持ち・強い愛(2018年製作の映画)

3.8

高校時代の友だちに会うと、絶対あのときのテンションに戻ってしまう。
少し上の世代だけど、「懐かしい!」感満載でエモくなった。
失礼ながらサブタイトルの感じからあまり期待してなかったのだが、めちゃ良かっ
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天国と地獄(1963年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

「憎悪することが、やがて生きがいになった」

すべてのシーンの美しさがすごい! と教えてもらい見てみたが、ふとした場面すら宗教画さながら。黒澤映画のとんでもないこだわりに驚かされる。

二部構成となっ
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新感染半島 ファイナル・ステージ(2020年製作の映画)

3.8

スピード系ゾンビの恐怖は衰えず! 前作よりもシリアス感は減り、エンタメ性に終始した印象。やたらとマッドマックスみたいな「ヒャッハー!」な演出が多くて笑ってしまったw
ゾンビ発生直後を描いた前作と異なり
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ヤクザと家族 The Family(2021年製作の映画)

3.2

擬似家族ものは数あれど、現代のヤクザという機構に焦点を当てており秀逸。
社会システムから外れた者が、仁義と任侠の極道という"家族"によってなんとか生かされる。しかし、時代の流れとともにヤクザ自体が立ち
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ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q(2012年製作の映画)

3.7

ど、どうしてこんなことに……。
破でシンジくんが見せた漢気に感激して、これはハッピーエンドですねと思っていたら、冒頭からまさかの事態に発展していて心臓がきゅっとなりました。

この感じ、良かれと思って
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ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破(2009年製作の映画)

4.5

シンエヴァ:Ⅱ公開に向けて初鑑賞。
面白い!!
アスカと加持さんはここでやっと登場するキャラなんですね。

みんながきちんと学生生活送っているシーンを見ると安心する。このほのぼのがずーーーーっと続いて
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GO(2001年製作の映画)

3.8

「俺、自分の肌の色が緑色だったらいいのにって本気で思う時ありますよ。そうしたら自分が在日だって忘れずに済むし。怖いって言うやつははなっから近寄ってこないし」

<あらすじ>
在日朝鮮人として生まれた杉
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ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序(2007年製作の映画)

4.4

シンエヴァ:Ⅱ公開に合わせて鑑賞。
「笑えばいいと思うよ」「逃げちゃダメだ」「ATフィールド」等、有名な数々の元ネタが判明してすっきり。どれもめちゃくちゃ良い文脈のセリフだった!
ほぼ面識ない父親に呼
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八日目の蝉(2011年製作の映画)

4.2

「どの蝉も7日で死んじゃうんだったら別に寂しくない。だってみんなおんなじだし。でも、8日目の蝉がいたら、仲間もみんな死んじゃって、そのほうが悲しいよ」

「8日目の蝉はさ、ほかの蝉が見られなかった何か
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猟奇的な彼女(2001年製作の映画)

3.0

「ぶっ殺されたい?」

超エキセントリックな"彼女"に振り回される男子の、ロマンチックコメディ。
もとは韓国のネット小説で、10万部超えの大ヒットとなった本作は、日本をはじめとしてさまざまな国でメディ
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ライチ☆光クラブ(2016年製作の映画)

4.5

「体の成長は罪ではない。大人になるまで生きることが罪なのだ」

古屋兎丸による同作の映画化。元ネタは「東京グランギニョル」の第3回公演で、厨二病まっさかりの少年たちによる、エログロ耽美な物語は、ハマる
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南極料理人(2009年製作の映画)

2.8

「南極では何を食べているんですか?」

<あらすじ>
南極ドームふじ基地に派遣された、8名の隊員。専門も出自もバラバラの、隊員たちの食を担うのは、海上保安庁から派遣された西村。家族や恋人と離れ、1年以
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アビエイター(2004年製作の映画)

3.0

「彼はあまりにハワード・ヒューズすぎるのよ」

マーティン・スコセッシ監督、アカデミー賞5冠の本作は、アメリカの伝説的な大富豪であり、映画・航空業界にも偉大な功績を残したハワード・ヒューズの半生を描い
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