リプリーさんの映画レビュー・感想・評価 - 9ページ目

ムカデ人間(2009年製作の映画)

3.5

なんとなく見返すつもりが、かなり久しぶりのせいか結構忘れていて、クライマックスはやっぱりそれなりにハラハラしてしまった。 
確かに設定はそれなりに斬新ではあるが、グロ描写はまあこの手の映画を見慣れてい
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シャドウ・イン・クラウド(2020年製作の映画)

4.0

上映時間83分に大して圧倒的な満足度。
クロエ・グレース・モレッツ演じる主人公は、「箱」を運ぶという任務を持ち、爆撃機に乗り込む訳だが、そこにあるのは本人を前にして平然と卑わいな言葉がかわされ、何をい
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TITANE/チタン(2021年製作の映画)

3.8

「RAW〜少女のめざめ〜」監督の最新作ということ以外は、前情報なし、予告編すら見ずに鑑賞すると、かなり面食らってしまった。
とんでもない怪作。目を覆いたくなるような生々しい描写の連続に少し気分が悪くな
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フリークス(怪物團/神の子ら)(1932年製作の映画)

3.8

ギレルモ・デル・トロ監督の「ナイトメアアリー」の関連作として引き合いに出されていた作品。長らく上映が禁止されており、カルト扱いされていた作品がまさかサブスクで見れるとは…。

となるとどんな話なんだ、
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モービウス(2022年製作の映画)

3.3

もっと好意的に見ようと思えば見れる作品だと思う。
例えば、2000年代初頭の(ダメな方の)アメコミ映画ってこんなもの、とか、(最近の大作の中では)タイトな上映時間だしいいんじゃないか、とか、アクション
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女子高生に殺されたい(2022年製作の映画)

4.2

原作は未読であるが、なにせあの城定秀夫監督最新作である。面白さ&僕好みという意味では今年トップレベルに楽しめた。「女子高生に殺されたい」そんな願望を抱く男の計画遂行型ミステリーであり、サイコサスペンス>>続きを読む

エスケープ・ルーム(2019年製作の映画)

3.9

基本的にこの手のゲームものは、大して期待もせずボヤッと見るのだが、これはなかなかの拾いもの。

ゲームに参加する一人ひとりが、程よく個性的で、かつ理性的。
ここが重要でこの手のジャンルにありがちなやた
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その土曜日、7時58分(2007年製作の映画)

5.0

初めて見たのは10代のとき(おそらく高校時代)で、オールタイムベスト級に好きな作品。数えられないくらい見ているが、今回久しぶりに見返してみてもやっぱり面白かった。

時系列の入れ替え演出もなぜそうなっ
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ベルファスト(2021年製作の映画)

4.0

とても良質なホームドラマを見たような感覚。
この感じは、最近だと「ストーリー・オブ・マイ・ライフ」を見たときも感じた。
あとはウディ・アレンの「ラジオ・デイズ」とか、子ども目線モノという意味では「ジョ
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アンビュランス(2022年製作の映画)

4.0

割としとやかな会話、単純な切り返しなのにカメラは元気よく動いている。舞台が昼間のL.A.にしても太陽の位置はどうなってるんだと思うくらいに画面が常にキラキラと光っている。
運転中とにかく叫びながらのや
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スロータージャップ(2017年製作の映画)

3.3

不謹慎さ全開のバイオレン作品。
僕はちょっとノレない部分も多かった。
確かに、大胆な構成は意欲的とも言えるが、阪元監督的なキャラクター大集合的な序盤〜中盤はいくらなんでも軸足が多すぎて、それぞれの思惑
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ナイトメア・アリー(2021年製作の映画)

4.1

ギレルモ・デル・トロ監督最新作。
キャストもブラッドリー・クーパー、ケイト・ブランシェット、ルーニー・マーラ、ウィレム・デフォー等など、最高の布陣。
第1幕では、いわゆる見世物小屋もの、というかサーカ
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マッチポイント(2005年製作の映画)

5.0

点数の通りからも分かるようにオールタイム・ベストに入る好きな作品(個人的な理由は後述)な訳だが、今回久しぶりに見返したので改めて感想を…。

まず、序盤のテンポの良さにはほれぼれとさせられる。
アメリ
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殺人鬼から逃げる夜(2020年製作の映画)

4.1

見ていて本当に劇場で見逃してしまったことが悔やまれた…。

予告やタイトルから分かるように主人公からサイコな殺人鬼から逃げ回る…だけの話ではあるのだが、複数人の登場人物が絶妙に絡み合いアイデア一発では
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猫は逃げた(2021年製作の映画)

4.0

「愛なのに」とは逆の座組、城定秀夫脚本×今泉力哉監督作品。
「愛なのに」に比べて分かりやすい起伏があり、エンタメ色強めなので、そこは城定脚本らしい部分なのかな。特に中盤のひねりとクライマックスのプチ修
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武器人間(2013年製作の映画)

3.5

前々から気にはなっていた作品でようやく鑑賞。
原題はフランケンシュタインの兵士たちということらしいが、日本では「ムカデ人間」と絡めて「武器人間」というタイトルに。安直といえば安直だが、なかなか言い得て
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THE BATMAN-ザ・バットマンー(2022年製作の映画)

3.9

好き嫌いで言うと、個人的には結構好きでした。
導入にはまどろっこしい部分があったものの、人が殺され、暗号があり、次の殺人が起き…とテンポ良く話が進むので、上映時間の割には退屈しなかった。予告編ではミス
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超擬態人間(2018年製作の映画)

3.5

劇場公開時からずっと気になっていた作品でようやく鑑賞。
想像以上に凄まじく、変な映画だった。
序盤からとにかく画がパワフル。グラグラ揺れたり激しくカットが変わったりと見ているものの神経を逆なでする。
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ドクター・エクソシスト(2016年製作の映画)

3.5

ブラムハウス制作のホラー映画。
邦題のドクターエクソシスト。見たあとでも何がドクターなのかよくわからない感じはするが、原題のincarnateは化身という意味らしい。
早い話が「エクソシスト」+「イン
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キャンディマン(1992年製作の映画)

3.6

かなり前だが間違いなくレンタルショップで借りて見たはずなのに、驚くほど内容は覚えておらず、トイレのシーンで「あ、このシーン…」とちょっとしたデジャブを感じた程度。自分の記憶力のなさに驚きながら、フレッ>>続きを読む

偶然と想像(2021年製作の映画)

4.3

「愛なのに」と続けての鑑賞。

「ドライブ・マイ・カー」が凄まじい勢いで賞レースを騒がしている濱口監督の40分、3本からなる短編集。
念願かなってやっと見れた。

今回もおみそれいたしました!お見事!
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愛なのに(2021年製作の映画)

4.2

城定秀夫監督、今泉力哉脚本作品。
これはもう面白くないわけないというか…。
とはいえ、予告編の女子高生に告白される古本屋店主という設定で「今泉作品の中でも苦手な部類かも…」なんて思ったりもした訳だが、
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キャンディマン(2021年製作の映画)

3.9

噂には聞いていたが、まさかここまで直接的とは…。
何となくのイメージで、スラッシャームービーと思って見ていた人がいたらこれはさぞかし面食らっただろう。

何せキャンディマンのバックボーンが凄まじく、都
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余命10年(2022年製作の映画)

3.9

藤井道人監督作品は、公開時のタイミングに他の見たいやつと重なって、とか、題材的にイマイチ食指が動かないというのもあってか恥ずかしながら一作も見れていません。
そして本作は難病モノとされるジャンルでこれ
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アングスト/不安(1983年製作の映画)

3.5

ずっと見たいと思っていながら劇場鑑賞を逃していた作品。
予告編からわかるように見る人を選ぶ題材で、見ていて気持ちのいい作品では絶対にない。
オープニングは、資料映像的な見せ方で事実を淡々と語り、その後
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ナイル殺人事件(2022年製作の映画)

3.8

原作はかなり前に読んで、ほとんど覚えていない状態で見たので「オリエント急行殺人事件」より楽しめた。
もちろん、「オリエント急行〜」に比べると犯人やトリックに意外性はないし、正直事件が起きるまでが冗長な
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アンチャーテッド(2022年製作の映画)

3.8

「さがす」の二度目の鑑賞を終え、その足で「アンチャーテッド」見てきました。
ゲームには疎いので、原作はまったく知らず、本来ならスルーしていてもおかしくないんですが、監督はルーベン・フライシャーだし、脚
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一分間タイムマシン(2014年製作の映画)

3.6

わずか6分でサクッと見られるオシャレな短編。
素敵なタイムトラベルでした。

悪魔のいけにえ レザーフェイス・リターンズ(2022年製作の映画)

3.8

一作目のキャラクターが久しぶりに登場させてそれ以外のを有耶無耶にする“正統派”続編、というココ最近よくあるホラー映画の作り方。
とはいえ、このシリーズの場合時系列的に続編といえるのが、「レザーフェイス
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真・事故物件 本当に怖い住民たち(2021年製作の映画)

4.0

You Tubeで予告編を見たか見てないかぐらいで、ほとんど前知識なく鑑賞。
結論から言うと大変楽しかった!
序盤はホラー演出満載で、特にあの動画は怖さと同時に「リング」の呪いのビデオを彷彿とさせる気
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牛首村(2022年製作の映画)

4.0

恐怖の村シリーズ第3弾なわけだが、本作が一番良かった。いや、段違いに良かったと言ってもいいと思う。見終えたばかりのテンションで言うなら僕は清水崇監督作品で、呪怨、輪廻に次いで好きな作品かもしれない(ち>>続きを読む

スパイラル:ソウ オールリセット(2021年製作の映画)

3.5

前評判の低さをある程度覚悟していたので、まあそんなに悪くは…というのが感想ではあるが、おそらく多くの人がそうであるように本作を「ソウシリーズ」として見た場合、ガッカリな出来であることは否めない。
とに
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ちょっと思い出しただけ(2022年製作の映画)

4.3

間違いなく松居大悟監督の最高傑作だと思う。
いくども描かれる同じ日(誕生日)の中で、決定的な出来事を的確に省略しながらも、一組の男女の恋愛模様、もっと言うなら人生を過不足なく描ききっている。
松居監督
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オリエント急行殺人事件(2017年製作の映画)

3.6

かなり前とはいえ原作は読み、シドニー・ルメット版も観ていたのであえてスルーしていた本作。
しかし、続編公開にあたって一応復習。

とにかく、本作の真相を知らない人がいるならそれはとんでもなく幸運なこと
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Death Note/デスノート(2017年製作の映画)

3.3

藤原竜也主演による劇場版デスノートが公開されたのは、僕が高校生の頃で劇場鑑賞したのを覚えている。そこから原作にも手を出したりして、それなりには楽しんだ世代だとは思うのだが、あんまり思い入れはない。
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ウエスト・サイド・ストーリー(2021年製作の映画)

4.2

レーザーIMAX2D字幕版にて鑑賞。
恥ずかしながらオリジナル版は未見なものの、多くの人と同様に大枠の設定やあらすじ、二人の行く末なんかは知っていた訳です。
きちんと復習して、オリジナル版とどう違うの
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