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いつものスコセッシ監督とは真逆の、デニーロもペシも、ディカプリオもいない、落ち着いた抑制の効いたタイトル通りの映画。彼の映画とは、言われなければわからないでしょう。
キリスト教が持っている悲劇性>>続きを読む
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『わからん、さっぱりわからん。』
という志村喬の声が聞こえてきそうな、R.スコット監督版『羅生門』ですね。
いろいろな勘繰りが頭の中に浮かんできて、真実はいったいどうなのか?
中世ヨーロ>>続きを読む
R.ストーンズの来日コンサートを脅迫要求したことで、ストーンズファンとしては興味深々でした。
演出なのか編集なのか、はたまた子供時代のドリフによる刷り込みのせいなのか、主人公城戸を演じた沢田研二>>続きを読む
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あの『FORD vs FERRARI』のJ.マンゴールド監督にR.クロウ&C.ベイル二大実力派俳優共演の西部劇とあれば、もうどんな作品でも文句はありませんです。
思った通りの男の匂いがプンプンする>>続きを読む
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普段はあまり気にせずあたりまえの空気のようにしか見ていないレフェリーですが、どんなスポーツにも欠かせない、なおかつ絶対的な権力者であることをこの作品は再認識させてくれます。
そんな権力者もやはり一>>続きを読む
魂を震わせる作品にまた出会えました。
M.ギブソン監督入魂の一作。
戦争という極限状態にあって、人間はここまで利他的に生きることができるのか。
自分の信念にこれほどまでに忠実に生きる主人公の姿>>続きを読む
陣地にたてこもり、意味のない議論を延々と続ける軍の上層部。対して、艦砲の爆撃の中を行くあてもなく逃げ惑い、命を落としていく沖縄の人々…。
阿鼻叫喚のシーンの連続に言葉がありません。
沖縄戦で>>続きを読む
帰りたくても帰れない。
拉致被害者とは異なる、もう一つの日本と北朝鮮との間の重い重い十字架でしょう。
妹さんに再会できた姉以外の日本人妻たちの表情が印象に残ります。諦め、かつ、しかしやはり日>>続きを読む
主人公が、どんどん追い詰められる展開はD.チャゼル監督作『セッション』にも似ていますが、こちらはステイタス性の高さが故の、本人のこだわりからさらに危ない展開になります。
ドラッグのせいなのかなんな>>続きを読む
ただただアメリカジャーナリズムの執念に感服するまでです。
事件の入り口がセンセーショナルなものなだけに、意外と簡単に中枢までたどり着いたのかと思いきや、そこは流石に絶体権力のパワーがのしかかって>>続きを読む
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子供の頃に観た初期の『ハウスこども劇場』にありそうな、あまりにもせつないストーリーです。
主人公の彼女の純粋で素直な性格が、理不尽な境遇の中で精一杯の希望として、観ているこちら側に訴えてきます。>>続きを読む
GW、やることがないので断捨離していたら、押し入れの奥からVHSが出てきました。懐かしさのあまり鑑賞、
当時の奥山松竹だからこそできた、なんというか…、バカ丸出しの破天荒作品。
私は嫌いではな>>続きを読む
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誰も傷つかない。誰も傷つけない。
素晴らしい考え方です。
こわもての松田優作が演じると、滑稽ではありますが、ラストの川の中でのやり取りがそれを帳消しにする説得力があります。
山本周五郎>>続きを読む
笑いと感動、アクション、少しの涙。
これぞ映画の原点、ヒューマニズム。
動きと表情、音楽とテロップ、そして想像。セリフが無いぶんいろいろ想像ができ、観るこちら側も映画に参加しているというと大>>続きを読む
主人公のベン、スマートで上品で、とても良い歳の重ね方をしていることが、一つ一つの仕草から受け取れます。あのクローゼットには憧れます。
若輩者がこんなことを言うのも失礼ですが、デ ニーロもこうい>>続きを読む
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健さんどうしがお互い見えないところで対峙する、超速どストレートな交通犯罪サスペンス。
佐藤純彌監督らしいスケールの大きな作品で、荒削りではありますが、今でも十分楽しめる内容です。
出演俳優陣>>続きを読む
臓器移植をテーマにした作品ということで、邦画にありがちなお涙頂戴的な作品なのかと思いきや…。
S.ペンが主演となると、流石に一筋縄ではいかない、複雑に感情が入り組んだストーリー展開で、次第にやるせ>>続きを読む
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なんじゃこれは!
ゲテモノ特殊メイクを味わう作品です。
犬からの初出の時はギョッとしますが、次第に見慣れてきて、ハリウッドの特殊メイクのアイデアやデザインの突拍子もなさに感嘆しきりでした。
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はじめに、この作品に関しては触れませんので、あしからず。
ウクライナでの惨劇、被害に遭われた方々の耐えがたい苦難、悲痛な叫びにあまりにも衝撃を受け、娯楽を楽しむことへの罪悪感、何もできないことの>>続きを読む
元祖『Mee Too』ですね。
今、観るとぞっとします。
と、同時に映画を観て久しぶりに大笑いしました。
男性中心の社会の中で、女性達がどれだけ振り回されているのか。
男性が女装をすること>>続きを読む
みんな大好きクロヨンダム。
実際に現地へ行くと、雄大な北アルプスの頂の高さとダムの高さ大きさに圧倒され、目眩がします。
で、この作品。
関西電力及び黒四ダム礼賛映画ですね。実際、行くとこの作>>続きを読む
今となってはもうあの頃をただ懐かしむ、自分の思い出込みで浸りながら観る作品でしょう。
最初から最後までバブルというワードが頭から離れない、時代を象徴する作品です。
ストーリーを云々するような作>>続きを読む
クラシック音楽の作品らしい、静か厳かな雰囲気で進むのは、できるだけ『音』を感じられるような演出なんだと途中から気がつきました。
ピアノやその他の楽器はもちろん、雨や風など自然の音も研ぎ澄まして感じ>>続きを読む
藤沢周平にも通じる作品ですね。
己の信念と組織のしがらみ、どちらを取るかと言われれば躊躇なく信念を貫く下級武士の生き様。見事という他ありません。
理詰めで考え決してブレない。ブレないからこそ、>>続きを読む
前作の成功により、予算が上がったのでしょう。クルマとコメディ要素がパワーアップして、バイキング野郎達が帰ってきました。
続編として正統にエボリューションしてます。
まず、全編にわたっての雪で>>続きを読む
古典の名作と番組解説にあったので、頑張って観ました。
が、ストーリーに関してわたくしの知能ではなんとも難解な作品です。
名作と言われる所以はどこなのか、教えていただきたい。
わかったのは天>>続きを読む
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一粒で二度美味しい、アーモンドチョコのような作品。
本編とメイキングが一緒に観られる。
どちらかと言うとメイキングの方がメイン。
おもしろおかしいとは思いますが、なぜ、この作品があそこまで社会>>続きを読む
『何が悪いの?』
『みんな、やってることでしょう?』
行間を読むと、こんなセリフが聞こえてきます。
これぞまさしく『おまかせ民主主義』の成れの果て。
政治家たちも悪いことをやっていると>>続きを読む
『誇り高きバイキング精神を乗せて、新旧のスポーツカーがスカンジナビアを爆走する!』
キャッチコピーは、こんな感じでしょうか。
ノルウェーのクルマ映画という、マニアックなクルマ映画好きとして>>続きを読む
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結婚生活って大変ですよねぇ…。
脚本の着想は夫婦喧嘩からなのでしょうか?
夫婦間に起こる様々な展開をメタファーとして盛り込んでいるのでしょうが、結婚している身にとっては、ほんとに身につまされま>>続きを読む
なまじ、アジア太平洋戦争と違って、有利な条件で和平まで持ちこめた、カギかっこ付きの勝利体験があるために、とかく美化されがちな日露戦争ではありますが、この二百三高地戦に代表されるように日本ロシアとも相>>続きを読む
俳優陣の演技力というか、表情力が試される作品ですね。
登場人物が皆、抑えた演技でテンポもゆったり、言葉も少なめ。一つ一つの演技が丁寧に描かれています。
とくに永瀬正敏演じる千太郎は、ほとんど表>>続きを読む
時代から取り残されたような田舎町に、あんな長髪美形なお兄さんがいることに違和感を覚えつつ…。
兄弟姉妹別の性格分けなんかの話題になるとよく出る話しそのまんまの主人公の姿には、尊敬の念を禁じえません>>続きを読む
震災当時の総理大臣をはじめ政権の無能ぶりを敢えて誇張して描いているのでしょうが、これを描く必要性をまったく感じません。
公開当時の政権に忖度しているようにしか見えないのは私だけでしょうか?
わ>>続きを読む
子供の頃の友達同士の遊びの思い出という誰しも持っているノスタルジー、あの頃に帰りたいという感情がヒットの理由なのでしょうか。
ところどころで自分にも似たような思い出のあるシーンがあり、思い出して複>>続きを読む