イライライジャさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

イライライジャ

イライライジャ

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蒼い衝動(1986年製作の映画)

3.4

年上女性に筆下ろしされる映画が好きなので観たものの想像を絶するバカエロコメディだった。
久々に屋敷に帰ってきたら異常なほど性に乱れている大人たちに童貞少年タジタジ。でも「ワンチャンいけっかな?」と手を
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吸血鬼ゴケミドロ(1968年製作の映画)

3.7

冒頭から面白い。大使を暗殺した男、議員、精神分析家、宇宙生命学者が乗り合わせた飛行機がジャックされたと思いきや謎の円盤のせいで墜落。既にこのメンツが良くて、地球外生命体に出会う前から支離滅裂な台詞回し>>続きを読む

Clerks III(原題)(2022年製作の映画)

5.0

ヴューアスキューニバースの締め括りに相応しい最高傑作であり、ケヴィン・スミス引退作。間違いなく多くの人の人生の映画。

94年製作の1作目からちゃんと現実と同じ時間が経過している。1作目は22歳、2作
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オカルトの森へようこそ THE MOVIE(2022年製作の映画)

3.7

なるほどこれが白石ワールドか。絶妙なバランスで怪奇と陰謀と笑いと世紀末が同時に乗っかってて、コワすぎシリーズとか全然通ってない私には新感覚なホラー。

ナナシくんが平成の厨二病ぽさがあって懐かしさと共
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笑う窓の家(1976年製作の映画)

3.0

人間拷問オープニングに期待したものの、全体的に冗長。例のクライマックスはインパクト抜群。あまりハマらなかったがジャッロ映画として申し分ない良作。

色味がない景色で真っ赤な口で笑う窓。
生きたカタツム
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YUMMY ヤミー(2019年製作の映画)

3.5

その辺の金かかった大作ホラーより遥かに良作。美しさを求めて美容整形外科に集った人々がグチャドロのゾンビになって人を食う。その姿は皮肉なことに美と真逆のビジュアル。美容ビジネスの裏では、巨悪な闇と莫大な>>続きを読む

マーズ・アタック!(1996年製作の映画)

3.5

いつもやってるオンゲーで燃える牛の大群が走ってきて宇宙人が襲来するイベントがあり、元ネタがこれと知り遂に鑑賞。まさかの開幕そのシーン来て興奮した。本編も予想以上に面白い。ティム・バートンのデザインと世>>続きを読む

ポゼッサー(2020年製作の映画)

2.4

他者の意識を遠隔システムで乗っ取り、ターゲットを殺害すると自殺して離脱する暗殺業。ある任務で男に入り込むが、男は脳を乗っ取られまいと抵抗しており離脱が出来なくなる。2人の意識が1つの脳内でナワバリ争い>>続きを読む

TITANE/チタン(2021年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

事故で頭にチタンを埋め込まれた女。車に性的倒錯するようになり、殺人を繰り返し、車と性交して妊娠する。奇妙なボディホラー。
一体何をどうやったらそうなるのか誰もわかるまい。観る人によって解釈が異なりそう
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ダーティー・コップ(2016年製作の映画)

3.2

イライジャ目当て。
悪徳警官2人で金庫破りを計画する話。酷評されてるほど悪くない。
無能感あるニコラスケイジが徐々にサイコ味を出してきたり、家突入からハラハラしっぱなしだった。
残念なのはこの家にヤバ
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エクシジョン(原題)(2012年製作の映画)

3.6

死姦や人体解剖の妄想ばっかしてる痛い女子高生の陰鬱で切ない物語。『MAY』『ラブドワンズ』系の良作こじらせガールズホラー。
姿勢が悪くニキビ面、清潔感がなくて学校で孤立してる変な女子。死姦を夢見る日々
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ブエノスアイレス(1997年製作の映画)

2.7

絶対好きな映画だと確信してたのに苦手だった。想い合いながら衝突するゲイカップル。
好きすぎて疎外感を感じ、不安定になり、誰の気持ちも考えられず傷付ける。相手だけでなく自分すら傷付けてる。純愛というより
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(1981年製作の映画)

3.5

『魔 デビルズオーメン』の前日譚。
日本でリリースされてないし微妙なのかと思いきや『魔』に負けず劣らずのぶっとんだ香港ホラー。
冒頭から惨殺される幼女。この時点で最高。
タイ旅行で遊んだ女に呪いをかけ
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ヴェルクマイスター・ハーモニー(2000年製作の映画)

3.0

カット数わずか37。長回しだらけでひたすら眠気を誘うため正直全然覚えてない。
小さな田舎村に謎の移動サーカスと謎の王子が来るや否や村人たちに混乱と暴動が起きる。

ヴェルクマイスター調律を批判的に語り
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マリグナント 狂暴な悪夢(2021年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

これは期待外れ。
冒頭で「お!切除された結合双生児の話か?」とか言ってたら本当にそうだったわけだが、このテーマを扱いきれてない。
DC映画の駄目な要素詰め込んだみたいな印象。まあ実際ワンは『アクアマン
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プランA、プランB(2022年製作の映画)

3.2

結婚コンサルタントと離婚相談所がシェアオフィスで隣になり、お互い「イヤな奴…!」と衝突しながらも惹かれ合う。やっぱどこの国も少女漫画的なベタな展開のラブコメは好きなんだなあ。
近年インド映画では、北と
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最強殺し屋伝説国岡 完全版(2021年製作の映画)

3.5

『ベイビーわるきゅーれ』と同じ世界線の殺し屋日常フェイクドキュメンタリー。監督自らが殺し屋の国岡を密着する。
飲み会したり恋したり仕事ミスったりと、殺し屋も一般人と同じように過ごしてるのが面白い。結婚
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べイビーわるきゅーれ(2021年製作の映画)

3.8

最初は漫画ぽいノリで無理なやつかもと身構えたけどすぐに2人を好きになった。女の子たちが家でゴロゴロしながらバイト先や上司の悪口うだうだ喋る普通の日常なのに、その仕事が殺し屋というギャップ。
アルバイト
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イカとクジラ(2005年製作の映画)

3.5

イカ臭ぇ映画。盛り上がってきたとこでぶつ切り。良い。“俗物”じゃない側でも知らないことや分からないことは沢山ある。なんなら俗物の意味すら知らないアホのアイヴァンのほうが人生力がある。映画や本を沢山見て>>続きを読む

スーパー30 アーナンド先生の教室(2019年製作の映画)

3.0

貧しい子供たちに無料の塾を開いて受験合格を目指す話だが、まず集まった貧困者の半分以上が定員オーバーで帰らされる。いやそこは曜日ごとに交代制にしてやれよ…。金無さすぎて自力で川を泳いで命懸けで来たガキと>>続きを読む

ジェイ&サイレント・ボブ リブートを阻止せよ!/ジェイ&サイレント・ボブ オタクたちの帰還(2019年製作の映画)

3.4

18年ぶりのジェイ&サイレントボブ続編。完全にオタク向けの映画。ヴューアスキューニバースとしては6作目で、時系列としては『クラークス2』の次にあたる。前作は自分たちが映画化されるのを阻止しに行く話だっ>>続きを読む

ポケットの中の握り拳(1965年製作の映画)

4.0

イタリア映画界を揺るがしたマルコ・ベロッキオ衝撃のデビュー作。
当時26歳でこれを撮るのは狂人か天才としか思えない。凄すぎる。家族からこの映画を観た人の精神を心配されたと後に語っていた。

偽善的ブル
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狂気の愛(1985年製作の映画)

3.0

これはズラウスキー作の中でもあまり刺さらず。ズラウスキー映画って誰かしらが落ち着くことなく錯乱したり絶叫してるけど、本作はガチで全員が暴れ回って発狂してる。「惚れた女を手に入れるために犯罪組織に立ち向>>続きを読む

ハッチング―孵化―(2022年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

冒頭から偽善家族全開で吐き気を催す。シットコムばりの演技じみた生活。“理想の家族”の動画配信に全てを賭けてる母。木偶の坊な夫と息子。そして母からの過剰な期待を押し付けられる娘。

孵化する鳥のビジュア
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悪魔の墓場(1974年製作の映画)

2.0

古典的で正統派なスペイン人監督によるユーロゾンビ映画。普通すぎるがゆえに全く頭に入ってこなかった。観終えた数時間後に観たこと忘れてまた再生してたほど記憶に残らん。
時代を考えるとかなり良作ゾンビ映画だ
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こわれゆく女(1974年製作の映画)

3.5

食事のシーンで妻が話しているのに、手前の人物の顔や手で妻の顔が見えていない。一見カサヴェテス的なまとまりの無いフレーミングだが、妻の存在を腫れ物みたいに隠して揶揄してるように見える。精神不安定な際にピ>>続きを読む

砂時計(1973年製作の映画)

3.2

冒頭の異様な雰囲気漂う列車の長回しから只者じゃない感。ホロコーストの犠牲となったユダヤ人作家ブルーノ・シュルツが書く『砂時計サナトリウム』が原作。
埃まみれの廃墟病院や廃れた街で虚な目をして過ごす人々
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NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

公開時に劇場にて。
猿もUFOもメディアにエンタメとして消費されて親しまれてきたが、これらの存在は脅威であることをもっと徹底して知らしめるべき。目を合わせないだけで殺意を向けないとか甘っちょい考え捨て
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アス(2019年製作の映画)

3.7

ジョーダン・ピール監督作で今のところ一番好き。お得意の人種問題はあまり軸には無く、分かりやすく階級社会の闇を提示してる。それをドッペルゲンガーで見せる発想がまず面白い。自分の家族以外も終末世界になり果>>続きを読む

眼には眼を(1957年製作の映画)

3.4

こういう形の復讐劇、体中を切り裂かれるよりキツイ。
急患の女性を非番で診なかった医者。女性は死に、その夫が医者に付き纏う。悪意はなく非番で診ないだけでこの仕打ち。知らんやないか案件だが、少しでも医者に
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ショッカー(1989年製作の映画)

3.0

アイデアの勝利。電気椅子で処刑されたはずの殺人犯が電波を通じて脱出。テレビや人、あらゆる電波を移動して人を殺しまくる。
ウェス・クレイヴン的にはフレディの次なる人気作ポジションとして製作したらしいけど
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夏バテ女(2022年製作の映画)

3.5

上映イベントにて。イギリス人のGUY監督から見ると蝉は面白い存在だそう。確かに夏の風物詩でもあるのに耳障りで気持ち悪くて嫌われもの。そんな蝉に身も心も蝕まれるボディホラー。
耳を劈く騒音。蝉が鳴き続け
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ロープ処女(2013年製作の映画)

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映画イベントで出会ったGUY監督が映画を撮っていると言っていて気になって円盤購入。誘拐した女の臓物を活かして人間シャンデリアを作る。スナッフビデオへの愛を感じる短編映画。女の叫び声がバカっぽいのが緊迫>>続きを読む

沈黙の女/ロウフィールド館の惨劇(1995年製作の映画)

4.4

面白すぎてぶったまげた。
ポン・ジュノの『パラサイト』に最も影響を与えた映画。シャブロルを敬愛してるそうで確かにかなり似通っている。

ブルジョワ家族の元に家政婦としてやってきた寡黙で無表情の女。この
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The Greasy Strangler(2016年製作の映画)

3.4

品性の欠片もない下劣な脂っこい映画。
デカチンポの父とミニチンポの息子。ディスコ・ウォーキング・ツアーという謎の会で太った女と恋する息子。それに嫉妬して寝取ろうとする父。そして夜な夜な脂ギトギト銃殺魔
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整形水(2020年製作の映画)

3.0

話は面白いが、突然立体的になり当時驚愕したきらりんレボリューションを彷彿とさせるクオリティのアニメーション。
デブ女がネット上でバカにされた屈辱で悲観してるときに整形水の存在を知る。湯船に浸かるだけで
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