このレビューはネタバレを含みます
無声な時間が長い分、
日々の生活音に耳を澄ます。
早朝から掃除するおばあちゃんの竹箒の音。水道、歯磨き、髭剃り、霧吹き、鍵、小銭、自販機から缶コーヒーが落ちる音。パターソンの映画のようにルーティンが>>続きを読む
なにも共有できなくても良い。
孤独でいられるからこそ、人や動物に寄り添えられる。
人やもの、場所に執着せず、それがなんとも魅力的で色んな人が引き寄せられる。
自分と同じ星の人をみつけても、またねっ>>続きを読む
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オムニバスで登場人物が繋がって、時制もくるりと回る感じ、好き。
ハンバーガーの会話の下りやTシャツ短パンな理由分かったり、トイレで殺される時の本を別のトイレでも読んでたり、なユーモアある愛すべき細かい>>続きを読む
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電車の音、車の音などの日常の音。
ミッド打ちの音。
静かな中にそれらがあるだけで、音楽などなくても十分音楽だった。ケイコが聴こえない分、余計に注意深くなる。
風景も十分に美しかった。川に反射した光の>>続きを読む
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なにか当時の映画界におけるターニングポイントであっただろうと思われる、挑戦的かつ画期的な表現方法が散りばめられていた。
香港映画を初めて観たが、カラフルで雑多な様子、香港の日常(行ったことがないので>>続きを読む
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現実を描きながらも優しさのある映画だと思った。それぞれの子どもたちが述べる社会のリアルを大人のエゴでひと言にまとめ上げたりせず、それら全てにふわっと毛布をかけてくれるような、そんな優しさがあった。>>続きを読む
この映画は日常の解像度をぐんと上げてくれる。
わたしは時々、あ、いま、気温がなくても夏って分かるだろうなってときがある。
蝉が鳴いていなくても、汗が噴き出す感覚がなくても、この空気の含む水分、この木>>続きを読む