ssさんの映画レビュー・感想・評価

ss

ss

映画(928)
ドラマ(0)
アニメ(0)

用心棒(1961年製作の映画)

3.7

「おやじ、あばよ」
白黒が美しすぎる。
人物を追った滑らかなカメラ。

アデュー・フィリピーヌ 2Kレストア(1962年製作の映画)

3.7

2ヶ月後兵役だから遊びでいいじゃんなのかなり残酷な話。女からも仕事からも国からも使い捨て。
女の子の動かし方は本当にプロフェッショナルだと思う。もはや匠の技。
宇宙船みたいな車のフォルムだけでも面白い
>>続きを読む

メーヌ・オセアン 4Kレストア(1985年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

サンバの王様なれたじゃん!
生真面目に働いてたから気晴らしにバカンスに来て酔っ払って地元の漁師と意気投合してピアノ探しに奮闘し歌って踊ったらデビューしようと言われ真っ直ぐに妻に仕事やめると電話をかけて
>>続きを読む

トルテュ島の遭難者たち 4Kレストア(1976年製作の映画)

4.0

面白すぎてこれって映画なのって思うシーンが盛りだくさん。こんなこと映画じゃなきゃ許されない話だけど。
冒頭のなんだった?いる?
恋人のフリしてくれって言った方が動揺して、言われた方が嘘は苦手だから付き
>>続きを読む

エル・スール(1982年製作の映画)

4.3

ラストの語りの言い方が凄く前向きで、長い人生の中のある日の話でした。みたいなあっけらかんさを感じてしまって余計悲しみが増してしまった。
誰も悪くないのに誰にも打ち明けられない感情を持ったまま時間が過ぎ
>>続きを読む

ミツバチのささやき(1973年製作の映画)

4.5

午前十時の映画祭で本編前に解説が入ってしまって、まっさらな状態で観れなかったのが残念だった。

2024.04.09
この映画の些細なシーンとかセリフ忘れたくないのに、子供の頃の体験って現実と空想の境
>>続きを読む

オッペンハイマー(2023年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

原爆を使用した人類の歴史の深刻さから、映画としてどうとかいうことまで頭が回らず ただただ絶望感で人類史を抹消したくなるほど落ち込んでしまった。
使用したアメリカ側が1人の科学者目線でしっかり恥部まで描
>>続きを読む

リオ・ブラボー(1959年製作の映画)

3.9

保安官組それぞれのキャラクターが素敵ねチャーミング。
最初、美女がこんなに迫ってくるの凄いなぐらいにしか思ってなかったけど、酒飲みまくって酔っ払った勢いであんたもバカだし私もバカ、って好きだから一生懸
>>続きを読む

瞳をとじて(2023年製作の映画)

4.5

泣いたあと頬がようやく乾いた時また泣かされる。その繰り返しだった。
死ぬ前に観たい映画決まってしまったかも。
音が綺麗。印象的な劇中歌もそうだけどプラダ美術館のカフェの遠くから聞こえた着信音すら丁寧な
>>続きを読む

ロシュフォールの恋人たち(1966年製作の映画)

3.7

衣装が可愛すぎる。白プリーツスカート白ロングブーツに薄手の黒タイツ。
弟の迎えに行ってジーン・ケリーと出会うなんてそんな……映画が叶えてくれる夢。
描ききらない希望のエンディング。

コット、はじまりの夏(2022年製作の映画)

3.7

「夜明けのすべて」観た時流れた予告で泣いてしまって絶対本編観なきゃと決意したので鑑賞。
出だしはすごく丁寧すぎるほど説明的で、預けられるまでカットしてもいいんじゃないかと思ったけど中盤後半とコットと時
>>続きを読む

劇場版 名探偵ホームズ デジタルリマスター版(1984年製作の映画)

3.8

たぶん初めて観た。劇場版とか長編作かと思ったら短編4本だったけどじゅうぶん楽しめました。
前半2本の見応えが凄くて、導入は何気ないのにラストに向かってスケールがどんどん大きくなっていって、名作映画をう
>>続きを読む

ゴールデンカムイ(2024年製作の映画)

3.5

原作何も知らない状態で観賞。原作の力、シナリオおもしろ~~い!続き気になるから漫画読もうかな。
鶴見の感情が爆発したら脳から汁がでてくるって、セリフとかで説明が一切不要で1枚の絵だけでこいつ今怒ってる
>>続きを読む

身代わり忠臣蔵(2024年製作の映画)

3.2

尻拭いしなきゃいけない敵同士の友情物で、軸は良いからコメディなしの真面目なテイストで観たかったかも。コメディにするんだったら大石にも影武者つくって2人とも生き残りエンドが観たかった。
川口春奈ぺらぺら
>>続きを読む

夜明けのすべて(2024年製作の映画)

3.8

常に悲しみがどこかにあるけど見えたり見えなかったりする世界の中で、たぶん全員傷があるのに誰も悲観的じゃなく生活を続けていく姿が、嫌味っぽさがなくて良かった。
体育館の卓球シーン泣きそうになった。
登場
>>続きを読む

時の翼にのって/ファラウェイ・ソー・クロース!(1993年製作の映画)

3.9

続編は人間になったけどダミエルとは真逆の生き方になってしまうカシエルのお話。
たまに何故そんなミエミエの詐欺にあってしまうの?ってニュースあるけど、あれって人間初心者の元天使が堕天使に騙されてたからな
>>続きを読む

枯れ葉(2023年製作の映画)

3.7

映画愛をひしひしと感じられる。ねむたい体に心地良い。スーパーの仕事を一緒にやめて、何も言わず手だけ握ってほどいて、それぞれの家に帰る女達よかった。いい犬映画。

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

パーフェクトデイなんてタイトルハッピーエンドで終わるわけないVSヴィム・ヴェンダースだから人間愛系?
後者だった。ほっぺにキスしてもらった日がパーフェクトデイ。
仕事に出かける前、家から出て空見て笑う
>>続きを読む

ベルリン・天使の詩(1987年製作の映画)

4.9

なぜわたしはわたしであなたではない?宇宙の果てはどこ?
子供のころ答えのない問いを考えた先にある浮遊感を味わいたくて、下校中とか、公園で友達と待ち合わせする前とか考えてたなあ。
群像の思考が聞こえる天
>>続きを読む

哀れなるものたち(2023年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

ドハッピーエンドじゃ〜〜ん!ヨルゴス・ランティモスがこんなに美術造形や衣装のセンスがあって気持ちのいい映画撮ると思わなかった。
馬の頭がついた機械で動く馬車、スチームパンクっぽさあって造形がおもしろか
>>続きを読む

野火(2014年製作の映画)

3.9

強烈な反戦映画。塚本晋也の映像表現が戦争映画にハマりまくってて感動してしまった。生き地獄。こんなにも死んだ方がマシだと思わされる絶望と無力感。

斬、(2018年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

照明がすきだった。暗がりに浮かぶ人の顔とか。池松くんも塚本晋也もだけど蒼井優の農民の娘なのに画面がキマる顔と演技、華があるな〜と。屋内と室内越しの逢い引きとてもよかった。けど刀をとる理由に女が使われる>>続きを読む

ほかげ(2023年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

演技力問われる演出に誰も振り落とされず印象残していってすごかった。趣里の襖越しの声だけの演技とか、塚尾くんの目力とか。森山未來の体の存在感とか。皿洗いの後に恐る恐る食べる坊やのシーン最後まで観てよかっ>>続きを読む

マエストロ:その音楽と愛と(2023年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

よくある話で観たことある映画感。キャリアの部分をもっと見たかったけど演奏シーンはラストぐらいで唯一のシーンでさえ個人的にはイマイチ。奥さんが亡くなった直後教え子と踊ってるの萎えた……。
夫婦喧嘩の相手
>>続きを読む

老人Z(1991年製作の映画)

3.9

ロボットノスタルジーな愛の話。
この設定量を1時間ちょいで面白くおさめてるのすご。機械と一体化した人間ってAKIRAや他作品でも終末感あるのに、そのイメージ大友克洋から変えられるという。
お迎えってそ
>>続きを読む

女王陛下のお気に入り(2018年製作の映画)

3.9

配役完璧すぎ。女3人のキャラクターが魅力的でバチバチ。最終的に3人大好きになった。コリン・ファレル然りオリヴィアコールマン然り、困った顔してる俳優選ぶの上手すぎ。過去作に比べるとヨルゴス・ランティモス>>続きを読む

聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア(2017年製作の映画)

3.4

しっかり地獄なんだけどなんか観れる。布被せた時ファニーゲームじゃんて思ったけどミヒャエル・ハネケのが圧倒的胸糞。と思うとヨルゴス・ランティモスて胸糞ではないよな〜映画館では観たくなけど。
マーティンの
>>続きを読む

ロブスター(2015年製作の映画)

3.3

人間最後の日にパートナーができた友達からお手紙読んでもらってるのにビンタして、リバー・フェニックスがでてるスタンド・バイ・ミーを観るって言い放つのあまりにも自分すぎて笑った。
なんで同じじゃなきゃいけ
>>続きを読む

籠の中の乙女(2009年製作の映画)

3.4

導入の単語説明からおもしろかったし、わんわん練習してるところ面白すぎてにこにこしてたのに終盤こわすぎてホラーだった。ダンスを知らない人間のダンスうますぎ。化け物育てて世に放ってしまったねパパ。

ファースト・カウ(2019年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

ケリーライカートの作品はじめて映画館で観れるから楽しみにしていたけどドーナツ作るまでがねむすぎた。ぎりぎり耐えたけど。味つけシンプルでできたてのドーナツ美味しそうだなぁ。キングルーの俳優さん声が良かっ>>続きを読む

ミークス・カットオフ(2010年製作の映画)

3.8

武勇伝やプライドで判断を下さない女性視点からの西部劇。端正な構図と色彩。どんなに汚れていても髪が乱れていても美しいミシェル・ウィリアムズ。

落下の解剖学(2023年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

こんなにのめり込んで観た法廷劇はじめてかも。近年のパルムドールの傾向からラスト10分くらいが1番ヤバいと思ってたから無罪に決まったあとが1番怖くてドキドキした…けどあの終わり方でよかった。
最後まで観
>>続きを読む

ウェンディ&ルーシー(2008年製作の映画)

3.7

田舎の表現が上手すぎる。国が違っても絶望や優しい人の雰囲気があまりにも完璧。
ルーシーが良いお家にいるという事実がウェンディにとって、もっともバッドエンドな状況だと思わされる80分間。

ニューヨーク・オールド・アパートメント(2020年製作の映画)

3.5

愛に夢見る2人の青年達と愛に騙されて傷だらけの女の子。ニューヨークの街並みをバイトの自転車で駆け抜ける良い予感のしたオープニングだったからどんどん悪い方へ向かっていってけっこうしんどかった。ストーリー>>続きを読む

オールド・ジョイ(2006年製作の映画)

4.0

せ せつな…いこれ映画館で観てたら泣いてたかも。地方民としても世代的にもずぶずぶに刺さってしまった。今観れてよかった。良い犬映画でもある。

ルクス・エテルナ 永遠の光(2019年製作の映画)

3.8

ギャスパー・ノエ好きじゃないんだけど本作は正直面白かった。スプリットスクリーンで字幕両方読まないといけないし映像も観なきゃで、撮影現場の慌ただしさ落ち着かなさ居心地悪さがベストマッチ。

>|