とらねこさんの映画レビュー・感想・評価 - 34ページ目

ウルフ・オブ・ウォールストリート(2013年製作の映画)

4.7

再見。

彼は何に負けて、何に勝ったのか。
何を得て、何を失ったのか。

それを考えると、改めて面白さが分かる。

http://www.rezavoircats.com/2014/02/15674
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セブン・デイズ・イン・ハバナ(2012年製作の映画)

3.6

7つの曜日に割り当てられたオムニバス。ベネチオ・デル・トロの初監督作品が、『月曜日/ユマ』。可愛らしい作品で結構良かった。
印象深いのは他には水曜日(フリオ・メデム)と金曜日のギャスパー・ノエ。日曜の
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さらば、愛の言葉よ(2014年製作の映画)

2.0

拷問…。
ヘアそのままのヌードが飛び出す、性器を画面いっぱいに映す。もしかしたらこちらが今回、一番やりたかったのかも。ウ●コブリブリ音までやっていたし、完全なる意図ですよね。
進化なのか、後退か…。
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彼岸花(1958年製作の映画)

3.8

小津の作品世界って、どれを見ても何処かで繋がっているような、不思議な安心感があるね。

他人の娘にはとても優しく理解があるのに、自分の娘には頑固親父、な佐分利信。
しっかりと自分の意見を持った女性たち
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42〜世界を変えた男〜(2013年製作の映画)

4.1

再見。『ドラフト・デイ』を見たら、もう一度これが見たくなってしまって。
チャドウィック・ボーズマンの演技を確認するために見たんだけど、ハミッシュ・リンクレイターも私は好きだな。

ハリソン・フォード役
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シェフ 三ツ星フードトラック始めました(2014年製作の映画)

4.4

エンピンガーオ!

食べ物が美味しそうな映画は、それだけで結構気に入ってしまう単純な私。音楽もすごく良いし、冒頭のモンタージュからして超キュート。
クラシカルな老舗有名フレンチ店ではやりたいことがやれ
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スタンリーのお弁当箱(2011年製作の映画)

2.0

最後まで見てないけれど、面白くないどころか、腹が立ちさえした。
先生が弁当泥棒って何だそりゃ…トホホな映画でした。

主なストーリーにももちろん腹が立ったけれど、子供は皆美形で見分けが付かないこととか
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戦国自衛隊(1979年製作の映画)

2.5

制作費がこの時代の11億超えって、今で言えばどのぐらいに当たるんだろう。いかにも金のかかった撮影。何より美術さんが頑張った作品だと思う。撮影はきっと楽しかっただろうなあ。
戦車は8千万円をかけて自前で
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LIFE!(2013年製作の映画)

4.4

一度は劇場で見た今作を、自宅鑑賞にて再見。

「いつか行ける日が来たら、旅行日記をびっしり書きつくしたい」。そんな思いにさせる嫌味のなさ。
頭の中は妄想でいっぱいだけれど、冒険に出かける時間など到底見
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不正義の果て(2013年製作の映画)

3.8

幻の映画『ショアー』のクロード・ランズマン監督の、なんと新作。
ホロコースト、テレージエンシュタットの生き証人にして、最後のユダヤ人長老、ムルメルシュテイン。彼がまだ生きて居た頃のインタビューをしてい
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二重生活(2012年製作の映画)

3.8

ロウ・イエ監督×栗原類のトークショー付きでした。『天安門、恋人たち』から追いかけてるロウ・イエ監督、本人の話が聞けて良かった!!
話しながら終始視線を下に置き、会話の相手と目線をほとんど合わせない人で
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HK 変態仮面(2013年製作の映画)

3.6

結構面白かった!何と言っても主役の人の体が良くて、お尻がもうプリッケツ!妄想してムフフ〜♪となってるシーンは可愛かった。
ところどころに挟まれるギャグは、いかにも漫画をそのままやっている感じ。でもテン
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マイ・フレンド・フォーエバー(1995年製作の映画)

4.3

超久しぶりに再見したら評価が上がってしまった。当時は安易な邦題、いかにもスタンド・バイ・ミーを思わせる辺り、ブラッド・レンフロがいかにもリバーっぽい等、勝手に理屈を付けて、変に評価を下げてしまってた。>>続きを読む

海外特派員(1940年製作の映画)

3.0

ヒッチコックの軽めサスペンス。ラストはアメリカマンセーで終わります。
「最後の光はアメリカだけ、この光を鋼鉄と銃で覆い、軍艦と爆撃機で守るのです。この光を絶やしてはいけない…!」

戦時中を描いたサス
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ドラフト・デイ(2014年製作の映画)

3.8

映画の前に珍しくアメフト基礎知識、みたいなものが付け足されている珍しい映画だったけど、さもありなん。ドラフト会議がどういうものであるか、全く知らない人には割とついていけない頭脳戦ゲーム。アメリカ人しか>>続きを読む

新しき世界(2013年製作の映画)

2.4

『インファナル・アフェア』+『ゴッドファーザー』なんだけど、私は『フェイク』に近いと思う。ただフェイクだと、アンダーカバーの警官がやっていいことと悪いことってちゃんと境界線があった。そこが良かった。>>続きを読む

トラッシュ!-この街が輝く日まで-(2014年製作の映画)

4.3

面白かった!音楽と撮影が好み。やりたいことは『シティオブゴッド』を再び、うんうんなかなか成功してる。

大人ドロップ(2013年製作の映画)

4.0

好感度の高い青春映画。池松壮亮が出ているというだけで見たのだけれど、想像したよりずっと面白かった。いや、これ良作でしょう!

大人の階段を急いで登ろうとして、時々踏み外したりして。台詞が本当に上手いの
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愛の勝利を ムッソリーニを愛した女(2009年製作の映画)

4.2

愛の狂気、ではあるけれど、ここまで純粋になれる女はほとんどいない。その一途さがとても怖い。
私だったらあんな地獄には生きたくない、と思った。自分はあんな風に真っ直ぐにはなれないのだろう。そう思うと、彼
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ノーベル殺人事件(2012年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

『ミレニアム』シリーズの製作者の北欧サスペンス。ノーベル賞受賞にまつわる陰謀を女記者が暴く。
ニコール・キッドマンのような整った風貌のマリン・クレピンはなかなかの美人で、ミレニアムのようなノオミ・ラパ
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秋刀魚の味(1962年製作の映画)

4.2

なんといっても、ここでの驚きは軍艦マーチの使い方。二度目に出てきて、ようやく意味が分かる。小津の“戦後”の扱い方。なるほど。

サントリーオールドが最高級だった時代。トリスは言わば庶民の味か。酒にも注
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エクソダス:神と王(2014年製作の映画)

3.0

一言で言えば第二のグラディエイターにはならず、第二のロビン・フッドに近いイメージ。
「リドスコよりはトニスコ」な自分も、『グラディエイター』は大好きだったので期待してしまった…。
ま、でもところどころ
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あと1センチの恋(2014年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

超可愛くてキュートなラブコメ!そして意外にも心の機微が細かく描かれていて、ツボってしまったのでした。

リリーコリンズがめっちゃ可愛くて、『白雪姫と鏡の女王』では両さんにそっくりだったのが嘘みたい!(
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地獄でなぜ悪い(2013年製作の映画)

4.4

ぎりぎり歯ぎしりれっつごー!
なんとか歯ぎしりれっつふらーい!

超楽しかった〜!!
何これ、『愛のむきだし』以来の園の傑作ではないでしょうか。
『キル・ビル』meets『ダイナマイトどんどん』。
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アンダー・ザ・スキン 種の捕食(2013年製作の映画)

2.8

これがそんなにカイエで高得点なんて…。
ジョナサン・グレイザーは『記憶の棘』は結構良かったんだけどね。

スカちゃんの脱ぎっぷりが本当に良かったけど、人間の皮までついでに脱いでたよ?w
個人的には、『
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スティーラーズ(2013年製作の映画)

4.7

年末ベストのための収拾作業をしていた中で、お勧めされたこちらが激面白いのでもんどり打ってる。初めこそクレイジーすぎるお馬鹿作品と思ったけれど、最初の逸話すら実は人々の差別意識を笑う知的なものと気づいた>>続きを読む

ベイマックス(2014年製作の映画)

4.0

幸せすぎる104分はあっという間。ネタ的にも見たことのあるものが多かったけれど、特に心にピッタリ来たのは大好きなターミネーター2。カリオストロ、Mr.インクレ辺りも。一番好きな時代のピクサーの風格。デ>>続きを読む

死刑執行人もまた死す(1943年製作の映画)

5.0

大傑作でしたよ。最高に面白い!
ヒッチコックよりサスペンスが上手い位では。
これを今まで見ていなかったなんて、なんてムタイな奴だろう私は…。

WOWOWで録画していたのを忘れて、DVDで見てしまった
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ケス(1969年製作の映画)

3.8

鷹の翔けるシーンに心が踊る。
少年が夢中になるのも分かる気がする。
なんの取り柄もない少年のたった一つの宝物。

お兄ちゃんのしたことは本当にひどくて腹が立つけれど、説教臭くもなくあのままスパッと終わ
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9<ナイン> 〜9番目の奇妙な人形〜(2009年製作の映画)

2.6

ティム・バートンだと思っていたのだけれど、これ違ったのね。ティム・バートンフォロワーという感じ。ダークな世界観で人形もそれっぽくはあるけれど、結構退屈した。

ハミングバード(2013年製作の映画)

4.0

ジェイソン・ステイサム主演だけれど、アクションではない人間ドラマ。
シスターが修道服を脱ぐ日…。
ガチガチの恋愛ドラマというより傷ついた大人たちの心の寄り添い、とても自然な空気感で、じわっと来た。

怪盗グルーのミニオン危機一発(2013年製作の映画)

3.5

このシリーズ好き。音楽が良くて、リズミカルでアクションにマッチしていて気持ちが良いのよね。
今回は、非モテな主人公のおじさんが、自分に適した相手を見つけるというストーリーでした。
前回の三人の女の子達
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今日、恋をはじめます(2012年製作の映画)

2.7

主人公が悩んでいると彼氏のお父さんにプラネタリウムでバッタリ会い、お父さん髪が乱れていますよとお父さんの髪を主人公が突然切り、お父さんは髪がスッキリすると心もリフレッシュするねと家庭の悩み(離婚した母>>続きを読む

やさしい人(2013年製作の映画)

3.8

『女っ気無し』に続くギヨーム・ブラック×ヴァンサン・マケーニュのコンビ2作目。
今回も非モテという評判の割には結構モテてるマキシムだけど、「中年男の純情を踏みにじりやがってえぇぇ」な一丁の銃による涙ま
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