とらねこさんの映画レビュー・感想・評価 - 8ページ目

25年目のキス(1999年製作の映画)

4.5

めちゃくちゃ面白かった!
高校時代に青春を満喫できなかった人のためのラブコメ。
なんて目の付け所がいいんだろう。
非モテ優等生版『キャリー』の復讐@ウン年後バージョンだね。
大虐殺じゃなくて自分を幸せ
>>続きを読む

ソウル・サーファー(2011年製作の映画)

3.3

オーソドックスな感動作。
これまで大好きなことが出来なくなるかもしれないという時、続けることを目指させるのか(父親)、生きがいがそれだけになる方を恐れて止めることも厭わないのか(母親)で、両親の意見が
>>続きを読む

ルームズ・フォー・ツーリスト(2004年製作の映画)

2.3

「この人ここまで追いかけるほどだったのかな…」といい加減思い始めてしまった。
堕胎しようと知らない街に来たら、そこは『悪魔のいけにえ』だった

でも『ザ・ヘル ネクストステージ』が素晴らしかったので、
>>続きを読む

ソーセージ・パーティー(2016年製作の映画)

3.0

エロ・グロ・フード・エンターテインメント。
食べ物版『トイ・ストーリー』。

そもそもソーセージという食肉加工品がすでに、オーガニック信仰のお上品なアメリカ人には毛嫌いされるであろう品物なのだった。
>>続きを読む

愛の原罪(2013年製作の映画)

2.0

未公開映画。
今年もまたポーランド映画祭がやるし、その前にいっちょう行ったれ!と思ったけれど
これはちょっとイマイチではありました。

この世界の片隅に(2016年製作の映画)

5.0

邦画当たり年と言われているけれど、これは今年のベストであるばかりか、ここ10年で一番かもしれない。
みんなが「見るべき」としか言わなくなる気持ちが本当に分かる。
あ、ありったけのティッシュを用意してい
>>続きを読む

スクリーム・アット・ナイト(2005年製作の映画)

1.5

『36PASOS』とこちら、それから『ルームズ・フォー・ツーリスト』はスパニッシュ・ホラー・プロジェクトのもの。
どれもホームビデオ風の映像とモキュメンタリー的編集が特徴的だけれど、
この作品に至って
>>続きを読む

ジュリエッタ(2016年製作の映画)

4.5

アルモドバルの母親シリーズは『オール・アバウト・マイ・マザー』からずっと好きだけど、今回もまた別の意味でツボ。
自分のことや母親のこと、これまでの人生。
いろいろ振り返って思わず泣けてしまった。
母親
>>続きを読む

濡れた欲情 ひらけ!チューリップ(1975年製作の映画)

4.0

神代作品の喜劇の傑作と聞いて見たかったやつ。
大阪城と観音様、パチンコのチューリップと女の股をスクランブルしたロマンポルノの怪作。
動きを捉えようとする試み。迸るエナジー。
芹明香のシーンがどれも良く
>>続きを読む

若い貴族たち 13階段のマキ(1975年製作の映画)

3.0

志穂美悦子のC級アクション映画だった。
内容はアホだけど。
この構えは空手じゃないね。ジークンドーか。
ダブルヌンチャクも素早くて正確。カッコイ〜!
芹明香はどこに出てくるのかなあと思ったら…耳切り映
>>続きを読む

恋と愛の測り方(2011年製作の映画)

4.5

夫婦が互いに違う人と過ごす、たった一晩の出来事。
それなのに、ここになんと多くの感情が凝縮されていることか…
タイトルは酷いけれど、素晴らしかった。
こんな作品について、平穏無事な結婚を続けている女友
>>続きを読む

殺しのドレス(1980年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

【ためになる英単語講座】for those who wanna know
・transexual ・・・1.性倒錯者 2.性転換手術を受けた人。
・penectomy ・・・陰茎手術
・castrat
>>続きを読む

ロバート・アルトマン ハリウッドに最も嫌われ、そして愛された男(2014年製作の映画)

4.0

自分にとっては青春時代から影響を受けたアルトマン。

「映画には、何か特別なものがある」
ふと気づきを得たところで映画が終わるのがらしくて好き。

「撮りたい映画しか撮っていない。恵まれた映画人生だっ
>>続きを読む

36 PASOS(2006年製作の映画)

2.5

広角レンズっぽい寄りに寄った画続きで『悪魔のいけにえ』風。
狙ったチープさだとは思うんだけど、どことなくスタイリッシュでZ級サブカルホラーっぽさある。
監禁とエロと女の子とホラーがとにかく大好きなボグ
>>続きを読む

小悪魔はなぜモテる?!(2010年製作の映画)

3.9

適当に流し見し始めたのに心を持っていかれた。
普通にアメリカのハイスクール青春映画としてすごく面白い!
ブレイク前の魅力満載のエマ・ストーンのみならず、パトリシア・クラークソンとスタンリー・トゥッチの
>>続きを読む

サファリ(2016年製作の映画)

4.7

動物愛護団体が半狂乱になりそうな半ドキュメンタリー形式のこちらは消費社会と第三世界さえもがシンメトリーで描かれる。
動物と人間、白人と黒人。

しかし地球のヒエラルキーで見ると人類が一番要らない存在だ
>>続きを読む

NITRO ニトロ(2010年製作の映画)

3.0

全身に高濃度ニトログリセリンを塗りたくられ監禁された元カノを助けに行く。
この人って期待通りホラーとエロを融合させてくれる。
『ソウ』+『エル・クラン』。
アルゼンチンはイカレ爺の話が多いのかな。

護送車の中で/クラッシュ(2016年製作の映画)

4.4

2013年のエジプト政変、ムルシー政権剥奪された直後の混乱を、護送車の中という閉鎖空間のみで描く。
デモで逮捕されたムスリム同胞団と巻き込まれた人達、エジプト国内が真っ二つに分かれ混沌とした中に呑み込
>>続きを読む

仁義の墓場(1975年製作の映画)

3.9

石川力夫の墓は、西新宿にある常圓寺というお寺にあるらしい。
今度行ってみてみようかな。
「仁義」の文字を見に。

鉄男 TETSUO(1989年製作の映画)

-

久々に再見したけどやっぱりよく分からない。
変態度だけは凄いとしか分からない。

アクエリアス(2016年製作の映画)

4.7

アクエリアスと言っても清涼飲料水のことでも無ければ、
アルジェント大絶賛のイタリアンジャーロのことではないです。
あ、あれも大好きだけどw

素晴らしかった!
エンドロールで共同製作にウォルター・サレ
>>続きを読む

ネオン・デーモン(2016年製作の映画)

4.0

今現在のエルちゃんの美しさを思う存分堪能した。
女の美に対する執着や歪んだ自意識にホラーを見るのは正しい。
キメキメショットでぷぷぷとなるのは相変わらずレフンぽい。
今回は分かりやすかったのでは。
>>続きを読む

GONZO〜ならず者ジャーナリスト、ハンターSトンプソンのすべて〜(2008年製作の映画)

3.8

スティーブン・S・ハンターのドキュメンタリー。
『ラスベガスをやっつけろ』で出演のジョニー・デップがナレーション。
ジョニデはラスベガス〜当時、ハンターと一緒に生活したりなどして役作りしていたっけ。
>>続きを読む

デッド・オア・リベンジ(2015年製作の映画)

4.4

面白かった!
グルジア発、レイプリベンジ地雷編。
地雷トラップから不穏さが始まり、レイプがファニーゲームならリベンジもファニーゲームと来た!
これは相当なハネケ好きに違いなし。

(1985年製作の映画)

3.9

『蜘蛛の巣城』は『マクベス』だったけれど、
こちらが『リア王』だったことはまたも知らずに見てしまった。
よりシェイクスピア寄りである理由の一つが、ピーターの存在。
ピーターの熱演素晴らしかった。
“道
>>続きを読む

恋する人魚たち(1990年製作の映画)

3.5

大昔に見たはずなのに全部忘れてた。
ボブ・ホスキンスを見てダニー・デビートだ!と思ってしまったのだけれど、もしかして私ずーっとこの二人を…どちらもダニー・デビートだと思っていたかもしれないふしが……。
>>続きを読む

あん(2015年製作の映画)

3.7

河瀨直美にしては、少し分かりやすすぎる娯楽作品。でも、一つ一つのシーンがとても心に沁みた。
疎外感や孤独感が連帯を生むところがいいな。

樹木希林も永瀬正敏も、とても良かった。
役者の貫禄。

ザ・ギフト(2015年製作の映画)

4.3

予想よりずっと面白かった。
ジョエル・エドガートンのオリジナル脚本・初監督作だってことに、まず驚き。
『ルームメイト』を彷彿とさせる小粒のサスペンスだけど、好感度高し。
今年で言うなら、アメリカ版『ク
>>続きを読む

ザ・ヘル ネクストステージ(2008年製作の映画)

4.4

これは痺れた〜
レイプ・リベンジ物の中で、一番好きかも!

バラキ(1972年製作の映画)

3.7

アルカトラズ刑務所はこの間行ったのだ。
コーザ・ノストラについて、とても丁寧に筋を追ったノワールで見応えがある。