4時間強のドキュメンタリーです。
とくに歴史篇は必見だと思います。
四方田犬彦の小説『戒厳』で取り上げられていました。朴正熙の時代、外から見ると軍事政権下で暗いイメージがありますが、その網をすり抜けて、若者たちは青春を謳歌しようとします。
台湾モダニズムの源流に、西脇順三郎がいたというのは驚きです。
台湾の詩人たちは、土着の言語ではなく、日本語で書くことを選んだという事実もとても重要だと思います。
単なるホラー映画ではありません。
戦後台湾での弾圧事件を生き延びた者、そして加担してしまった側のトラウマが隠喩的に描かれます。
ホウ・シャオシェン『悲情城市』と重なりました。
『梨泰院クラス』のキム・ダミが主演なので観ました。ストーリーはよくある型ですが、キム・ダミは良かったです。
森崎東の兄、湊の『遺書』が重要な場面で引用されます。森崎湊は満州の建国大学で学生時代を過ごし、純粋精神の持ち主ゆえに国粋主義者でした。そして、戦争終結直後に三重県の海岸で自決します。ひとを死に向かわせ>>続きを読む
「革命」を夢見た若者たちはなぜ間違えてしまったのか。とにかく圧倒される映画でした。ラストシーンはおそろしいくらい揺さぶられます。
赤軍派、革命左派、連合赤軍など、混み入った党派についても理解できるよう>>続きを読む