rさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

かもめ食堂(2005年製作の映画)

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プールでひとりぷかぷか浮く時間も、みんなであれこれ話しながら働く時間も、どちらもとても大切で、豊かなものだとわかる。ひとりでなんでもできることの自由さと、人が手を貸してくれることの幸福。この時間が、人>>続きを読む

ちょっと思い出しただけ(2022年製作の映画)

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葉さんずっと話し聞いてなくて笑った
話聞いてないのに話してほしい矛盾
康太は照生と対象的で葉さんが話すより前にしっかり最初から結論出してて話が早い男だったそれは合うね
思っていたよりも少女漫画系の王道
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《ジャンヌ・ディエルマン》をめぐって(1975年製作の映画)

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セイリグと、アケルマンや他のスタッフは歳が離れているが議論の時誰も折れないのが凄い。質問する相手が年下であればあるほど、また経験値が高くなるほど聞き手に気を遣った回答を聞く場面は多くなるはずなので、そ>>続きを読む

少女革命ウテナ アドゥレセンス黙示録(1999年製作の映画)

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何者になるかよりも、自分自身をそのまま肯定することの方が大切だと提示しているアニメを知ることができてとても嬉しい。テレビ版では特に、フェミニズムの問題について解決したかのような形をとる終わりではないこ>>続きを読む

アメリカン・ストーリーズ/食事・家族・哲学(1988年製作の映画)

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忘れられずに何度も思い出してしまうことや、解決しないと分かっているのに考え続けてしまうことがある。答えはないのに、あるかのように思い込み正解に向かおうと彷徨い続ける。意図とは違うかもしれないけれど、脳>>続きを読む

やくたたず(2010年製作の映画)

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仕事頼まれたけどうまくいかず取り上げられ、やることがなくなる場面、思い当たる節があまりにもありすぎて苦しくなった。集団で何かするとき私はいつもやくたたずだし、間に合わない。監督は間に合わなかった側の物>>続きを読む

無言日記/201466(2014年製作の映画)

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Instagramのストーリーズみたい
見覚えのある場所が多く出てくるので、映像をみながら頭の中で自分とその場所の些細な出来事をあれこれ考えてしまう
「無言日記のためには生きない」とのこと。

THE COCKPIT(2014年製作の映画)

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大好き、てかまじで尋!!良い意味で遊びの延長。程よい軽さで真剣に向き合うのは、簡単そうにみえて私にとっては滅茶苦茶難しい。後ろで会話したり遊んだりしていても、同じフレーズを作り直しているシーンでは全員>>続きを読む

無言日記2015(2015年製作の映画)

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選ばなかった時間のことを考える。
ほんの些細な瞬間でもずっと覚えているものもあるのに、こんな素晴らしい景色は一生忘れないと思っても忘れてしまったものがある。また、目の前にあるのに気付かずに過ぎてしまっ
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密使と番人(2017年製作の映画)

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石橋静河さん本当に素敵。漬物を洗う手のリアルさ。私は寒い田舎で育ったので、おばあちゃんの働く手を思い出した。
音楽は「ザ・コクピット」に出ていたOMSBさんとHi’Specさんとのこと。
番人が、密使
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ワイルドツアー(2018年製作の映画)

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日曜日なら塾休みだから空いてます…本当にかわいいね。提示した日の都合が悪かったとき、自分の空いてる日時をすぐ教えてくれるととても嬉しい。
きっと手放したくないのに、喜んでくれたからとあっさりプレゼント
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ゴールデン・エイティーズ(1986年製作の映画)

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目標:もっと気軽に(気儘に)生きる
意外とひとって適当だし、相手のことを嫌いにならない。忘れたくない思い出や気持ちも、忘れられない傷も全部心にしまって、すべて解決していなくたって今目の前にあることを大
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故郷の便り/家からの手紙(1977年製作の映画)

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みんなそれぞれに流れている時間が違うから、返答も自分の思うペースで貰えるわけじゃないってこと、好きなら尚更忘れがちになる。すぐ返さないからって相手を想っていない訳じゃないんだよね… ただただもうやめて>>続きを読む

街をぶっ飛ばせ(1968年製作の映画)

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「私、あなた、彼、彼女」を観た時、自分を肯定してくれているような感覚になったが、この映画もそうだった。 何かをしているのに別のことが気になり出し、気がついたら全て中途半端で頭の中も現実もぐちゃぐちゃに>>続きを読む

東から(1993年製作の映画)

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アケルマンが映す室内が本当に好き。食事のシーンも

大いなる沈黙へ ーグランド・シャルトルーズ修道院(2005年製作の映画)

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何かを強烈に信じている人の暮らしや生き方に興味があるので、この映画は本当に最高だった。生活音や歌、映像が本当に美しく何度でも観たい。
一人ひとりの生地や形が違う服をみていて、修道院に暮らす人にとっては
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トリとロキタ(2022年製作の映画)

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ロキタに駆け寄って名前を呼ぶトリの声が反芻される。大人の世界が立ち行かなくなったとき、いつも子どもが犠牲になる。搾取の連鎖は子どもを巻き込み、2人を助けようとする大人が1人もおらずこのような境遇の子ど>>続きを読む

きみの鳥はうたえる(2018年製作の映画)

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嘘の返事をしないことや、惰性で付き合わないことを誠実さのひとつだと思っているけど、言葉や行動の責任をとらないために逃げていると見るならそれはとても不誠実である。誠実であるかどうかをひととの関わりで指標>>続きを読む

書かれた顔 4Kレストア版(1995年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

女型の美しさは女として生きている人が無意識に手に入れることのできる純粋な美ではなく、鍛錬の末に手に入れることのできる高次の美しさであるとわかる。内在しているものの一つ一つを分解して捉え直すのは難しく、>>続きを読む

オリーブの林をぬけて(1994年製作の映画)

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最後のオリーブの林追いかけっこ何度だって観たい本当に美しい・・涙
僕がお茶を入れたり、君が入れてくれたり 結婚てこれなんだ これが人生なんだっていうホセインのプロポーズ、好きな人にされるなら最高だけど
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コンパートメントNo.6(2021年製作の映画)

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旅を自分のものにできたら最高だし、している人って魅力的だよね…

コロンバス(2017年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

人との関係も人生も映画もタイミングが本当に重要なんだと思った。父親に不信感を抱く息子が特に思い入れのない街で共に過ごすことを選び、母親を大切に思う娘が好きな街を出る。両想いなのにすれ違う2人。一番大事>>続きを読む

ケイコ 目を澄ませて(2022年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

本当にある時間のようで作り込んでいるようには見えないのに、音や映像がぴったりはまっていて、ハッピーアワーを見た後のような感覚になった。(多幸感?)耳を澄まさなければ状況の理解できないシーンから始まり、>>続きを読む

そばかす(2022年製作の映画)

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恋愛感情を抱かない人間が主役ということをわかりやすくするためなのか、必要以上に異質な存在としてそばたさんが映画の中にいることに違和感を覚える。過去の恋愛・結婚の物語にでてきたステレオタイプの人達を主人>>続きを読む

アフター・ヤン(2021年製作の映画)

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あなたから、わたしたちからこぼれ落ちる小さなかけらを弛まず集め続けることが、親密さだと思う。些細なことを忘れたくないと思うのは愛。こぼれ落ちた小さなかけらを見つければ見つけるほど、わたしたちは結びつい>>続きを読む