えりんこさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

竜とそばかすの姫(2021年製作の映画)

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最初「え?サマーウォーズ?」っと思ったら、監督が同じでした。アバターとリアルを絡めた青春映画とか、イケメンに見守られるとか、自分に自信がない可愛い女子とか、もうむずむずしちゃって、どうにもこうにもおば>>続きを読む

アルゴンヌ戦の落としもの(2016年製作の映画)

3.6

フランス語の映画。第一次対戦に従軍し、心に傷を負った元従軍兵士兄弟。弟は言葉を失い、兄は爆死した部下の肉片がいまだに自分の身体にこびりついているような感覚でいる。強烈なPTSDの話。
アフリカでフラン
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とんび(2022年製作の映画)

4.0

いい役者たちが揃っておりまして、おいおい泣きながら見た。

幸せは、ここにある(2021年製作の映画)

3.5

身体が利かなくなるのは仕方ないとして、認知がうまくいかなくなるのも老い。
バット・ミツバ…ユダヤ式成人式で女子は12歳。確かに中々縁がなければ行けない。

靴ひも(2018年製作の映画)

3.5

自閉傾向のある息子の障害を受け入れられず妻と離婚した60代の男。元妻が死に、避けてきた息子と暮らすことになる。息子は30過ぎ、自分は60代で透析が必要なほど。イスラエルのソーシャルワーカーがかっこいい>>続きを読む

1944 独ソ・エストニア戦線(2015年製作の映画)

3.5

強国に二分された小国エストニアのお話。ソ連側とドイツ側の両方の兵士の視点で見る。観客が感情移入してきたところで間髪入れずにキャラを殺すというね、よくできた脚本。
いつの時代も戦争で働くのは庶民ばかりで
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ニューヨーク公共図書館 エクス・リブリス(2016年製作の映画)

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「公立」じゃなくて「公共」なのね。だからどこからか予算を持ってこないといけないとな。危うい。本の蟲、図書館マニアにはたまらない作品であることは間違いない。

ブレードランナー 2049(2017年製作の映画)

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ピンとこないのは前作を知らないからかしら?生まれてくる時床がネチョネチョになるのはあきらかに設計ミス。そんなウソっぽいところにしらけてしまう。SFっていうよりただのアクションっぽい。歓楽街のシーンは良>>続きを読む

エリザベス(1998年製作の映画)

3.5

良かった。イギリスについてちゃんと学ばないとな、と思った。特にヨーロッパの地政学とか。

エリザベス:ゴールデン・エイジ(2007年製作の映画)

3.5

衣装の豪華さ。思った以上にイギリス界隈の歴史は闇が深い。王座か斧かって、究極の二択。権力者の苦悩をほんのちょっと理解できる作品。

顔のないヒトラーたち(2014年製作の映画)

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例えば、戦場で「撃て」と言われて、「嫌です」と言えば即処刑。国が負けたら裁判で処刑。国が勝ったら英雄。
ドイツ国民は、プロパガンダに転がされたことをしっかりと反省している。

ヒトラーに盗られたうさぎ(2019年製作の映画)

3.5

ユダヤ人家族の亡命日記。ベルリン→スイス→パリ→イギリスと。自分が子連れで今すぐ亡命せなってなったらどうしましょうね。亡命とは夜逃げの世界版みたいなもので、いずれにしても資本主義社会でサバイバルをする>>続きを読む

キーパー ある兵士の奇跡(2018年製作の映画)

3.5

できる助っ人キーパーは元ナチスの捕虜。サッカー未経験なのに才能開花させちゃう器用さ。終戦直後にこの複雑極まりない人間関係を生き抜くために、元ナチスは何を選択するのか。前半の主人公の抑えた芝居が、複雑な>>続きを読む

ベスト・オブ・メン〜人間の最高〜(2012年製作の映画)

3.5

第二次大戦の傷痍軍人のために尽力した神経専門医師のお話。ユダヤ人ではあるが、ドイツ人ゆえにちょいちょい差別される。しかしとても優秀ゆえに、理論から褥瘡や筋力の低下を適切に治療していく。患者たちは、寝た>>続きを読む

鉄道運転士の花束(2016年製作の映画)

4.0

粋な大人たちに囲まれて育つ捨て子のシーマ。業務中の事故で多くの人を死なせてしまった運転士イリヤ、心のケアが必要。それぞれが殺し殺された過去を持っている。使い古された客車での暮らし。すごく良い。「まだ轢>>続きを読む

ウイスキーと2人の花嫁(2016年製作の映画)

4.0

ヒトラーてか戦争のせいでウィスキーの配給が止まった。日本と違って水が美味しくないため、酒は水の代わり。つまり、水がないのと同じくらいの絶望感。当然、結婚式どころじゃない。そんな中、ウィスキーを積んだ船>>続きを読む

タクシー運転⼿ 〜約束は海を越えて〜(2017年製作の映画)

4.8

「国際市場で会いましょう」もそうだけど、絶対しんどい時代のはずなのに、ところどころユーモラスで飽きない。
観客は何も知らないマンソプと一緒に革命の現場に入り込んでいく。
音楽がものすごく良い、画面もめ
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東京家族(2012年製作の映画)

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老人を田舎に残したままの都会人の罪悪感をチクチクと刺激する。その一方、田舎にはちゃんとコミュニティがあって意外に大丈夫だったりする。

前科者(2022年製作の映画)

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森剛いいぞ、もっとやれ。
後半やっと面白くなった。
保護司は報酬がないボランティアなのだそう。自分の正義感しか頼るところがないのは非常に危うい。主人公は共感能力がなく、現実主義で上から目線。「更生」「
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怒り(2016年製作の映画)

4.5

役者が全員上手い映画って凄すぎる。まるで3本立ての作品を見ているようで、どの物語に出てくる役者も最高。

三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実(2020年製作の映画)

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学生相手に絶対に論破しないのは、彼らを味方にしたかったから。それに対して、学生たちは自分の土俵でしか語れないし、とにかく三島に勝ちたい。つまりは若い。ただ、文章の理解力はさすが東大生で、ほぼ無表情で喋>>続きを読む

ウォールフラワー(2012年製作の映画)

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青春系はかなり苦手で、ところどころ吐きそうになりながらも、頑張って鑑賞(何故)。物語はアッパーミドルクラスの高校生活。隠キャを極めた主人公が絶望しながら入学するが、なんやかんやでリア充最上級生たちの中>>続きを読む

ジーサンズ はじめての強盗(2016年製作の映画)

3.5

銀行強盗をやってみる仲良し三人組老人のお話。終始コメディすぎるゆえに役者の無駄遣いでは?と、なるほど。年金の打ち切り、ローンの返済、大病、コミュニティ(老人会)のしがらみ、チャリティ(助けている場合で>>続きを読む

めぐり逢わせのお弁当(2013年製作の映画)

4.0

夫の職場に弁当を届けてくれる配達人がいるんだね。夫より早く起きて出勤までに間に合わせないといけないプレッシャーがないのはありがたい世界。
まずね、聞いたことのない食べ物ばかりで全部食べたくなるわ。
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Mr.ノーバディ(2021年製作の映画)

3.5

せっかく丸くなったのに・・・。元エージェントが普通の暮らしに憧れて、いざ普通の暮らしを手に入れたけれど、強すぎてボロが出てしまいロシアンマフィアを敵に回してしまうお話。検索しても「そんな人いません。(>>続きを読む

プロミシング・ヤング・ウーマン(2020年製作の映画)

3.5

サスペンス。グロいシーンをいれずに怖いからすごい脚本だしすごい芝居なんだと思う。最初から90年代みたいなダンスミュージックで何だか古くさい。これは主人公が三十過ぎのウーマンなのに、ヤング時代を引きずっ>>続きを読む