小林怜央さんの映画レビュー・感想・評価

小林怜央

小林怜央

映画(23)
ドラマ(0)
アニメ(0)

神の道化師、フランチェスコ デジタル・リマスター版(1950年製作の映画)

5.0

丘の上にカメラを置きそこに誰と分からない修道士達がやや俯瞰気味に捉えられる。又は大きな鍋を転がしながらジネプロが走る。そんな瞬間、ため息混じりにこれが映画だと暗闇の中で頷く。この映画は9つの奇跡を描く>>続きを読む

今日限りの命(1933年製作の映画)

5.0

我々は30年代のハワードホークスにどう対処すればいいのか

幸運を!(1935年製作の映画)

4.8

再見。
二人が共にいることで幸福が訪れる映画。兎に角二人は同じ画面に収まり続ける。それはまるで話者と聴者の役割が崩壊した世界を正確に画面に収めようとする姿勢にも思えてくる。この映画では本来聞くことが仕
>>続きを読む

牛泥棒(1943年製作の映画)

5.0

美形の映画。ただとにかく美しい。それは撮影が美しいのでもなく役者たちが美しいのでもなくストーリーが美しいのではない。馬に乗った男二人が街を訪れるファーストショットからただ途方もなく美しいのだ。

人間の約束(1986年製作の映画)

4.5

ガスが充満した部屋を突き抜ける風の凄さ

縦の構図の決まり具合。

病院も認知症も縁が深いのでしんどくなるな、

甘い夜の果て(1961年製作の映画)

3.9

終盤のノワール的展開の素晴らしさ
観覧車と車の事故。
吉田喜重は工場地帯を素晴らしく撮ってくれる

秋津温泉(1962年製作の映画)

5.0

振り向くこと
終盤の駅周辺の宿での二人の追っかけに感涙

大砂塵(1954年製作の映画)

5.0

馬が川を渡り木の葉が日を浴びるだけでなぜこうも美しいのか。
駅馬車や大列車強盗を忘れ大砂塵こそが真の西部劇だと言う妄言が溢れそうになるほどの傑作。

シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)

2.6

文句はあるし見ててずっと胃が痛がったが最低元は楽しめた。それはエヴァへの偏愛からか初代とセブンのみに愛着を感じる幼少期から否が応でも植え付けられた呪いからか。凝った構図は全く面白くなく照明の酷さには目>>続きを読む

AIR/エア(2023年製作の映画)

4.2

特に出来がいいわけではないがアメリカ映画が見れることはとにかくいいこと。

地獄への道(1939年製作の映画)

4.0

上下の映画
列車強盗のシークエンスが何よりも素晴らしい

港々に女あり(1928年製作の映画)

5.0

言葉は不要の傑作。
ヴィクターマクラグレンとロバートアームストロングが憲兵を同時に気絶させるシーンのあまりの連動ぶり。

フェイブルマンズ(2022年製作の映画)

-

不良少年に脅された彼は嘘をつく。しかしその嘘は容易く見破られる。
卒業記念の映画で彼はまた律儀に暴力的に交わされた約束を守るためか仕返しか5分だけでも友達でいたかったのかまた嘘をつく。そこでは不良少年
>>続きを読む

トウキョウソナタ(2008年製作の映画)

4.8

再見
やはり素晴らしい。小泉今日子を始め役者達に圧倒される。最後のシークエンスの非21世紀的豊かさ。光。視線。

けんじという名や役所広司が他者を連れ出すといった流れに青山真治を見るがこれは一体

L.A.コンフィデンシャル(1997年製作の映画)

2.9

期待はしなかったが思いのほか楽しめた
工事現場でトラックが巻き上げた砂煙が惨劇の舞台となるモーテルまで届いたのには感動

マイアミ・バイス(2006年製作の映画)

4.1

見つめること、視線の映画
銃撃戦でのスキンヘッドの男との切り返し
ジョンホークスを引いた車や彼の家族のシーンなどの細部がありがたい
最高