れおさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

真島ミヤビ(2021年製作の映画)

3.9

いや、雰囲気はすごく好きなんだけど、話の繋がりとかがイマイチ分かりづらかった。あと全然おじさんじゃないよ!

水面は遥か遠く(2017年製作の映画)

4.2

〝言葉にし難い感情〟を表現した10分間で
意識も水面に溶けていきそうな映画。
手をつないで歩いてたのに、えっ別れ話、、???

知らない、ふたり(2016年製作の映画)

4.0

作品の中での登場人物は、その全てが誰かを想っている。誰かを好きだ、と思っている。ある者はそれを言葉にし、文章にし。そしてまたある者はそれを伝えられず、伝えずにいる。どっちが正しいとか、間違っているとか>>続きを読む

閃光(2018年製作の映画)

4.4

光が差しこむ窓辺の映像はコントラストが綺麗ですごく印象に残っている。

ふとした日常の繊細さを描いていて、幸せの噛み締め方がすごくリアル。
一瞬の、瞬きくらい短い瞬間を切り取ったきらめきの中にある恋愛
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下鴨ボーイズドントクライ(2018年製作の映画)

4.2

宝物を失うことについての、少しのモラトリアムな時間を切り取った約30分。

下北沢ユニオン、好きなフライヤー、バンド。そして何よりバレーボウイズの楽曲にもエモさがあってもう戻ることはないあの頃を思い出
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Ribbon(2021年製作の映画)

4.0

自分がその時に大切だと感じた出来事・物に時間を費やしたことが、ある日突然ゴミのように無駄に感じでしまうことは誰にでもあるわけで。

人は100%の自信と勇気を持って生きてる訳ではないから、自分の過去に
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走れ、絶望に追いつかれない速さで(2015年製作の映画)

4.3

私たちが生きている世界はこういう世界なんだなと感じた。特に目立った出来事もないし、感動的な結果が用意されているわけでもない。小さな出来事から小さな物語が始まり、小さく終わり、それがまた続いていく。 私>>続きを読む

Dr.コトー診療所(2022年製作の映画)

4.5

生きることにフォーカスを当てた作品は沢山あるけど個人的にはコトー先生が第1位。生きるということは、問い続けることだなと。あと谷川俊太郎の生きるがピッタリの映画だった。


生きているということ
いま生
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アルプススタンドのはしの方(2020年製作の映画)

4.1

学校でもセンターではなく隅っこにいる挫折した冷笑系の生徒たちの青春群像劇。
野球応援ものだけど一切野球場や野球選手が出てこないという異色作!笑

青春を小馬鹿にして距離を置いて談議していたのが、いつの
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雨のまにまに(2020年製作の映画)

4.0

どこにでもある2人だけの特別な時間。
淡い放課後の6分間。

辻占恋慕(2020年製作の映画)

4.0

〝才能がある〟それは凄いことでも矛先が万人でないと世間には認められない。そんな世界はどこにでも転がっているだろうし、形を変えて次から次へと出ているに違いない。その一方で、年齢や環境といった変化がもたら>>続きを読む

愛なのに(2021年製作の映画)

4.1

「なのに」という言葉のチョイスが絶妙で。ある人は嫉妬や過去に苦しみ、ある人は性行為が下手くそで、ある人は年齢でものを言い…群像劇らしく、様々な愛の形が見せられて面白い。

貫ければ実るものもあるし、貫
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ALWAYS 三丁目の夕日(2005年製作の映画)

4.0

戦後の匂いが残る東京の街から経済が立ち上がって明日に希望がある様な空気の東京に生まれ変わる頃を描いている。昭和33年当時の風景、大道具、小道具などが活かされて取り入れられていてすごい!

物語自体は希
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ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

3.7

自分の人生をコントロールできずに自滅に向かってしまうタカツキのような人がいる一方で病気、死、裏切り、家族との別れ、事故、ヤングケアラーまで、人生で自分でコントロールできないいろんなものが詰め込まれてい>>続きを読む

窓辺にて(2022年製作の映画)

4.3

怒ったり嫉妬したり激しい感情だけが愛ではない。窓から射す光のような穏やかで優しい愛を持っているシゲミが好きだ。

「愛がなんだ」は結果がともあれ何かを掴もうとする行為の肯定の映画だとすれば、今作は何か
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あいが、そいで、こい(2018年製作の映画)

4.3

自分のあの頃を映画のなかに感じさせてくれる素敵な映画。 あの頃は訳もわからず騒いだり楽しんだりしてそんな日が一生続くんだろうなぁなんて思っていた青い頃にタイムワープさせてくれる。
仲間同士でワイワイ
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悪人(2010年製作の映画)

4.4

人が犯す罪の根源はどこにあるのかを観る人に深く考えさせ、「大切な人」を持たない人間の弱さと持つ人間の強さを対比しながら価値観を揺さぶってくる映画だと思った。

たとえ親や身内であっても本人の心の中まで
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かもめ食堂(2005年製作の映画)

4.4

何でもない日常と、さりげない人との触れ合いと、おにぎりと、日本と、挨拶、淡々と穏やかな生活を送ること。毎日を忙しなく動くことが多い日本人はこれほど実行が難しいことはないんじゃないかと。


そんな日常
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レイディオ(2020年製作の映画)

3.9

テレビよりラジオの方が心に近い気がする。言いたいけど言えないこと、伝えたいこと、そしてその難しさ、時間は有限だということ。
大学生が作ったと知ってびっくり!

深夜ラジオの楽しい空気感も好きなことや人
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5つ数えれば君の夢(2014年製作の映画)

3.7

描かれるテーマは「孤高の存在とそれへの憧れ、劣等感」だと思う。
少女という守られた存在だからこそ、ここに自分の存在が大地震を起こすほど葛藤を抱えるわけでそれはこの人たちにとってはとても正しい。 正しく
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もらとりあむタマ子(2013年製作の映画)

3.8

《モラトリアム》
大人になるまでの猶予期間。社会へ出るまでの猶予期間。

過ぎていく日常の中で、身の丈に合った小さな成長の物語。なので刺激もない。
例えばこれを見て、私も頑張ってみよう、と思う人は少な
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日日是好日(2018年製作の映画)

4.3

茶道と言えば畳で正座して茶碗を2.3回回して苦い抹茶を飲むことくらいしか知らなかったけど、お茶碗の選び方、袱紗の使い方,季節に相応しい和菓子など一つ一つに意味づけがされている。

季節、天候1日として
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オールド(2021年製作の映画)

3.9

いろいろとツッコミどころはあるけど、急速に細胞が老化していくというアイデアと、テンポ良く進むストーリー、良い感じにパニックる登場人物という組み合わせで飽きずに見た。そんな深く考えずに見る分には、十分楽>>続きを読む

何者(2016年製作の映画)

4.1

就職活動をするかしないか、というのは長い人生で見れば本当に些細なことでその成否でその後の人生が決まるわけではないと思う。むしろ仕事を始めてからどれだけ学び続けられるか、結果を出し続けられるか、というこ>>続きを読む

佐々木、イン、マイマイン(2020年製作の映画)

4.0

虐めで脱がされているわけでなく、自ら佐々木コールで楽しそうに裸になって踊る佐々木。自分の存在価値をそこに当てている佐々木は自分の父が亡くなった直後も登校してきて佐々木コールをうながす。切ないくらい不器>>続きを読む

永遠の0(2013年製作の映画)

4.0

国のために命を落とすことが英雄とされる時代。スポットライトが当たらなくても、特攻やもちろん戦争で亡くなった人にも一人ひとりのストーリーがあるわけで。

本編での、自分が死にたくないというのは、自分の死
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おと・な・り(2009年製作の映画)

4.4

多分この作品を視覚障害の人が観てもあふれる生活音、雑音、会話、口ずさむ曲、あらゆる音のなかでどんな生活を送っている人たちか頭の中で想像できると思う。

何気なく日常を過ごしていると全く気づかない風の音
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ミッション:インポッシブル(1996年製作の映画)

4.0

20年以上前の映画だけど古臭さはそんなにないし展開は面白い。アクション映画というより伏線が張り巡らされた映画であっという間に見終わった!

リアルさを求める人にはつまらない内容かも。でもそこそこのピン
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メタモルフォーゼの縁側(2022年製作の映画)

4.1

とにかく雪さんがかわいい!
漫画のキスシーンみて、「あっらぁ〜」ってなってるの超かわいい。お友達できちゃった!ってふんふんご機嫌なのも超かわいい。新しいものとかに関して偏見がなくて、なんでも肯定的な優
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行き止まりの世界に生まれて(2018年製作の映画)

4.3

このタイトルがまず良い。
スケボー大好きな3人の少年の生活と暮らしを描いた映画。
白人、アジア人、黒人と人種も違う3人がスケボーを通して仲間になって、そんな3人を描いたドキュメンタリー映画。

どこの
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トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

4.6

これまでで最速の2時間11分だった。

アイスマンと対面するシーンでは泣いてしまったし、窓から飛び降りるシーンでは笑わされた!

ミッション攻略の為の難しい訓練は、今のご時世だと他人事ではなくリアルに
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トップガン(1986年製作の映画)

4.4

ミグと背面上下飛行をしたり練習飛行シーンのスピード感と緊迫感が最高!
超有名なあのバックミュージックを聞くと当時の時代背景がうかがえる。

さらにはライバル心、戦闘コンビとの友情、海軍パイロット学校の
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歩いても 歩いても(2007年製作の映画)

4.1

親戚一同が集まる前の何となく憂鬱になる感じや、いざ顔を合わせるとお互いに気を使ったり今の状況をあれこれ詮索されたり、リアルな面倒臭さが描かれていて「あーなんか分かるな」と。

庭木の成長、枯れた窓辺の
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くれなずめ(2021年製作の映画)

3.9

物語は結婚式の披露宴から二次会までの狭間を描いていて、その狭間の中で一人一人が過去のある出来事と向き合い、前へ進めてない自分を思い出す。

しかし友人たちと再び出会ったことで、讃えて停滞することを肯定
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blue(2001年製作の映画)

4.2

私もだったけど、地方都市に暮らす多くの高校生たちにとって、自分の街の向こうに広がる世界はまだ憧れの領域でしかない。その世界に対するひと握りの情報はあるかもしれないけど、まだ実際にこの手で触れたことはな>>続きを読む