見るふくろうさんの映画レビュー・感想・評価

見るふくろう

見るふくろう

映画(84)
ドラマ(0)
アニメ(0)

アイネクライネナハトムジーク(2019年製作の映画)

4.1

出会った形がなんであれ、しばらくして振り返った時に、それがその人で良かったと思えるかが大事。

何年か前に本を読んで大好きになった作品。
映画でもその魅力は健在。

人はみんな色々な葛藤を抱えていて、
>>続きを読む

HOT SUMMER NIGHTS ホット・サマー・ナイツ(2017年製作の映画)

3.5

レトロおしゃれ!

どこか懐かしい青春物語。ちょっとワルやカッコつけがいかしてると思っていた誰にでもある思春期(ちょっとぶっ飛んでるけど)。
なんとなくシングストリートを思い出させるような懐かしい世界
>>続きを読む

運び屋(2018年製作の映画)

4.0

テーマこそ麻薬の運び屋だが、それ以上に、人生で大切なことを人生の先輩に教えられたような作品だった。仕事人で家族を顧みなかった老人が、最後に見せた勇気、家族愛に感動した。
お金で買えないものがあるという
>>続きを読む

ホテル・ムンバイ(2018年製作の映画)

4.2

実際の内容にどこまで忠実かわからないが、とにかく恐ろしかった。怖いというものではなく戦慄した。特に人間同士の殺し合いであるという点が恐ろしく見ていられなかった。しかし最後に流れる史実を目にして、どれだ>>続きを読む

マスカレード・ホテル(2019年製作の映画)

4.0

さすがは東野圭吾といった感じ!推理小説ながら、殺人事件はあくまで物語を進めるための主軸であり、そこから派生する様々な人間同士の心の動きが面白かった。

特に木村拓哉が徐々に一流のホテルマンになっていく
>>続きを読む

空母いぶき(2019年製作の映画)

3.8

「戦闘と戦争は違う」

敵を潰すためではなく、戦争をしないための戦闘。武力など使わなくても平和を築けると信じてきた日本が、正しいか否か、現代の争いの難しさが描かれていた。

豪華キャストもさることなが
>>続きを読む

花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

4.2

恋愛の生死。
理想論ではない生きたリアルな恋愛を描いているからこそ、とても切なくて素敵な作品だった。

前半では嫌というほど麦と絹の価値観の合致を見せられるのに、中盤から些細なすれ違いが重なって、一時
>>続きを読む

ジョン・ウィック(2014年製作の映画)

3.5

予告編がかっこよすぎたので視聴。

とにかくきびきびしたキアヌ・リーブスのアクションがかっこいいのが最大の見所!緩急がはっきりと現れた独特の演技に魅せらた。
ただ、主人公の身寄りのない境遇が、キアヌ本
>>続きを読む

マトリックス(1999年製作の映画)

4.0

[人間は、苦しみがないと現実と認識できない]
ーーエージェントスミスがモーフィアスに語ったこと

ソースネクストの英語学習ツール「超字幕」が流行った頃(大昔)によく見た作品だが、ふと思い立って10年ぶ
>>続きを読む

ヘルタースケルター(2012年製作の映画)

3.5

主演の沢尻エリカや、他作品でも犯人役を数多く演じる新井浩文が、実世界でも罪を犯してしまっていることで、奇妙なリアルさがあり不気味な雰囲気が新鮮だった。
監督が蜷川実花ということもあってアートな質感や、
>>続きを読む

エイプリルフールズ(2015年製作の映画)

3.5


「籍を入れてください!」(戸田恵梨香が松坂桃李に対して放つ台詞)

先日戸田恵梨香と松坂桃李の結婚報道があったが、本作中では2人の間柄がかなりぎくしゃくした関係で描かれていて、そのギャップがまた面白
>>続きを読む

雨に唄えば(1952年製作の映画)

4.5

幼少期に出会い、訳も分からず、これはいい曲だと聞きまくっていた"Singin’ in the Rain”
恥ずかしながら映画をよく見るようになってから本作の代表曲と知り、やっとこさ視聴に至った。

>>続きを読む

キャッツ(1998年製作の映画)

4.2

「イネファブル(言葉にできない)」-本作に頻出の言葉だが、本作を一言で表すなら、この言葉がぴったりだと思った。

舞台作品を映画で楽しむコンセプトかと思いきや、次々に場面が展開する様は歴としたミュージ
>>続きを読む

映画 賭ケグルイ(2019年製作の映画)

3.2

原作に疎いながらも視聴(アニメも今後視聴予定)。

ゲームや構成は至って単純だが、カイジやライアーゲームに共通するような謎解き感とドキドキ感があり、面白かった。逆に他作よりも明快なルールなので万人に分
>>続きを読む

カンパニー・メン(2010年製作の映画)

3.5

不況の中でコングロマリットにリストラされた社員たちの生活を描いた作品。社員たちがそれぞれの思いを抱えながらも前向きに立ち直っていく姿を淡々と描く。

最初にこの作品を見たのはちょうど就活中で、やはり将
>>続きを読む

ザ・アウトロー(2018年製作の映画)

3.8

邦題やパッケージには特筆するような点がなく、視聴前は、それこそよくある「ザ・アウトロー系」だと思っていた。
しかしこの手の作品にしては、脚本にトリックあり、勧善懲悪という命題に深入りしすぎない、良い意
>>続きを読む

ソーセージ・パーティー(2016年製作の映画)

4.0

米国作品らしくぶっ飛んだ描写やスプラッタ映画っぽいちょいグロシーン、下ネタも満載の本作。

大人向けのカオスコメディかと思いきや、種々の社会問題や国際問題にまで言及する、社会派な映画だった、、!

>>続きを読む

約束のネバーランド(2020年製作の映画)

3.5

キャスティングが素晴らしい本作。

アニメのキャラクターに容姿や声が似た人物を極力採用したのだろうと思えるほど、ほぼ全てのキャラクターにおいて再現性が高かった。

特に渡辺直美、北川景子、浜辺美波、板
>>続きを読む

バリー・シール/アメリカをはめた男(2016年製作の映画)

3.8

好きな台詞「何もかも絶好調!金をワシづかみだ」

密輸やマネーロンダリングにまみれた華やかな世界を生き抜いたパイロットの話。まさにやりたい放題で、札束を隠す場所が無くなって疲弊するというおとぎ話のよう
>>続きを読む

Viva!公務員/公務員はどこへ行く?/オレはどこへ行く?(2015年製作の映画)

3.8

公務員(というよりサボり)をこよなく愛する男の物語(笑)
イタリア映画にしか出せない味が満載で、甘い汁は吸えるだけ吸ってやろうというエゴイストまるだしの感覚がとても面白かった。

一瞬でフラグ回収した
>>続きを読む

A Film About Coffee ア・フィルム・アバウト・コーヒー(2014年製作の映画)

3.5

「コーヒーは生き物だと実感する」(生豆バイヤーの言葉)

9つの精製過程と手作業。
一粒一粒手作業によって摘まれた豆が、自転車で運ばれ丁寧に精製され、はるばる空を旅する。

特にコーヒーが大好きという
>>続きを読む

しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイス(2016年製作の映画)

3.5

『老いることも死ぬことも。人間という儚い生き物の美しさだ。』という煉獄杏寿郎(鬼滅の刃)の言葉を思い出した(本作とは無関係ですが)。

何もない日々でも、人を愛し愛されることの大切さを体現した人生だっ
>>続きを読む

記憶にございません!(2019年製作の映画)

3.8

さすが三谷幸喜作品という、暖かな笑いに満ちた作品。

始まって数分で、前代未聞の内閣支持率にまずひと笑い。
中井貴一の演技力による記憶喪失前後の強烈なギャップや、芸人も含めた個性の強いキャスティングも
>>続きを読む

清須会議(2013年製作の映画)

3.8

三谷幸喜作品にしては、歴史物の真面目な作品だった。

秀吉が天下を統一する前を描いた作品だったことので、こういう人物が周囲を蹴散らしてのし上がっていくのか〜と感心しながら見入った。

まず頭がきれるこ
>>続きを読む

リトルプリンス 星の王子さまと私(2014年製作の映画)

3.9

とても良い作品だった。

原作を引き合いに、大人の世界と子供の美しい心との対比を描いているようだった。

原作部分の画がとても綺麗に作り込まれていて心を惹かれた。また全体を通じて、子供の表情の豊かさも
>>続きを読む

キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン(2002年製作の映画)

4.1

言わずと知れた名作。
序盤は話の繋がりが分かりづらく2時間半見られるか不安だったけれど、後半からディカプリオ演じる主役のクレバーさがどんどん際立ち始め、話が展開していき、非常に面白かった。

実話ベー
>>続きを読む

ボーダーライン:ソルジャーズ・デイ(2018年製作の映画)

4.0

前作に引き続き、準主役のベニチオ・デル・トロがとてもいい演技をしていた。

話の構成としてはやや無理が出てきたかなという感じがあり前作ほどの迫力はなかったが、それでもやはり作風は変わらず、とても惹き込
>>続きを読む

デス・ウィッシュ(2017年製作の映画)

3.5

小学生からダイハードを見て育った私()は、ブルースウィリス主演のアクション映画ならハズレはないだろう!!と思い鑑賞。

期待に違わず、非常にまとまりのある面白い作品だった!
また視聴者をヒヤヒヤさせる
>>続きを読む

1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)

4.4

圧倒的な映像によって戦争を考えさせられる、非常に興味深い映画!!

まず予告の通り前編ワンカットであるがゆえに、無駄な視点の動きや思考の切り替えがなく、常に戦火の中を進む緊張感を味わえた。実際には複数
>>続きを読む

リーマン・ブラザーズ 最後の4日間(2009年製作の映画)

3.0

勉強になった!

住宅ローンであるサブプライムローンが、証券として世界中に売られ、返せなくなった人が多出したというリーマン・ブラザーズ倒産の経緯をよく理解できた。

ただ本作が描くのは、ジャスト倒産の
>>続きを読む

コンテイジョン(2011年製作の映画)

3.3

コンテイジョン="伝染"
新型コロナの予言として一時期話題だったので鑑賞。

たしかに、中国から始まる感染、予防策は隔離や手洗いうがいしか無し、学校閉鎖や外出禁止令が起きる、youtuberのような人
>>続きを読む

ワイルド・ストーム(2018年製作の映画)

3.5

イントゥーザストーム、ジオストームに続く台風系?第三弾!!
前作も結構好きだったので期待を胸に視聴。

結論、まあ割と期待通りかなー
素晴らしいストーリーや役者という訳では決して無いけれど、見事な嵐の
>>続きを読む

溺れるナイフ(2016年製作の映画)

3.5

叙情的という言葉が十数年ぶり?に、頭に浮かんだ。意味も知らないのに浮かんだ(笑)。
調べてみると情緒的という方が近いのかも。感情むき出し、さながら五感で感じる映画といった感じ。

まずストーリーには、
>>続きを読む

パターソン(2016年製作の映画)

3.8

コロナで自粛中、毎日タスクに追われて他にやることもなく焦るように生きるのに疲れて鑑賞。見ている間は少し現実を忘れられた。

主人公はおそらく元軍人、何かしらのきっかけで引退後は専業主婦の妻と暮らし、バ
>>続きを読む

ワンダー 君は太陽(2017年製作の映画)

4.5

人生観を見つめなおすほど感動した良作。
鑑賞後に部屋の窓から外を眺めてこう思った。
(ここからポエマーっぽくなります)
現実世界というか自分の見ている世界、思考の幅はなんて小さいものだろう。そんな小さ
>>続きを読む

ハンターキラー 潜航せよ(2018年製作の映画)

3.5

ストーリーは、正義が勝つといういかにもなアメリカ映画で、政治的にも軍事的にもん?という描写はややあった。ただ、戦闘シーンの映像や潜航シーンなどは男心をくすぐるし、派手なアクション映画好きにはおすすめ。>>続きを読む

>|