友ニさんの映画レビュー・感想・評価

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花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

 他人の恋愛を見るのってなんでこんなに楽しいんでしょう。
 前半の甘酸っぱいウキウキと後半の駄目になっていく現実感。
 飾り気のない、ノンフィクションを観ているような作品でした。

 クライマックスは
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ライトスタッフ(1983年製作の映画)

3.8

 空軍パイロットのマッチョイズムがカッコいい、アメリカ宇宙開拓のサクセスストーリーではありますが、今観ると、その影で翻弄されていたパートナー達の苦悩の方が印象的ですね。
 ‘80年代の作品ですので、大
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スノーデン(2016年製作の映画)

4.0

 スマホを触るのが恐ろしくなりました。

 本当にここまでのことが行われているのでしょうか?行われているとしたら、もはや何をやろうが開き直るしかないですね。アメリカという国はとんでもない国です。そりゃ
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ナワリヌイ(2022年製作の映画)

4.8

 追悼 アレクセイ ナワリヌイ
 プーチン独裁に敢然と立ち向かった、ロシアの歴史に必ずや名を残すであろう活動家の訃報が今日、世界中を駆け巡りました。

 これにより、ロシアの民主主義が後退しないことを
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武器よさらば(1957年製作の映画)

3.5

 教養として鑑賞。
 関係ができるまでの展開の早さに面食らいつつ、中ほどからは恋愛の明るさと戦争の暗さのチャプターが交互に折り重なって、それぞれがより際立つ構成でした。
 ラストは意外でした…。

 
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シン・ゴジラ(2016年製作の映画)

4.0

 素晴らしいシミュレーション映画でした。
 庵野監督らしい徹底した完璧主義。

 いつものゴジラを想像していただけに、余計あの子供のゴジラの今までにないリアルな気持ち悪さが印象に残ります。スクリーンで
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隠し砦の三悪人(1958年製作の映画)

3.8

 姫様の目ヂカラにやられます。
 小学生の時に怒られた担任の先生を思い出しました。
 娯楽作としての要素のためとはいえ、女性キャラクターをあの位置に持ってきたのは、当時としては画期的だったのではないで
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いちご白書(1970年製作の映画)

4.3

 1970年の公開いうことで、あの時代の空気感雰囲気がよく伝わってくる作品でした。ドキュメンタリーを観ているようです。
 クライマックスの、車座になってJ.レノンの『平和を我等に』を皆で歌うシーンは、
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告発(1995年製作の映画)

4.0

 こういう法律家の努力があって、今の人権擁護の価値観が形成されてきたことをあらためて教えてくれる作品です。

 未だに日本では死刑制度が存在し、それを支持する世論もマジョリティであります。しかし、その
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バッファロー’66(1998年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

 たまに自分を誘拐した犯罪者に情が移るなんていう話を聞いたりしますが、初恋こじらせDV男の身勝手な妄想ですね。
 とくに前半は、モラハラが酷くて観ていられません。
 ラストも『あゝ、やっぱりな…。』と
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素晴らしき哉、人生!(1946年製作の映画)

4.3

 イソップ童話ですね。
 クリスマスにはアメリカ人は必ず家族でこの作品を鑑賞すると、町山智浩氏が言ってました。
 その理由がよくわかります。
 人生とはなんなのか、何が大事なのかを教えてくれますね。
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レインマン(1988年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

 数多いバディ作品の中でも傑作の一つ。
 
 B.レヴィンソン監督入魂の一作。
 自閉症の男とそれを厄介者扱いする弟を真面目に愚直に描いています。
 アメリカの良心を描くのを得意とする監督ですが、テー
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バンクシー 抗うものたちのアート革命(2020年製作の映画)

4.0

 流石イギリス、パンク発祥の地。
 これこそ、芸術は虐げられた人々の魂の叫びから産まれることの証。

 最近はあまり見なくなりましたが、いっとき10年から20年くらい前でしょうか、街や街道沿いなんかで
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ゴジラ(1954年製作の映画)

4.0

 初めて観ましたが、これは反戦映画ですね。核兵器に対するアンチテーゼ。

 1954年公開ですが、まだ戦後9年しか経っていない時ですから、まだまだ戦争のトラウマが人々の心に残っている時代です。なおかつ
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ジャック・サマースビー(1993年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

 昔はこういうこと、よくあったのでしょうか?    
『おまえ、そもそも何しに来たの?』
というのが、見終わった感想です。

 ラブストーリーが主題なだけにきれいに終わっていますが、主人公の育ち
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地下室のメロディー(1963年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

 歳とるとこれくらいの作品が、疲れも感じなくてちょうどいいですね。
 犯罪ものといってもあまり刺激的でもなく、グロテスクなシーンもないですし、ストーリーも単純でわかりやすいです。
 そして、なんと言っ
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ヒトラーに盗られたうさぎ(2019年製作の映画)

4.3

 日本でお子様向けの反戦映画となるとアニメ作品が多いかと思いますが、流石ヨーロッパは違いますね。実写できちんとリアルに見せている点には共感できます。
 子供の視点から時代の空気や生活の変化の実感を描き
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1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)

4.0

 第一時大戦の象徴である塹壕の中を、延々と歩き続けるオープニングは、あの戦争を追体験させるに十分なインパクトを、観ているこちら側に与えてきます。
 画面を目で追うのに必死で、2人の会話が耳に入ってきま
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エビータ(1996年製作の映画)

4.0

 主人公役はオファーなのか、自薦なのか。
 E.ペロンの生涯とマドンナの半生がオーヴァーラップして見えます。
 そして、情熱的で哀愁もあり、かつ荘厳さも兼ね備えたあの主題歌、聴くたびに胸が熱くなります
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ロスト・イン・トランスレーション(2003年製作の映画)

3.3

 ほとんど洋楽しか聴かない私にとって、カラオケで洋楽を唄える環境に羨ましさを覚えつつ…。
 
 視点がユニークですね。外国人が観ると共感できる作品なんでしょう。けっこうな数の受賞がそれを物語っています
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教育と愛国(2022年製作の映画)

4.0

 この作品が、誹謗中傷に遭っていないのかが心配になります。あの執拗さを見ると当然圧力はあるのであろうと思います。

 一部のラウドマイノリティによって、そしてそれに後押しされたカルト政治家によって、今
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イングリッシュ・ペイシェント(1996年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

 『不倫は文化だ。』と言ったタレントがいましたが、この作品を観ると、フィクションとしてであれば、それもむべなるかな、と思わせます。

 砂漠を舞台にした、壮大な大人の恋愛叙事詩。

 最後は悲劇となり
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無法松の一生(1943年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

 NHK-BSでの放映後のインサイドストーリー番組と合わせて見ることで、作品への理解が更に深まりました。

 始めの方は、芝居小屋でのニンニク鍋からの大立ち回りなど、タイトル通り無法者のヤクザな話しで
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レオン 完全版(1994年製作の映画)

3.5

 J.レノと言ったら『レオン』ですが、『レオン』と言ったらN.ポートマンとなりますね。
 それくらいの存在感であり演技力です。

クライマーズ・ハイ(2008年製作の映画)

4.0

 血の気の多い新聞社社員達の足の引っ張り合いがおもしろい、ハードボイルドな作品です。

 普段、我々が何気なく見ている新聞の一面に何を載せるのか、あそこまでこだわっているのかと
感心させられました。
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ラストナイト・イン・ソーホー(2021年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

 女性を食い物にしてきたショービジネス界、というかオトコ社会への強烈なアンチテーゼ。
 男にとっては、ゾクッと寒気がする作品です。

 オープニング、ティーンの女の子が新聞紙をドレス風にして踊っている
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アンネの日記(1959年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

 ナチス軍兵士がやって来た時の、全員が入り口ドアを見ているシーンが忘れられません。
 『希望』という言葉がオットーの口から出ましたが、後に何が起こるかを知りえないこの時点では、戦況も好転しつつあっただ
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さがす(2022年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

 片山監督作品、前作『岬の兄妹』に、心臓を鷲づかみされたかのような衝撃を受けた身にとっては、今作も覚悟していましたが、それのはるか上を行く衝撃で、十分に考えさせられる作品でした。
 監督はポンジュノ監
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ウィンストン・チャーチル /ヒトラーから世界を救った男(2017年製作の映画)

4.0

 チャーチルの勇敢さ、偉大さはわかった。
 しかし、私はあえて言う。

 『戦争と暴力は絶対にあってはならない。』

激突!2015(2015年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

 ドロドロとV8を響かせ、アメリカの荒野を駆け抜ける赤いマスタング。絵になります。
 そこだけです、オリジナルより良かったのは。

 オープニングは、ちょっと『テルマ&ルイーズ』感があり、オリジナルと
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華麗なるギャツビー(2013年製作の映画)

4.0

 100年前のパリピ達が歌い踊りまくる、ド派手な演出に圧倒されるB.ラーマン監督版、みんな大好きグレート ギャッツビー。
 
 公開時以来約10年振りに観ましたが、狂騒の’20年代をそのまま具現化した
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のぼうの城(2012年製作の映画)

3.8

 主人公を演じた野村萬斎の魅力が凝縮されてます。独特の声色、喋り方。あたりまえですが、ほんと時代劇に合ってますね。
 聞いていて、日本語の持つリズム感の気持ちよさを表現させたら、この俳優の右に出る方は
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リベンジ・マッチ(2013年製作の映画)

3.5

 こういうのが観たかった!
 ロッキー バルボアVSジェイク ラモッタ、夢の競演。
 ファンの心理をついた、上手い作戦ですね。
 キャラクターもほぼそのまま踏襲。
 出来栄えいかんは二の次でしょう。あ
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モガディシュ 脱出までの14日間(2021年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

 迫力と緊迫感のある画力で、ラストまであっという間でした。韓国映画の勢い恐るべし。
 ソマリア内戦を描いた映画と言えば『ブラックホーク ダウン』ですが、ほぼ匹敵するインパクト、完全にハリウッドに肩を並
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(1985年製作の映画)

4.0

 クロサワ時代劇の様式美が全編に渡って貫かれていて、まさに集大成。合戦のシーンなどは、押して引いてのこれぞ黒澤監督作品らしい、まるで絵巻物を観ているかのようです。
 雄大な自然の中を逃げ惑う秀虎に、人
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キャノンボール(1980年製作の映画)

3.3

 美女とスターとスーパーカー。
 映画版オールスター感謝祭ですね。
 
 
 
 
 
 
 

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